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幸せになる方法・考え方を心理のプロが解説

幸せになる方法・考え方④

コラム③では、幸せになる方法の1つ「小さな幸せに気づこう」について解説しました。幸せを感じるには、ちょっとした小さな幸せや喜びにまずは気づき、広げていくことが大切でしたね。練習問題を参考に、日頃から意識して取り組んでみてくださいね。

今回は、幸せになる方法の3つ目「幸せ日記」についてお話させていただきます。

人は幸せを自分で見出す?!

今回は少し深い幸福論になります。私たち臨床心理士はフランクルという精神科医について必ず学習します。フランクルはナチスドイツの迫害を受け、収容所で生活しました人物です。フランクルは、いつ死ぬかわからない収容所の中で、人間の心理を分析し「夜と霧」というとても有名な本を出しています。

(夜と霧より)

「また収容所で、作業中にだれかが、そばで苦役にあえいでいる仲間に、たまたま目にしたすばらしい情景に注意をうながすこともあった。・・・・わたしたちは、暗く燃えあがる雲におおわれた西の空をながめ、地平線いっぱいに、鉄色から血のように輝く赤まで、この世のものとも思えない色合いでたえずさまざまに幻想的な形を変えていく雲をながめた。
その下には、それとは対照的に、収容所の殺伐とした灰色の棟の群れとぬかるんだ点呼場が広がり、水たまりは燃えるような天空を映していた。わたしたちは数分間、言葉もなく心を奪われていたが、だれかが言った。「世界はどうしてこんなに美しいんだ!」

幸せになる方法や考え方を解説

絶望的な収容所の中でさえ、人は自分の人生を幸福なものとして意味を見出す心の動きがあったのです。人間はどのような状況でも、自分の人生を意味あるものにしたいという「意味への意志」を持っているということです。

「意味への意志」とは?

収容所のようなどうしようもない状況でも幸福を感じることができるのに、どうして社会的に成功している方が精神的な健康度が低いのでしょうか?私たちは「出世をしたい・お金が欲しい」という欲の方が強くなりがちです。しかし、これらの欲はあくまで人生における手段です。

巡り巡って自分の人生を意味あるもの・価値があると感じられるようなものにしていく事が、生きるための目標であるということをフランクルは言おうとしています。職場のようなストレスが強いあるいは過酷な労働環境の中など辛い状況でも本質的な意味に立ち返り、それを忘れずにいれば、自身に幸福感を見出していく事ができるかもしれないのです。

幸せ日記を書いてみよう!

自分の考えと向き合い、自分の感情や価値観に気が付くことをメンタライゼーションと言います。カウンセリングの場面では、近藤ら(2013)がメンタライゼーションの視点を通してアイデンティティを形成できたという事例報告もなされています。

まず、家庭でできることとして幸せ日記を書くことをおすすめします。日記に書きだすことで、頭の中で巡っていたことが整理でき考えやすくなります。自分の考えと向き合い、自分の感情や価値観に気が付くことをメンタライゼーションと言います。日記の書き方は、決まった形式はありませんが自分なりのルールを決めておくとよいでしょう。

例えば、

・毎日3つ、幸せな出来事を書く
・これからやりたい夢を描く
・日々の素敵な出会いに感謝する日記を書く

自分なりのルールで自由に書いてみましょう。

気持ちをアウトプットして幸福感をUPしよう

幸せになる方法!幸せ日記を実践しよう

練習問題はいかがでしたか。自分の気持ちをアウトプットしたり、日記を書くという行為は、すぐにでも始められます。幸せになる方法の1つとして、ぜひスタートしてくださいね。

次回は、幸せになる方法(幸福感)コラムのまとめとしてお伝えしてきたポイントをご紹介していきます。お楽しみに!

★気持ちをアウトプット!幸せになる方法をまずは実践しよう

次のコラムへ進むボタンはもう少し下にあります。コラムだけでなく心理の専門家の講義を受けてみたい!という方は下のお知らせをクリックして頂けると幸いです。私たちが講義をしている講座となります。

近藤直司・小林真理子・宮沢久江(2013)ひきこもりを伴う自閉症スペクトラム障害とメンタライゼーションに焦点をあてた精神療法 (特集 メンタライゼーション)  精神分析研究 57(1), 22-29, 2013-02

夜と霧 新版 単行本 – 2002 ヴィクトール・E・フランクル (著), 池田 香代子 (翻訳) みすず書房



アウトプットで幸福感を高めよう