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孤独感を感じる人の特徴と改善策!心理学視点で解説

孤独感


孤独感と見捨てられ不安の関係

コラム②では、孤独感の解決策の1つ「コミュティへの所属」について解説しました。健康的な範囲で参加して周囲からの支援が得られる環境づくりをしましょう。

今回のコラムでは「見捨てられ不安」について解説をしていきます。

 

孤独感と見捨てられ不安

見捨てられ不安とは、臨床心理学の専門的な用語です。「いつかは皆離れていってしまう、仲良い人から見捨てられるのではないか」という不安のことをいいます。

例えば、スズキさんには、付き合いたての異性がいたとしましょう。スズキさんはその方がとても好きです。今日はお昼に、今日食べたご飯の話をメールをしました。しかし、夜12時になっても返ってきません。いつもはマメな相手なのに今日に限ってメールがないのです。

見捨てられ不安を解消して孤独感を緩和する見捨てられ不安が強い方は

・どうして返してくれないの?
・嫌なことを言ってしまったのかな?
・一人ぼっちになってしまう・・・

こんな気持ちがぐるぐる頭の中を周ってしまいます。そうして、本当に私の事を好きなのか?と確認行動を過剰にしてしまったり、愛情をもらえない相手に対して、攻撃をしてしまったりするのです。

カウンセリングをしていますと、

見捨てられ不安→不安定な人間関係→孤独な状況→メンタルヘルスの悪化

という一連の循環が見られるのです。

あなたの見捨てられ不安の強さは?

見捨てられ不安が強い方は、せっかくコミュニティに所属して友人や交際相手ができたとしても安定した関係が築けず、孤独な状況になっているケースがかなりあります。そこそこ周りに人がいるのになぜか孤独感があるという方は要注意です。

 

*仲良くなるとなぜか不安になる

*そっけない態度を取られると強い不安に襲われる

*相手の愛情を確認したくなる

*関係が崩れるぐらいなら1人の方が楽だ

これらの項目が思い当たる方は、孤独感の土台に見捨てら不安があるかもしれません。

孤独感の原因「見捨てられ不安」の原因

見捨てられ不安になる原因は?

見捨てられ不安が生じやすいのは、中学生以降の思春期以降と言われていますが、中年になるまで続くこともあります。見捨てられ不安の原因は、幼少期の育ち方や環境、愛着などから考えられます。愛着とは、成長する過程でつくられる情緒的な特別な感情のことです。少し難しく書いてしまいましたが、「大好き」「ホッとする」といった安心感をつくる感情のことをいいます。

対人関係の中で安心感をつくれずに育ってしまったことで、自分に対して適切に自己評価ができなかったり、自分を認められないことがあります。「自分はここにいていいんだ」「自分は愛されている」という実感を他者に求めることで不安を埋めようとするため、自分と他者との距離が近くなり人間関係が不安定になることがあります。

見捨てられ不安には4つの対処法を

見捨てられ不安は先ほどもご説明したように育ち方や環境、愛着が関係していると考えられているため、簡単に対処することは難しいかもしれません。そのため、次のような方法で見捨てられ不安と付き合っていくことが大切です。

①まずは気が付くこと
見捨てられ不安を持つ方の多くは、そもそも自分の不安に気がついていないことがあります。その結果、感情に任せて行動をしてしまうのです。

対処としては「あ・・・いま見捨てられ不安が出てきているな・・・」と気が付くことからはじめましょう。特にメールが返ってこない、連絡が無い時に出てきやすい感情なので、そのタイミングで出てくる不安は見捨てられ不安かも・・・と検討してみるといいでしょう。

②すぐに確認するのは控える
見捨てられ不安を感じると、その不安から逃げるために周囲の人に過度に確認をしたり、時には試す、攻撃や衝突を起こすこともあります。人との距離が近く、人間関係が適切に築けません。

見捨てられ不安を回避する行動が逆に孤独感や見捨てられ不安を強めてしまいます。気になることがあると夜中に何度も電話したり、納得ができないと何時間も長電話をしたり…他にも心身の危険に及ぶトラブル繋がることもあるかもしれません。

人と適切な距離が保てるように親しい人達とは人付き合いのルールを作っておくとよいでしょう。特に時間に関すること、連絡の回数などは留意するポイントです。

自分を認めて孤独感を改善する

③自分で自分のことを認める
「自分が見捨てられる(た)のではないか」と不安になることで、自分らしさや自己を認めて受け入れることがなかなかできないことが多いでしょう。自分の失敗や過ち、抱えている不安も含めて「自分は存在していいんだ」と認めることが必要です。

④心の中の「子どもの自分」を理解する
育ち方や環境、愛着などが影響し「もっと愛されたかった」「愛情を受けていない」と感じることが見捨てられ不安に影響します。「自分を独りにしないで!」という心の叫びです。

子どもの頃に戻って愛情を受けることはもうできませんが、「自分はこんな風に愛されたかったんだな」「あの時のこんな悲しい気持ち、寂しい気持ちに似ているな」など過去の自分を理解してあげましょう。心の中の自分を慰めてあげることも大切です。

 

孤独感へじっくり対処しよう

今回のコラムでは、見捨てられ不安を対処し 孤独感を改善する方法をご紹介しました。見捨てられ不安は対人関係でつまずく人に共通している心理です。うまく付き合って行けるように4つのステップを大事にしてみてくださいね。またもし自分でコントロールできないほど強い見捨てられ不安があるかもしれない・・・と感じる方は臨床心理士か認定心理士のカウンセリングなども検討しましょう。

次回は、孤独感に対処する「無条件の肯定的ストローク法」をご紹介します。

★孤独感を強める「見捨てられ不安」は4つの方法で解決しよう

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心理学講座

*出典・参考文献
・『パーソナリティ障害とむきあう―社会・文化現象と精神科臨床』林 直樹,日本評論社
・よくわかる臨床心理学  山口 創著 川島書店



見捨てられ不安は3つの解決法で対処