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内向的な人のマイナス面「うつのリスク」あり④

内向的な人のマイナス面「うつのリスク」あり④

コラム③ では、内向的な人の悩みの1つ「他人を気にしすぎてしまう」の解決策をご紹介しました。アサーション技法を用いて、良好なコミュニケーションを目指しましょう。

ここで研究を元に、内向性のマイナス面について見ていきたいと思います。

内向的とうつの関係

内向的な人の問題点としては、メンタルヘルスを崩しやすいということが挙げられます。

村山ら(2002)の研究では、群馬県のある市の住民健康診断の受診者(男性144人、女性217人、年齢平均58.5歳)を対象に抑うつとライフスタイルの関連を質問紙調査によって調べました。

その結果、60歳以上の女性において「内向性」抑うつを重くする要因であることがわかりました。そのことについて詳しく見ていくと、以下の図で示すことができます。

うつと内向性についての解説図この図から、以下のことが読み取れます。

内向的な人は親戚・友人との付き合いが少なく、
病気の相談ができず苦悩を抱えやすい

内向的の特徴である心配性な面が
病気であることをより強く悩んでしまう傾向にある

内向的と外向的について解説しています内向的な人は、外向的な人と比較してエネルギーの向きが違うということや情報処理の仕方に違いがあるということが分かりました。

内向的なこと自体は悪いことではありません。しかし、抑うつなどの問題を重くする隠れた因子であることなどから自分の中の内向的な部分が強すぎる場合には、注意が必要かもしれません。

寿命に影響する

さらに孤独になりやすい内向的な人は、脳機能の衰えや、寿命にも悪影響があると考えられます。

斉藤・近藤ら愛知老年学的評価研究グループは、愛知県の高齢者、12,000人を対象に「高齢者の交流頻度と孤独感」について研究を行いました。その結果は下図となります。まずは図を概観してみましょう。

交流がない人交流がある人より死亡率が高いことが分かります。近年、「孤独死」という言葉を耳にする機会が増えていますが、やはり内向的で人と接する機会が少ない人ほど死亡する確率も上がってしまいます。

交流がない人交流がある人はより認知症率が高いことが分かったのです。このように、人との内向的でコミュニケーションが少ない人ほど脳機能も衰えていきます。世界的に見ても孤立している状況の方はメンタルヘルスや健康状態が悪い傾向にあります。

毎日会話する方は、心理的な問題を周りに打ち明けることで安心感を得ることができますが、内向的で孤立している方は悩みを抱えやすくなります。悩みを抱え込み、自殺する確率も多いので注意が必要です。

内向的な人は健康に注意!

内向的な人は、反省や計画などよく頭の中で考えごとをするため、良くも悪くも様々な考え方に左右されてしまいます。それが恐怖や不安であった場合は、目の前のことに集中できなくなり抑うつ症状が表れるリスクが高ります。

しかし、この点をしっかりと押えておくことで対策ができるので、内向的な人のマイナス面も知識として備えておきましょう。

次回は、内向的診断とチェックをご紹介します!次回もお楽しみに。

★内向型はうつ病リスク・死亡率高め!事前に対処

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心理学講座

目次

①思考の特徴・外向性との違い-概観
②内向的とは何か?特徴を解説
③プラス面!向いてる職業は?
④マイナス面「うつのリスク」あり
⑤内向的診断とチェック
⑥強みに変える「リフレーミング」
⑦「アサーション」で自己表現
⑧「ソーシャルスキル」で才能開花

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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*出典・参考文献 
村山侑里, 山本林子, 山口実穂, 山崎千穂, 中澤港, & 小山洋. (2012). 群馬県農村部における抑うつ状態とライフスタイル要因との関連. 北関東医学, 62(1), 41-51.