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妬みや嫉みの対処法!比較クセをプラスの力に

妬みや嫉みの心理・比較する癖を直す③

コラム②では、妬みや嫉みを抱きやすくなる原因の1つ「妬みをポジティブにする」対策を考えました。今回は、妬みや嫉みの感情を改善する方法の2つ目「他人と比較するのをやめる」について解説します。

他人と比較してしまう

妬みや嫉みの意味と比較する理由

ここで「妬み」「嫉み」の意味を改めて確認しましょう。「妬み」や「嫉み」は他人と自分の状況を比べた時他者よりも“劣っている”と感じた時に、沸き起こってきます。

私たちは、人と人とのつながりや、コミュニケーションを通して、お互いの言動に影響を受けながら生活しています。そんな中で、自分の立ち位置を知るためには、どうしても他人と比べざるをえません。

他人と比較することで、自分を省みることができ、劣等感を抱くこともあれば、優越感に浸ることもあるでしょう。つまり、他人と比較すること自体は、誰もが自然と行っていることなのです。

妬みや嫉みの対処法

3つの対処法で比較癖を軽減

問題は、他人と自分を比べすぎてしまう場合です。他人の優れている点ばかり目についてしまうと、激しい劣等感を抱き、妬みの感情が強くなります。他人と自分を比べすぎてしまうと、自分の立ち位置を把握するどころか、自分を見失う原因にもなってしまいます。そうならないために、他人と自分を比べすぎない3つの対処法をご提案します。ぜひ、参考にしてみてください。

① 勝ち負けで計らない
認知行動療法という有名な心理療法では「勝ち負け思考」が強い方はメンタルヘルスが悪化しやすいことがわかっています。勝ち負け思考とは、なんでも勝負にしてしまい、勝った、負けたと上下に人間関係を考える心の癖です。

勝ち負け思考はスポーツなどでは強く持つ必要がある場面もありますが、日常的な人間関係に持ち込むと妬みや嫉妬などマイナスの影響が大きくなります。勝負事が好きで、人間関係に上下関係を作りたがる方は気をつけましょう。

② 絶対的な価値を探す
判断の仕方には「相対的価値判断」と「絶対的価値判断」の2種類があります。

相対的価値判断
相対は周りと比べて価値があるかどうかを判断するやり方です。例えば「Aさんは、Bさんよりもイケメンだ!」

絶対的価値判断
それぞれの良さを比較せずにそのまま探していくやり方です。例えば「Aさんは活発でおしゃれ。Bさんは温厚で清潔感がある」

このように他人と比較せず、絶対的に考えていくと比較癖は軽減できます。

③ 妬み→尊敬に変えよう
妬みの感情があるときは、どうしても相手に対してイライラしてしまいます。そして妬みは「ずるい」という感情と結びつくことがあります。しかし、多くの場合その収入の影には人知れない努力や、積み重ねがあるのです。決して楽をしてきたわけではなく、本人の努力や頑張りを見つけると、妬みは尊敬に変わると言えます。妬みや嫉妬は尊敬に変える!と意識してみるのも良いでしょう。

練習問題

それではワークにチャレンジしてみましょう。他人と自分を比べすぎてしまう妬みの気持ちをポジティブな捉え方に変えてみましょう。

練習問題1
「Aさんは営業成績がよく、ボーナスは私より良かった。私も努力をしたのに結果が出なかった。とても悔しい」

*ヒント
①勝ち負けで測らない
②絶対的な価値
③尊敬に置き換える

 

解答例
・営業成績はAさんの日々の努力のたまもの(比較せず)。
・頑張った自分は褒めてあげよう(絶対的価値)
・Aさんを見本に更に努力してボーナスupを目指してみよう
など(尊敬)


練習問題2
「Bさんは私より見た目が良い。男女問わず人気があるのでいつも楽しそう。私の見た目がもう少し可愛かったらBさんに勝てたたかも…くやしいな

*ヒント
①勝ち負けで測らない
②絶対的な価値
③尊敬に置き換える

解答例
・周囲に好かれるBさんはやっぱり魅力的だ(比較せず)
・私には手足が長いという魅力もある(絶対的価値)
・Bさんの明るいところは素敵!私も魅力的な人になろう
など(尊敬)

 

それでは、最後に自分の周囲の人に対しての問題にトライしてみましょう。

練習問題3
あなたが嫉妬してしまう人を思い浮かべてください。その人を前提として以下の3つを基準に捉えなおしてみましょう。

*ヒント
①勝ち負けで測らない
②絶対的な価値
③尊敬に置き換える

 

練習問題はいかがでしたか?3つの対処法を意識して考えると、他人と自分を比べすぎることはなくなり、妬みや嫉みの強い感情も抑えられ、克服への糸口となるでしょう。「○○と比べて」と価値を計るのではなくそれぞれの良いところをそのまま受け止めるイメージですね。妬みや嫉みを力にかえよう

妬みや嫉みの感情を成長の力に!

日頃から比べすぎないための3つの対処法を日頃から意識できるようになると、過度に優越感や劣等感を感じることが少なくなり、沸き上がる妬みや嫉みの感情に振り回されることもなくなります。

そして、コラム②でもお伝えしたように、妬みには悪い面だけでなく良い面もあります。それは、他人と自分を比較することで発生する妬みや嫉みにも当てはまります。

「人のふり見て我がふり直せ」ということわざがあるように、他人の言動から学ぶべきことはたくさんあります。他人と比べることで抱いた妬みや嫉みの感情を、自己成長の力に変えて、悪い妬みや嫉みを克服していきましょう!

次回は、妬みや嫉みの感情を改善する方法の3つ目「妬みをマネジメントする深呼吸法」についてご紹介します。

★ 比較クセを修正して 妬みや嫉みの感情を コントロールしよう

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コメント

1件のコメント

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    • なつ
    • 2019年8月20日 9:03 AM

    尊敬に置き換える事が難しい場合はどうしたらいいでしょうか
    自分の方が努力しているのに努力しない友達の方が手に入れるものが多いと感じています。世の中努力しなくてもなんとなく上手くいく人っています。

    0

コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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