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勇気をもって一歩踏み出そう

勇気を出す方法!挑戦で一歩踏み出す勇気を④

コラム③では、勇気が出ない原因の2つ目「完璧を求めてしまう」の解決策を紹介しました。今回は原因の3つ目「挑戦心がない」を解決するためのコラムです。 

挑戦する勇気が出ない=失敗への恐れ

「やってみたいこと」「叶えたいこと」を実現するには、勇気をもって立ち向かう挑戦心が必要です。しかし自分にとって挑戦となる事柄は、未知の体験も多いため不安も伴います。

「挑戦なんてできない…」

このように考える人の多くは、失敗への不安から挑戦する勇気が持てないのです。

挑戦できないのは失敗への不安

失敗はOK!2つのコツで挑戦

挑戦したときには、もちろん成功したいですよね。しかし私たち人間は、完璧な人はだれもいません。誰でも失敗をしますし、自分にとって挑戦となるような難しい目標であれば、目標にたどり着くまでに時間もかかります。まずは失敗への不安を軽減して、行動につなげていきましょう!

不安が大きくて挑戦ができないときには次の2つを意識してみてくださいね。

1:失敗する勇気を持つ
まずは「失敗してもOK!」という勇気を持つようにしましょう。もし過去の失敗経験から、劣等感や不安が大きくなっているときには、ツライ気持ちを整理してから、挑戦するといいでしょう。

マイナスの体験を整理する方法として「プロセス評価」はおすすめです。プロセス評価は、達成するまでの行動や考え方などに注目していきます。目標達成までの過程に注目することで、不安や劣等感が大きくなる機会が少なくなります。プロセス評価は以下の考え方で進めてみてくださいね。

1…失敗したこと・挫折経験
2…生じた劣等感や不安
3…新しい目標
4…できること

2:継続する強い気持ち
勇気をもって挑戦しているときには失敗もあります。失敗したときには「次こそ成功させる!」と思う、強い気持ちを持つことが大切です。未知の経験には、つまずきはつきものです。どんな状況でも折れない気持ちを持ち続けることが、挑戦心を育むために必要です。

2つの動機付け

挑戦への不安が軽減できたら、挑戦すべき目標を持ち勇気をもって取り組んでいく事が大切です。

私たちが行動をするときには、何かしらの動機付けがあります。この動機付けを、心理学の世界では大きく2つに分けています。

・内発的動機付け
自分の内部から湧き上がる欲求で行動します。好奇心や探求心が元になっていることが多く、目標達成に向けて継続できるという特徴があります。

・外的動機付け
評価や報酬など、外的な要因で行動します。短期間で効果が得やすいものの、持続性が無いという特徴があります。

挑戦したいこと、つまり「強くやりたい!」という気持ちが出るのは、心理学的には、内発的動機付けが高い状態です。勇気を出して挑戦するには、内発的動機付けによる「やりたい!」という強い気持ちが大切なのです。

内発的動機付けを高めて挑戦心を

ここで、内発的動機付けに関する研究を見ていきましょう。

Deci & Ryan(2002)の自己決定理論の研究では、人が活動に対して内発的に動機づけられるプロセスをモデル化し、自己決定度の低いものから高いものまでを段階的に示しました。

以下の図は、上側右側にいくほど自己決定度・内発的動機付けが高い活動であることを示しています。

自己決定理論における内発的動機付けのプロセス

結果としては、

他者からの報酬や承認を目的とした活動
自己決定が低く、内発的動機付けが低くなります。⇒他者からやらされている状態です。

個人的に意味を持つ活動は、
自己決定が高く、内発的動機付けが高くなります。⇒自分から進んで行う状態です。

つまり、挑戦心がなく勇気が出ないという人は、内発的動機付けが高まる「自分の興味関心の高い活動」を探して、挑戦してみたい目標を見つけてみましょう。

本コラムでは、興味関心のある活動を見つける方法として「動機付けアップノート」を紹介します。

興味関心を探す動機づけアップノートとは?

「動機づけアップノート」とは、簡単な質問に答えていく中で、自分の興味関心に気づいていく方法です。日常の何気ない行動を振りかえる中で、挑戦してみたい目標を見つけることができます。

まずは「動機付けアップノート」を作るときのポイントを確認しましょう。

・今の自分が何気なくやっている事に目を向ける
・自分の解答に対してジャッジしない
・1つの質問に対し、なるべく多く回答する

以上3つ点を意識して、まとめてみてくださいね。それでは具体的な手順を例題で説明していきます。

 <例題>
コラム②で使用したひどい失恋をし、勇気が出なくなっているAさんを例に進めていきます。

Aさんのプロフィール
・Aさんは、半年前にひどい失恋をした。
・気になっているBさんと気軽に話ができるようになってきた。
・次のステップがわからない。

Aさんは、Bさんと気軽に話ができるようになってきました。しかし次に自分がどうしたいのか、わからない状況です。そこで次の目標を設定するために動機付けアップノートを作ってみることにしました。

質問1:あなたが暇なときに時間を使っていることは何ですか?
→(Aさん)国内、海外旅行、旅行サイトを見る。旅行ブログを見る。出かける

つぎに質問1の回答を掘り下げます。

質問2:どうしてそれをすることが好きですか?
→(Aさん)知らない場所や食べ物を見ているとわくわくする。外に出ると気分が良くなる。  

質問3:その好きなことで一番わくわくする状況は?
→(Aさん)人と旅行して楽しめたらすごくわくわくする。Bさんと一緒に出かけることを想像すると最高にわくわくする。

勇気を出す方法動機付けアップノートの事例Aさんは、動機付けアップノートを通じて、次のことが分かりました。

・いろいろなところに行くことが好き
・その場所に誰かと行けたらなお楽しい
・Bさんと行けたら最高にわくわくする

Aさんは、Bさんを旅行にすぐに誘うことはしませんでした。しかし、今後の挑戦してみたい目標が決まり、それを達成するための行動目標が決まりました。

<Aさんが次に挑戦したい目標>
Bさんと2人でどこかに行くこと。

<Aさんの実際の行動目標>
Bさんがどんなことが好きか、旅行に興味があるかなどをリサーチすることから始める。

Aさんは動機付けアップノートをしたことで、目標設定をすることができました。

このように、普段何気なく時間を使ってしまう事、強制ではないのにやってしまうことの中に、自分が挑戦したいことの元が隠れています。

勇気を出す方法「動機付けアップノート」-練習問題

それではつづいて練習問題にチャレンジしてみましょう。

<練習問題>
あなたの動機付けアップノートを作成してみましょう!

質問1:あなたが暇なときに時間を使っていることは何ですか?

 

つぎに質問1の回答を掘り下げます。

 

 質問2:どうしてそれをすることが好きですか?

 

 質問3:その好きなことで一番わくわくする状況は?

 

質問に答えたら、自分の回答を振り返ってみましょう!

回答のまとめ



 

<次に挑戦したい目標>

 

<行動目標>

 

勇気を出してワクワクする目標に挑戦!

動機付けアップノートの練習はいかがでしたか?自分の動機付けアップノートを作っていく過程で、次のような効果が期待できます。

・自分の興味関心への気づき
・内発的動機付けの高い目標設定ができる
・勇気を出して挑戦ができる

自分の挑戦したい目標を失っている人は、日々を振り返る中で、自分の本音やポジティブな感情が湧き出るコトを探してみましょう!自分自身の興味関心を確認することで、挑戦したいことがわかってきます。

これまで挑戦したいことがなかったという人には難しいかもしれません。しかし例題を参考に、すこしずつ自分の興味関心を確認していくなかで挑戦したいことが見つかることを祈っています。そして、勇気を出してできることから行動に移してみましょう!

今回で勇気が出ないことが引き起こす3つの原因の説明や対処方法のご紹介はおしまいです。お疲れ様でした。

専門家の講義を受けたい方へ

最後に、これまで「尊敬する人」コラムにお付き合いしていただき、本当にありがとうございました!まずは、ご紹介した方法を実践して、面接を乗り切ってくださいね。

そして、専門家から直接学びたい!という方は良かったら私たち臨床心理士・精神保健福祉士が開催している、コミュニケーション講座への参加をおススメしています。コラムだけでは伝えきれない知識や実践的なワークを進めています。みなさんのコミュニケーション能力が向上するよう、講師も一緒に頑張ります!よかったらいらっしゃってくださいね(^^)

★興味関心のあることから勇気を出して挑戦しよう
心理学講座

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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*出典・参考文献
Deci, E. L., & Ryan, R. M. (2002). Overview of self-determination theory: An organismic dialectical perspective. Handbook of self-determination research, 3-33.