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勇気をもって一歩踏み出そう

勇気を出す方法「好き!を勇気に変える」④

コラム①では勇気を出す方法について概観していきました。今回は勇気を出す方法の1つ目「好き!を勇気に変える方法」について解説します。

勇気 持つには

改善するお悩み
・挑戦する意欲がない
・好きなことが分からない
・モチベーションが上がらない

  • 全体の目次
  • ①勇気とは何か?-意味と研究
  • ②スモールステップ表とは
  • ③失敗過敏→高目標設定に
  • ④好きなことから始めよう

①~③では挑戦への不安を軽減する方法を解説していきました。今回は、挑戦すべき目標を持ち勇気をもって取り組むための方法をご紹介していきます。

挑戦できないのは失敗への不安

勇気と2つの動機付け

私たちが行動をするときには、何かしらの動機付けがあります。この動機付けを、心理学の世界では大きく2つに分けています。

・内発的動機付け
自分の内部から湧き上がる欲求で行動します。好奇心や探求心が元になっていることが多く、目標達成に向けて継続できるという特徴があります。

・外的動機付け
評価や報酬など、外的な要因で行動します。短期間で効果が得やすいものの、持続性が無いという特徴があります。

挑戦したいこと、つまり「強くやりたい!」という気持ちが出るのは、心理学的には、内発的動機付けが高い状態です。

勇気を出して挑戦するには、内発的動機付けによる「やりたい!」という強い気持ちが大切なのです。

好き!を見つけて勇気につなげよう

ここで、内発的動機付けに関する研究を見ていきましょう。

Deci & Ryan(2002)の自己決定理論の研究では、人が活動に対して内発的に動機づけられるプロセスをモデル化し、自己決定度の低いものから高いものまでを段階的に示しました。

以下の図は、右上にいくほど自己決定度・内発的動機付けが高い活動であることを示しています。

自己決定理論における内発的動機付けのプロセス

結果としては、

報酬や承認を目的とした活動
自己決定が低く、内発的動機付けが低くなります。
他者からやらされている状態

個人的に意味を持つ活動は、
自己決定が高く、内発的動機付けが高くなります。
自分から進んで行う状態

つまり、勇気が出ないという人は、内発的動機付けが高まる「自分が興味を持つ活動」を探して、挑戦してみたい目標を見つけてみましょう。

興味関心を探す方法

それではどのように、好奇心の持てる活動を見つけていけば良いのでしょうか。ここでオススメできるのが、「動機付けアップノート」という方法です。

これは簡単な質問に答えていく中で、自分の興味関心に気づいていく方法です。日常の何気ない行動を振りかえる中で、挑戦してみたい目標を見つけることができます。

まずは「動機付けアップノート」を作るときのポイントを確認しましょう。

・今の自分が何気なくやっている事に目を向ける
・自分の解答に対して良い/悪いの判断をしない
・1つの質問に対し、なるべく多く回答する

以上3つ点を意識して、まとめてみてくださいね。

それでは具体的な手順を例題で説明していきます。

勇気を出すには

<例題>

コラム②で使用したひどい失恋をし、勇気が出なくなっているAさんを例に進めていきます。

Aさんのプロフィール
・Aさんは半年前にひどい失恋をした。
・気になるBさんと話せるようになってきた。
・次のステップがわからない

Aさんは、Bさんと気軽に話ができるようになってきました。しかし次に自分がどうしたいのか、わからない状況です。

そこで次の目標を設定するために動機付けアップノートを作ってみることにしました。

質問1:あなたが暇なときに時間を使っていることは何ですか?
→国内・海外旅行、旅行サイトを見る、アウトドア

質問2:どうしてそれをすることが好きですか?
→知らない場所や食べ物を見ているとわくわくする。
 外に出ると気分が良くなる。  

質問3:その好きなことで一番わくわくする状況は?
→誰かと一緒に旅行することにわくわくする。
 Bさんと旅行できたら楽しそう。

このように普段何気なく時間を使ってしまう事の中に、自分の興味・好奇心が隠れています。

勇気を出す方法動機付けアップノートの事例

勇気を出す方法-練習問題

それではつづいて練習問題にチャレンジしてみましょう。

<練習問題>

あなたの動機付けアップノートを作成してみましょう!

質問1:あなたが暇なときに時間を使っていることは何ですか?

 

質問2:どうしてそれをすることが好きですか?

 

 質問3:その好きなことで一番わくわくする状況は?

 

好き!を勇気に変えよう

動機付けアップノートの練習はいかがでしたか?自分の動機付けアップノートを作っていく過程で、次のような効果が期待できます。

これまで挑戦したいことがなかったという人には難しいかもしれません。しかし例題を参考に、すこしずつ自分の興味関心を確認していくなかで挑戦したいことが見つかることを祈っています。

そして、勇気を出してできることから行動に移してみましょう!

専門家の講義を受けたい方へ

最後に、これまで「勇気」コラムにお付き合いしていただき、本当にありがとうございました!まずは、ご紹介した方法を実践して、面接を乗り切ってくださいね。

そして、専門家から直接学びたい!という方は良かったら私たち臨床心理士・精神保健福祉士が開催している、コミュニケーション講座への参加をおススメしています。コラムだけでは伝えきれない知識や実践的なワークを進めています。みなさんのコミュニケーション能力が向上するよう、講師も一緒に頑張ります!よかったらいらっしゃってくださいね(^^)

★興味関心のあることから勇気を出して挑戦しよう
心理学講座

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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*出典・参考文献
Deci, E. L., & Ryan, R. M. (2002). Overview of self-determination theory: An organismic dialectical perspective. Handbook of self-determination research, 3-33.