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フラストレーションの心理的影響

フラストレーションの心理的なデメリット③

コラム①では、フラストレーションについて概観していきました。コラム②からは、フラストレーションについてより深く見ていきます。少しおさらいすると、「①動脈疾患とタイプA」「②抑うつとQOLの低下」「③溜まる原因」の3つでしたね。

今回は、「②抑うつとQOLの低下」について解説していきます。

フラストレーションの危険性

私たちは日常生活の中で、イライラしたり、怒ったりすることでフラストレーションがたまることがあります。フラストレーションは何らかの危険を感じたときに怒る感情です。心の黄色信号なのです。

この危険信号をうまく処理できれば、フラストレーションはあなたの身を守ってくれるたことになります。

しかし、フラストレーションが溜まった時に、うまく処理することは意外と難しく、周りに対してもイライラしてしまうものです。まずはフラストレーションの危険性を理解するためにいくつかの研究を紹介します。

・溜め込むと抑うつにつながる!?
筑波大学の渡辺俊太郎(2004)が、「怒り感情が心身の健康に及ぼす影響に関する研究」において、怒りが生理的、心理的にどのような影響を与えるか調査しました。怒りの持続傾向の高い男性は、副交感神経が低下し、抑うつにも影響を与えていることがわかりました。

怒った後に幸せを味わう方は少ないと思います。やはり後悔であったり、人間関係にひびが入ることで落ち込んでしまうことが多いでしょう。怒りは問題を解決する力を与えてくれますが、大体はネガティブな結果として返ってきてしまうのです。

心理的QOL下がる

フラストレーション感じる「短期・敵意的」の状態は健康にネガティブな影響をもたらすことが分かっています。橋本・織田(2008)は都内大学生・大学院生286名を対象に、

「怒りや敵意」と「心理的QOL]

がどのような関係にあるのか調査しました。以下がその結果です。まずは概観してみてください。

フラストレーション心理

フラストレーションが溜まる
→心理的QOLの低下

心理的QOLは、心理的な健康、楽しく人生を過ごしているなどがあたります。フラストレーションが溜まって短気になったり、敵意を持つと、精神的にも穏やかでなくなり、幸福感が下がると言えます。怒っている時は幸せを感じないですよね。。。

この研究はフラストレーションを溜め込む人は幸せではありませんと言っているとも見て取れます。できればフラストレーションで頭を抱える時間を減らして、一回しかない人生を幸福に過ごせるようにしましょう。

フラストレーションの注意!

今回は、フラストレーションの心理的な悪影響について見ていきました。日々不満を溜め込んでいると、抑うつにつながったり、幸福感が得られ無くなってしまいます。

次回は、フラストレーションの原因の1つ「自尊心の低さ」について解説していきます。

★フラストレーションは抑うつアップ!・心理的QOLダウン!

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人間関係講座

目次

①溜まる原因と解消方法-精神保健福祉士が解説
②悪影響「動脈疾患とタイプA」
③心理的悪影響「抑うつとQOL低下」
④溜まる原因「自尊心の低さ・期待」
フラストレーション簡易診断でチェック
⑥改善するには?「他責」を減らそう
⑦溜めないコツ「Ⅰメッセージ」を使おう
⑧「衝動的な怒りをコントロール」

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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出典・参考文献
怒り感情が心身の健康に及ぼす影響に関する研究 筑波大学  渡辺俊太郎 2004 
大学生における攻撃性とQuality of Lifeの関連性 2008 橋本 空,織田 正美 健康心理学研究  日本健康心理学会編集委員会 編