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嫉妬と事件の関係!妬みの感情は危険③

嫉妬と事件の関係!妬みの感情は危険③

コラム②では、嫉妬の意味について解説していきました。平たく言えば、親密な関係が第三者によって脅かされるという意味でしたね。今回は、「嫉妬と事件」という少し怖い話をご紹介させていただきます。

注意!トラブルの元にも…

佐世保女子高生殺害事件(2014)をご存知でしょうか。事件の概要は以下の通りです。
・長崎県佐世保市で発生した殺人事件
・被害者は公立高校に通う女子生徒
・同じマンションに住む同級生の女子生徒が犯人
・後頭部を鈍器のようなもので数回殴り、
 首を絞めて殺害した疑い。

このような事件の背景に、加害生徒の置かれていた環境や被害生徒との関係が深くかかわっています。

加害生徒の家庭環境

・母親を亡くしたが、父親がすぐに再婚した
・母親を亡くしてから不安定になる
・義母と不仲で一人暮らしを始める

となっています。これに対して、

被害生徒の家庭環境

・父親は海上自衛官
・家族関係も良好だった

となっていました。嫉妬感情が芽生えたプロセスは以下の通りです。

・中学時代に出会い仲が良くなる
→大切な存在だった母親が亡くなるが、父親がすぐに再婚
→義母と不仲で一人暮らし、孤独感が増す
→一方仲の良い被害生徒は家族関係も良好
→被害生徒と加害生徒の生活環境の違いに嫉妬感情が芽生える

この事件について臨床心理士の長谷川(2014)は、「母親の死と父親の再婚が自身の孤独感に繋がり、仲の良い家族のいる友人への嫉妬が背景にある」と分析しています。

また、ヒガノクリニックの院長で精神科医の日向野春総氏は「強いうらみ」を指摘した上で、「異性同士だと、性的な意味合いが強いが、同性同士は、強いうらみやジェラシーが動機になる場合が多い。取るに足らない些細なことでも、加害者が強いうらみを抱き、鬱積させて殺害するケースがある。」と報告しています。

嫉妬がコントロールできない問題

嫉妬は人間関係の中で生じてしまう感情のため、うまくコントロールできないと、嫉妬相手に向けての感情は解消されなくなってしまいます。

時にはその感情が膨れ上がってしまって、本来嫉妬するべきでない相手にも同様の感情を抱いてしまい、取返しのつかない行動に及んでしまう…、といった可能性もあります。

★嫉妬が過ぎると取り返しがつかなくなることも!
心理学講座

目次

①嫉妬しない方法-概観
②心理学的な定義を理解
③嫉妬と事件の関係!
④種類と心理学研究
⑤「現実検討力」で改善
⑥「限界設定」とは
⑦「マインドフルネス瞑想」

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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*出典・参考文献
谷口 弘一 2018 集団マインドフルネス瞑想訓練のストレス低減効果 パーソナリティ研究 2018,2,168-170.