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孤独感とコミュニティへの所属について

孤独感とコミュニティへの所属・心理学の視点から解説②

コラム①では、孤独感について概観していきました。具体的な対処法としては、「①コミュニティへの所属」「②見捨てられ不安に対処をする」「③会話力を高める」の3つでしたね。

今回は「①コミュニティへの所属」について解説していきます。

孤独感の原因

孤独感を改善する上で第1に考える必要があるのが、「コミュニティへの所属」です。もし以下のような状況にある方は要注意です。

・1人暮らしで話し相手がいない
・休日一言も話さない終わる
・家族と話す時間が取れない
・業務内容に会話が不要

コミュニティのメリット

コミュニティで得られるメリットはたくさんあります。

ソーシャルサポート

人間は辛い時に心理的な支えがどうしても必要になります。困った時はお互い様で、くったくのない話で笑い合ったり、たまには愚痴を言ったり、弱音を吐くことも大事です。

そういった環境がないと悩みを抱えやすく、メンタルへスも悪くなりがちです。コミュニティに所属して、ソーシャルサポートを得る環境作りが必要です。

大坪(2017)は、大学生254名に対して、ソーシャルサポートと心理的な問題について調査を行いました。

その結果、大切な人、友人などからサポートを得られやすい方は、孤独感と近い不安感などの指標においてポジティブな関連があることがわかりました。

始めに、大切な人のサポートを見てみましょう。上図の(-)マイナスの意味ですが、大切な人からサポートを得られやすい人は、特に不安感の減少に大きく関係していることが分かりますね。

大切な人が側にいてくれる安心感というのは孤独感を和らげてくれます。

次に友人のサポートですが、こちらも不安感が減少していることがわかります。大切な人からのサポートよりも不安感も減少は少ないものの、疲れやすさ、自立神経症状は友人のサポートの方が軽減する傾向にあります。

このように、ソーシャルサポートを受けることで、メンタルへルスに良い影響をもたらします。孤独感を和らげるためには、友人や大切を増やすためにいくつかのコミュニティ所属しておきたいところです。

より深く理解したい方はこちらのソーシャルサポートコラムを参照ください。

会話のスキルの維持

コミュニティに所属していない状況ですと、会話の数が減っていきます。会話の仕方が分からなくなると、スキルが低下して、ますます孤独になりやすくなるのです。

自由度が増す

孤独というと自由とみられがちですが、実は一人でできることは世の中そこまで多くありません。例えば、私は麻雀が好きですが、相手が必要になります。コミュニティが多いという事はそれだけ行動の幅が広がるのです。

犯罪をしなくなる

人間は孤独になると、失うものがなくなってしまいます。すると、悪いことをするリスクが下がります。極端に言ってしまうと、犯罪に手を染めやすくもなるのです。

孤独感への対策,コミュティ

理想的なコミュニティの数

コミュニティの定義

ここで、あなたがいくつの継続したコミュニティに 所属しているかをカウントしましょう。ここで言う”コミュニティ”とは以下のように定義します。

①3人以上の複数人の集まり
②最低月1回、1時間以上の集まりがある
③会話をする時間がある
 
これらを満たす集団に属している場合は1とカウントしてください。

例えば、家族・職場・習い事・サークル・大学の同期・幼馴染の集まり・PTA・学生は学校の友達・麻雀仲間・OFF会・行きつけのバーなどですね。

理想は5以上

あなたが所属しているコミュティはいくつありますか?

最低3つ・理想は5つ以上

あなたが所属しているコミュニティはいくつでしたか?もしあなたが所属しているコミュニティが5つ以上でしたら、充分だと思います。ソーシャルサポートを得やすく、孤独感はそこまで高くない方が多いです。

5個以上の方:青色信号
3~4個の方 :黄色信号
2個以下の方:赤色信号

と考えると良いと思います。

コミュニティは3か所あれば、1か所失敗してもまだ2か所所属していることになるのでフォローが効きます。

しかし、2か所ですと、1か所のミスがあまりにも大きいため、依存的になりやすく、人間関係の問題が深刻化しやすくなります。そのため、最低でも3か所のコミュニティへの所属をお勧めしています。

コミュニティに所属している数は何個?

コミュニティの探し方

それでは実際にコミュニティを増やすにはどうすればいいのでしょうか?講師からいくつか提案させていただきます。

①ネット利用

王道としては、趣味のサークルなどが挙げられると思います。現在はインターネットで検索すると、様々な趣味サークルを検索することができます。

まずは自分の趣味などを土台として、一度参加してみると良いでしょう。

②アクセスしやすい地元コミュニティ

アクセスのしやすい地元の居酒屋やボランティア活動などもおすすめです。ネット経由のコミュニティはアクセスのしやすさが弱点となりやすいですが、地元のコミュニティは足を延ばしやすいのが魅力ですね。

私自身は麻雀が好きなので、行きつけの雀荘によく顔を出しています。

③目的ベースのコミュニティ

目的ベースのコミュニティとは仕事や社会的活動を通したコミュニティです。例えば、現在では副業が発展している時代です。かつ残業時間が少なくなってきています。あなたの特殊技能は意外とポイントで欲しがっている起業家や会社は存在すると思います。

例えば、SNSに登録して、関連しそうな会社様に自分を売り込んでみたり、自分が持っている専門的な知識をブログに書いてみて、お仕事募集中!と記載するなど様々なやり方があると思います。

またビジネス以外でも、社会的な問題を解決しようと奮闘している団体は意外と多いものです。そのような活動を通して切磋琢磨できるようなコミュニティもいいかもしれないですね。

*注意点

流動性が高く、集まる頻度が3か月に1回のようなコミュニティは人間関係がかなり浅いまま終わってしまうのでお勧めできません。無理をして所属してもストレスが増してしまうだけです。同じ趣味や目的などを共有できるコミュニティを探すと良いでしょう。

 

宣伝になってしまって恐縮ですが、私たちが開催しているコミュニケーション講座はとても暖かく継続性のあるコミュニティとしてたくさんの方が利用しています。

心理学や会話の力をつけながら、コミュニティとして活用できる場所になっています。良かったら参考にしてみてください。

執筆者も講師をしています(^^)
 ・孤独感を改善する会話練習
 ・対人不安の軽減と心理療法の学習
 ・暖かいコミュニティへの所属
初学者向けコミュニケーション・心理学講座を開催しています

環境を整えて孤独感を軽減

新しいコミュニティに所属するというのはとても神経を使うと思います。特に孤独感が大きい状態のときは、人間慣れしていないことが多く、緊張の連続だと思います。

しかし、最初に緊張を乗り越え、新しい人間関係を築くことができると、結果的に孤独感の問題は改善していくでしょう。コミュニティに所属して孤独感を緩和しよう

次回は、孤独感に対処する「見捨てられ不安とうまく付き合う」をご紹介します。次のコラムへ進むボタンはもう少し下にあります。

目次

①孤独感への対処法-概観
②コミュニティへの所属
③見捨てられ不安の関係
④「肯定名人」に甘えてみよう
⑤SSTとは-会話力を伸ばそう

【発展編①】孤独感簡易診断
【発展編②】孤独感の4つのタイプ
【発展編③】意味や定義「孤独とは何か」
【発展編④】「孤独になれ!」に注意!

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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