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対人恐怖症とは?心理療法で克服を目指そう

対人恐怖症


対人恐怖症の対処法!心理療法で克服を目指そう②

コラム①では、恐怖心の説明と対人場面での恐怖心(対人恐怖症)の問題点を冒頭に説明しました。そして後半は、対人恐怖症が膨らむ原因と解決策をご紹介しました。具体的な解決策は「①長所付け足し法」「②健康的な自己愛」「③失敗過敏を減らす」の3つでしたね。今回は、対人恐怖症を緩和する方法の1つ目「長所の付け足し法」についてご紹介します。

マイナスを見つける癖とは?

皆さんはふとした時に、目の前の相手に対して「相手が怖い」「何か言われるのではないか」と恐怖感を感じることがありませんか?この場合の多くは、相手のマイナスな部分をたくさん見つけて恐怖心を育ててしまっているという状況がほとんどです。例えば、ドラえもんのジャイアンを見たときに

マイナス面

・暴力的
・怒りっぽい
・腕力がある

こう考えると「恐怖心」が高まっていきます。対人恐怖症傾向がある方はこのように相手のマイナス面をいち早く見つけてしまい、恐怖心を自分の中で育ててしまうのです。この問題を解決るするには相手の長所を付け足していくことが大事です。できればマイナス面よりも多く挙げましょう!

長所

・意外と情に厚い
・物事の筋を通す
・いざと言う時には頼りになる
・裏表がない

このようにプラス面を付け足すと、恐怖心が少し和らいでいきます。対人恐怖症の場合、短期的には相手のマイナス面を見つけてしまうものなので、これは仕方がありません。しかし。長期的にはプラス面を見つける意識をもって自分の中で恐怖心を育てないように気を付けましょう。

練習問題で恐怖心を消す方法を確認

練習問題で捉え方をチェック

ここで、練習問題で投影と見方を変えるイメージを膨らませてみましょう。ちょっと変わったやり方ですから、楽しみながらやってみてください。

練習問題1
バイキンマンのマイナス面を3つ、長所を4つ考えてみましょう

 

 

解答例

マイナス面

・イタズラ好き
・変装してくる
・嘘をつく

長所

・メカに強い
・意外と素直
・機械の創造性が天才的
・感情豊か


練習問題2

それではみなさんの身近なところで考えていきましょう。皆さんが関わるときに、恐怖心を持つ人のマイナス面を2つ、長所を4つ挙げてください。

対象はだれですか?

マイナス面

 

長所

 

誰しも悪い所ばかりではない!

練習問題はいかがでしたか。人間とは、完全に「いい人」と「悪い人」に分かれているわけではなく、どんな人でも「いいところ」と「悪いところ」が必ずあります。見方を変えて「悪いところ」と「いいところ」を探してみると、その人の違った側面が見えてきます。これも視点が変わっていくということですね。

イラストで表すとこんなイメージです。

これはあくまでイメージですが、普段はその人の表しか見ていませんし、見えていませんが、意識して「この人の裏側」を見ていくように意識するといいかもしれませんね。

見方をかえて恐怖心を軽減

見方を変えて対人恐怖症を緩和しよう

私たちに見えているその人の姿は、あくまでその場面の姿でしかありません。例えば私たちが苦手だなと思っている上司も、他の場面では、例えば家庭では奥さんに頭が上がらなかったり等、意外と違う姿を見せていることもあるかもしれません。

その時に大切なのは、他者に恐怖心を感じたときは、その相手の見方を変えてみようということです。私たちは相手に対して、恐怖心を抱くときは少なくありません。しかし、その恐怖心が、私たちの心の中での思い込みの1種から起こっているということに気づけるとだいぶ楽になっていくのではないでしょうか。

次回は、対人恐怖症を緩和する方法の2つ目「健康的な自己愛」についてご紹介します。

★ 対人恐怖症が膨らむ 投影という思い込みは 見方を変えて対処しよう

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コミュニケーション講座

*出典・参考文献
J.G.Allen&P.Fonagy(2011)メンタライゼーション・バンドブック MBTの基礎と臨床 岩崎学術出版社
崔炯仁(2016) メンタライゼーションでガイドする外傷的育ちの克服 -<心を見わたす心〉と〈自他境界の感覚〉をはぐくむアプローチ- 星和書店



見方を変えて思い込みを克服しよう