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緊張をほぐすために必要な事とは?

緊張,ほぐす


緊張をほぐすために必要な事とは③

コラム②では、予言の自己成就についての説明と目の前のことに集中して緊張をほぐすことが大切だとお話しました。すぐには難しいかもしれませんが、少しずつ緊張はほぐす事ができますので、ぜひ繰り返し練習して緊張が低くなる効果を実感して下さいね。

今回は緊張を高める原因となる考え方2つ目の「周りの評価を気にする」についての対処法をご紹介します。緊張をほぐす方法を身に付けていきましょう!

緊張を強める理由はズバリコレ!

みなさんは、自分の緊張の原因となる、重要な考え方のクセを知っていますか?それはズバリ

 「周りの評価を気にする」

 という考え方の癖です。なぜ周りの評価を気にすると緊張につながるのかというと、周囲に対して「良く思われたい」という自分への高い目標や「嫌われてしまうのでは…」というガティブな気持ちもつため、自分にプレッシャーを与えてしまい緊張を高めてしまいます。

私たちは何か行動する時に、多かれ少なかれ人からの見方うや評価が気になります。例えば服装や立ち振る舞い、女性であれば化粧など周囲の人と合っているか、TPOに合っているかなど考えることもこれにあたります。また、「こんなこと言ったら周りからどう思われるだろう?」と考えたりすることも当てはまります。

このように周囲からの自分の見方に意識が集中することを「公的自己意識」呼びます。反対に周囲からの自分の見方や評価ではなく、自分自身の考え方や価値観などに意識が集中することを「私的自己意識」と呼びます。

公的自己意識と緊張の関係

自己意識とは、大人になる過程で「自分とはなんだろう?どんな人だろう?」と考える過程で備わっていきます。その過程で人からの自分への見方が育ちます。そうすることで人と自分の違いも受け入れていき、自分らしさを獲得していくのです。公的自己意識にばかり目が向くと人からの評価ばかり気になり、次第に自分に対しての評価はすべて人からの評判に頼ることになります。

人からの評価ばかり気になるわけですから、
「いつも良くいよう」
「失敗しないようにしよう」
など考え、心や身体が緊張することで、ストレスを招くことになるのです。適切に自己意識を育てるには、人からの自分の評価を意識する公的自己意識と、人からの評価を気にせず自分が自分の評価を行う私的自己意識の両方が必要なのです。この人からの自分の評価を気にするという考え方に気づけば、視点を変えて考えてみることで緊張をほぐすことができるようになります。

緊張をほぐす!練習問題をやってみよう

それでは、周りの評価を気にする意識を減らし、緊張をほぐす練習問題をやってみましょう。 

<問題>
あなたは好きな人と2人きりになりました。とても緊張しています。「何を話したらいいんだろう。緊張して挙動不審だと思われたら嫌われてしまう」と考えて、何も話せずにいます。このとき以下のように考えるのはNGです。

<公的自己意識を高めるNGな考え方の例>
・私の髪型が変じゃないかな何度も確認しなきゃ

・盛り上がる話をしなければ?

・やばい!沈黙になってしまった嫌われているのでは?

「嫌われたくない」と思うあまり言葉を選びすぎてしまって、結局黙ってしまう・・・このような状態では、更に緊張を高めてしまいます。相手の評価を気にする事は決して悪い事ではありませんが、こだわりすぎては緊張を更に高めてしまいます。

<OKな考え方の例>
・緊張しながらでOK!自分の好きな旅行の話でもしよう

・ちょっと失敗するぐらいのほうがお互いリラックスできる

・相手はどんな人なのだろうか?

まずは、周囲の評価を気にしている自分の考え方に気づき視点を変える事から緊張をほぐす事を始めてみましょう。そして、緊張している自分を受け入れながら、ありのままの自分を伝えていけば、緊張をほぐす事ができると思います。

 

緊張をほぐすには繰り返しの練習を!

緊張をほぐす練習問題をやってみていかがでしたか。「周りの評価を気にしてしまう」という考え方を柔軟にするコツが少しはみえてきたでしょうか?

確かに周りの評価を気にして、緊張してしまうことは誰にでもあるものです。緊張する人としない人の大きな差は、考え方の違いです。プロのスポーツ選手でさえも、周りの目を気にせず、自分のやるべきことに集中する「メンタルトレーニング」を行っています。

考え方のクセに気づき、そのクセを少しずつ変えていくことで緊張をほぐすことができるのです。なかなか最初からうまくいくのは難しいかもしれません。しかし、繰り返して練習することで、必ず緊張はほぐす事ができますよ。

次の緊張コラムでは、緊張を高める原因の3つ目、「高い目標設定をする」の対策についてご紹介します。

★ 緊張をほぐすためコツを確認しましょう
★ 練習問題で緊張をほぐす
★ 緊張をほぐすには繰り返しの練習が大切

 

*出典
・対人不安研究における公的意識の意識について 菅原 健介1988 東京都立大学人文学報,196, 103116. 菅原健介
・自意識尺度 (self-consciousness scale) 日本語版作成の試み 菅原健介 心理学研究1984, Vol. 55, No. 3, 184-188
・「あがり」現象と自己意識 ― 対人不安への予備的考察 ― 島根大学教育学部紀要(人文社会科学)第40巻29頁~33頁
・公的自己意識が作り笑いに及ぼす効果 押見輝男 立教大学 心理学研究 2002-2003Vol73,NO.3,251-257



練習問題で柔軟な考え方を身に付けていきましょう。