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「ソーシャルスキル」を高めよう

内向的な人は「ソーシャルスキル」を高めよう8

コラム⑦では、内向的の弱みを克服する「アサーション」について解説していきました。相手も自分もOKだと考えて自己主張してみてくださいね。

今回は、内向型の問題を解決する「ソーシャルスキル」という概念をご紹介します。

SSTで内向的を活かす

会話力は、内向的な性格の問題点を解決するうえでとても重要です。会話することに消極的なままでは、人と関わる事が億劫になり孤独を強めてしまいます。ここで皆さんに質問です。

1日にどれだけ会話をしていますか?

会議、雑談、SNS、電話、メール含めてです。

国立国語研究所の統計によると、1日の会話量の平均は6時間という結果になっています。この数字を見て多いと感じますか?少ないと感じますか?

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注目すべきはその内訳です。なんと雑談が60%を占めています!

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国立研究所の研究ではおよそ、3.5時間程度は雑談をしていることになるのです。推測となりますが、内向的で他人との何気ない会話を避けていると、さらに人と話す機会が減ってしまうと推測できます。

孤独感を緩和するSST

この何気ない会話は専門用語で、「ソーシャル・スキル(Social Skill)」と言います。このスキルを鍛えることを、ソーシャル・スキル・トレーニング(Social Skill Training : SST)と呼びます。ソーシャルスキルとはざっくりと言うと、人間関係を構築するための会話の仕方と考えると良いでしょう。

大学生、1,002名(男性435名,女性567名) を調査した論文によると(相川、2005)、ソーシャルスキルと孤独感は密接な関係があることがわかっています(-.40の負の相関関係)。

すなわち内向的な人が抱えがちな孤独感を解消するには、現実問題として、会話の技術であるソーシャルスキルをある鍛える必要があると言えます。本コラムでは、ソーシャルスキルとして最低限抑えたい2つのポイントを紹介します。

初対面を克服しよう

人間関係のスタート地点は初対面です。初対面を克服できれば、会話力にも自信が付き積極的に新しい関係を築いていけるので、内向的な人のデメリットも改善されます。それでは、初対面で活用できる2つのスキルをご紹介しますのでぜひ実践してみてください。

SST2つのコツで孤独感を緩和

①自己紹介を準備する

初対面は緊張するものです。まずは、自分から適度に自己開示をして、相手と打ち解けるきっかけを作っていきましょう。相手も安心した気持ちになれば、会話を進めてくれるようになります。事前にできることなので、まずは準備して実践してみましょう!

初対面で持ち上がる話題は
・住所
・出身
・趣味
・家族構成
・仕事
です。この5つについては必ず1分程度は話せるように準備しておきましょう。

②ウイキペディアの原理で会話が続く

次に、ウイキペディアの仕組みを応用しながら話を広げていきましょう。会話が続かない・・・という悩みをお持ちの方に特におすすめです。まずおさらいですがウキペディアの原理を見ていきましょう。例えば、ウイキペディアで「倉吉」を調べてみると

鳥取県中部の市。当市は鳥取県中部の玄関口としての役割もある。市内には打吹玉川地区をはじめ土蔵が多く、白壁土蔵の街として知られている。

と出てきます。そして

打吹玉川地区をクリックすると↓
打吹玉川(うつぶきたまがわ)は鳥取県倉吉市にある伝統的建造物群保存地区。通称は白壁土蔵群。国の重要伝統的建造物群保存地区として選定されている。

こんな感じで検索されますよね。

このウイキペディアの原理を実際に「会話」で応用してみましょう。

(例)相手の発言
「私の好きな食べ物は王将の餃子です。大口にある王将に毎週行ってしまいます」

クリックするようなイメージで下記の質問をしてみましょう!

・王将の餃子はどんな味ですか?
・大口ってどんな街ですか?
・王将はどんなメニューがありますか?

簡単ですね♪コツは相手の発言にリンクを貼ってあると思って、クリックをするようなイメージで質問をしていく感じです。質問も自然と創ることができますよ。

それではここで練習問題をやってみましょう。

練習問題

「私はマクドナルドのチキンナゲットをよく食べにいきます。バーベキューソースをつけて食べると香ばしくて最高ですよ。」

この相手の発言(情報)に焦点を充てて質問を3個作ってみよう!

 

解答例
(質問を作ったら見てみましょう♪)

・チキンナゲットってどんな味ですか?
・○○さんが行っているマックはどこにありますか?
・ソースは何種類ありますか?

練習問題をやってみていかがですか。難しい!と感じた人もいらっしゃったと思います。会話は練習問題を繰り返す事で柔軟な考え方が持てるようになり実践することで自信がついてきます。何度も練習してみてくださいね。

内向的でも会話は上達できる

今回ご紹介した、2つのコツはSSTという分野の中でもほんの一部です。実際は代表的なスキルが20種類ほどあります。いずれも人間関係をより良く、円滑にしていくためにも必要なスキルです。

孤独感を解消して人間関係を円滑に

専門家の講義を受けたい方へ

最後に、これまで「内向的」コラムにお付き合いして頂き、ありがとうございました。新しいことを生活に取り入れ、これまでの習慣を変えるのはなかなか大変なことです。焦らず、できそうなことから根気強く取り組んでみて下さい。

そして、専門家から直接学びたい!という方は良かったら私たち臨床心理士・精神保健福祉士が開催している、コミュニケーション講座への参加をおススメしています。コラムだけでは伝えきれない知識や実践的なワークを進めています。みなさんのコミュニケーション能力が向上するよう、講師も一緒に頑張ります!よかったらいらっしゃってくださいね(^^)

★内向的でも会話上達にはなれる

目次

①思考の特徴・外向性との違い-概観
②内向的とは何か?特徴を解説
③プラス面!向いてる職業は?
④マイナス面「うつのリスク」あり
⑤内向的診断とチェック
⑥強みに変える「リフレーミング」
⑦「アサーション」で自己表現
⑧「ソーシャルスキル」で才能開花

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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*出典・参考文献
河井大介(2014).ソーシャルメディア・パラドクス―ソーシャルメディア利用は友人関係を抑制し精神的健康を悪化させるか社会情報学, 3, 31-46.