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原因帰属の応用編~難しい理論をわかりやすく解説~②

原因帰属の応用編~難しい理論をわかりやすく解説~②

コラム①では、原因帰属について心理学的な視点を中心に解説をしてきました。少し復習をしてみましょう。原因帰属とは、「人の行動の結果について、どこに原因があるのかを推測していく過程」のことをいいます。

そして、原因帰属とは大きく2つに分類ができます。

①内的要因…結果に対する原因を、自分自身に求める
②外的要因…結果に対する原因を、運や状況に求める

どこに原因があったのかを、自分自身かそれ以外かと考えることで、その後の行動や気持ちが変わってきます。

今回はこの原因帰属の2つの分類をもとに、さらに詳しい分析を行った研究を紹介していきたいと思います。

原因帰属を8つに分類

Weiner,B.は原因帰属について、内的・外的の統制の所在をもとに、さらに詳しい分析を行っています。その一つに、成功と失敗の原因帰属についてどのような状況だと結果の原因としてみなしやすいかについて、分類を行っています。
そこでは、

統制の所在-内的なものか、外的かものか
安定性-次回も同じような課題が与えられるか
統制可能性―原因が自分でコントロールできるかどうか

という3つの次元で分類を行っています。以下に表を示します。やや複雑なので、2つに表を分けて解説をします。

①コントロール可能な原因帰属

原因が自分でコントロール可能な場合の分類です。

ここでは、
普段の努力
一時的な努力
教師の偏見
他者の日常的でない援助

と分けられています。

①と②は内的要因で、自身の努力が結果に結びついているとしています。

一方、③と④は外的要因であるため、指導者である教師の影響や、援助者による他者の影響があるとしています。

②コントロール不可能な分類

次に自分ではコントロールが不可能な分類です。

原因のコントロールが不可能な分類は、

能力
気分
課題の困難度

と分けられています。

➄能力と⑥の気分は内的要因で、自身の原因ではあるが、自分でコントロールは難しいとされています。

コントロールもしにくく、偶発的なことが多いこととして、⑧運が分類されています。

このように、Weiner,B.は、原因帰属について8つの分類を行っています。すべての状況をこの8つに当てはめることは難しいですが、統制の所在や安定性、コントロール可能かによって原因帰属が変わってくることがわかります。

専門家の講義を受けたい方へ

最後に、これまで「原因帰属」コラムにお付き合いしていただき、ありがとうございました!行動の結果の原因が何かを考えることは、次の行動へのモチベーションや自信などにもつながります。

そして、専門家から直接学びたい!という方は良かったら私たち臨床心理士・精神保健福祉士が開催している、コミュニケーション心理学教室への参加をおススメしています。コラムだけでは伝えきれない知識や実践的なワークを進めています。みなさんのコミュニケーション能力が向上するよう、講師も一緒に頑張ります!よかったらいらっしゃってくださいね(^^)

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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