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嫉妬の種類と心理学研究④

嫉妬の種類と心理学研究④

コラム③では、嫉妬と事件についてお話しました。嫉妬が強すぎると取り返しのつかない事件に発展する恐れがるので、注意が必要でしたね。今回は、「嫉妬の種類と心理学研究」について解説します。

嫉妬の特徴

ここでは嫉妬が強いと、どのような状態になるかを心理学の研究を元に解説していきますね。嫉妬をしやすい傾向の研究を見ていきましょう。神野(2014)は、「青年の恋愛関係における嫉妬と自己愛の関連について」以下のような報告をしています。

嫉妬と自己愛の問題についての図

・認知的嫉妬
認知的嫉妬は疑いやすい嫉妬です。実在・空想を問わず第三者が恋人を奪おうとしているという猜疑心の強さを意味します。

・情動的嫉妬

嫉妬した相手を排除したいという感情が情動的嫉妬です。嫉妬を喚起しうる状況に対して不快な感情を抱く排他的な度合いを意味します。

・行動的嫉妬

実在・空想を問わず関係を脅かしかねない第三者を予防・探知する行動の度合い。例えば「恋人を奪おうとしている人はいないだろうかと警戒したり、あらかじめ恋人に異性が関わらないように予防する」などのことです。

表から次の3つのことが分かります。

①「注目・賞賛欲求」が強い
「注目・賞賛欲求」と嫉妬傾向全般はいずれも有意な正の相関を示していました。これは注目されたいと願うと、同時に嫉妬しやすくなると推測されます。

② 自己愛が強いと嫉妬しやすい
自己愛の過敏性に相当する「自己愛性抑うつ」「自己愛的憤怒」 はともに嫉妬傾向全般と有意な正の相関を示していた。自己愛とは「自分が特別な人間である」という感覚を意味します。過剰になると、特別な人間なのに、周りが成功したりすると、嫉妬を覚えたりするのです。

嫉妬の種類を把握しておこう

このように、注目されたいと思ったり、自己愛が強いと嫉妬感情を抱きやすくなります。常に周りの反応を気にしているため、少しでも自分よりも有能な人が表れると、妬みが生まれていきます。

嫉妬の種類や、心理学的な研究を知ることより具体的な解決策を見つけやすくなるので、しっかりと把握しておきましょう!

次回からは、嫉妬を和らげる方法の1つ目「現実検討力を向上させる」について解説していきます。お楽しみに~(次へのリンクはもう少し下にあります。)

★嫉妬の種類と性質を理解しよう!

心理学講座

目次

①嫉妬しない方法-概観
②心理学的な定義を理解
③嫉妬と事件の関係!
④種類と心理学研究
⑤「現実検討力」で改善
⑥「限界設定」とは
⑦「マインドフルネス瞑想」

 

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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出典・参考文献
神野 雄 2014 青年の恋愛関係における嫉妬と自己愛の関連について 第56回総会発表論文集,496.