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孤独感やを強める「条件付きの愛情」とは?対処法を解説

孤独感


孤独感や寂しさを強める愛情とは?問題・解消法を臨床心理士が解説③

孤独感を減らす対処法

コラム②では、孤独感を強めている原因となる「見捨てられ不安」についてご説明しました。

今回は孤独感に対処する「無条件の肯定的ストローク法」を紹介していきたいと思います。やや抽象度が高いコラムですが、大事なことなので、せひ最後まで読んでみてください。

 

孤独感と肯定の関係

愛情と孤独感の関係孤独感は肯定と深い関係にあります。自分の事を肯定できている、相手から肯定されていると感じる方は、コミュニケーションを積極的に取るため、人間関係が豊かになりやすいのです。

逆に自分を否定している、他人から否定されている状況では、孤独感が多くなってきます。そのため、日々の生活の中に「肯定」を増やし、コミュニケーションに前向きな心を創っていくことが孤独感を軽減するうえで大事になってきます。

ストロークとは? 

ここで心理療法の1つであるストロークという概念を紹介します。ストロークとは「関わり方」「人との接し方」を意味します。ストロークはさらに「条件付き肯定的ストローク」「無条件の肯定的ストローク」の2つに分けられます。条件付きの肯定的ストロークとは、〇〇をしたからもらえる愛情です。

例えば、いい成績を取ったからお母さんがほめてくれた!これは条件付きの肯定的ストロークです。営業成績が上がったから上司がほめてくれた!これも条件付きの肯定的ストロークです。大手の会社だから、異性が好きになってくれた!これも条件付きですね。

条件付きの肯定は不安定 

条件付きの肯定的ストロークは嬉しいものです。もらえるものはもらっておきましょう笑。しかし、条件付きには実は弱点があるのです。それは「その条件がなくなった時に、肯定してもらえない」という点です。

先ほどの例ですと、成績が下がった、営業成績が下がった、大手の会社をクビになったら・・・どうでしょう。途端に愛情をもらえなくなってしまいます。条件付きの愛だけをもらうと、いつも条件を失なわないように頑張らなくてはならないのです。

*肩書や年収が気になる

*人間関係においてスペックが気になる

*損得で人付き合いをしてしまうことがある

*必要以上に見た目や持ち物が気になる

上記に当てはまる項目が多い方は注意が必要です。

条件付きの肯定を求めると不安になる

「条件付き肯定的ストローク」を付けると、終らない愛情探しのたびに出るようなものになってしまいます。条件付きのストロークは本当の意味での自己肯定感を得られず、どこかに孤独感を抱えながらコミュニケーションをすることになってしまいます。絶えず頑張り続けることは人間ですからなかなか難しいものです。その結果、人と接することに疲れしまい、人と関わる事にも消極的になってしまうのです。

無条件の肯定が孤独感を減らす

無条件の愛が孤独感を緩和心理的に安定するためには、無条件の肯定的ストロークに満たされた生活をする必要があります。「どんな人でもあなたと私は肯定されている」という感覚です。

どんな時でも・・・というのがポイントですね。特別でなくても良いのです。〇〇だから・・△△だから・・・という理由はいらないのです。

無条件に「人と自分は同じく愛される存在だ」という気持ちを育てることが孤独感を減らすうえで大切になります。無条件の自己肯定感を育てていけば、なかなかそう思えないかもしれません。それでも今日から始めてみてください。

どんな人でもあなたと私は肯定される

これがキーワードですね。

 

自己肯定感を育てよう!

適切な自己愛が孤独感を軽減

それでは、不健康な特別感ではなく健康的な自己肯定感を育てるにはどうすればいいでしょうか。

練習問題

事例

会話が苦手なヨシダさんは、会話力をつけようと苦手な飲み会に参加しました。しかし、上手に話すことができませんでした。会話ができない人はつまらない人間だと落ち込んでいます。

ブラッシュアップ
「会話ができない人は」と条件付きで否定してしまっていますね。今度は、先ほど挙げた自己評価を「どんなときでも人と自分は愛される」という価値観の元にもう一度評価をしてみましょう。 少し考えてみましょう。

↓↓

飲み会が苦手でも参加できた。会話ができない人でも、そこに存在しているだけで、存在感があるものだ。もちろんお話は上手になった方がみんなは楽しめると思うが、それ以上にみんなと関われたことを大事にしよう。

このように、評価を入れていきましょう。大事なことは、どんな行動や生き方でも、一定の愛される価値はあることに気が付くことなのです。〇〇から、△△だから・・・ではなく、どんな時でも、愛される価値はある!がキーワードですね。

 

特別感を無くして孤独感を緩和

自分も他人も特別なものではなく、同じ空気を吸って、ご飯を食べて、泣いて、わらって、うんちもしますし、おこったり、わらったり、そこに特別なものなどないのです。そうした人間の自然なありようをお互い愛せるようになれば、人間関係は安定していきます。

どんな行動であったり、どんな障害を持っていても、誰しも肯定できる何かはもっているものです。自分自身にその気持ちを持ち、また大事な誰かの素敵な部分を捜しだせるようになると、暖かい関係が増え、孤独感は減っていくでしょう。「無条件の肯定的ストローク」ぜひ参考にしてみてください。

はい!抽象的なコラムでしたね(^^; でもとっても大事なことだと考えています。次回は、孤独感を強めている原因の3つ目「会話力の不足」の対処法として「会話力を付けるSST」についてご紹介していきたいと思います。

★ 愛情の理解と特別感を無くす事が 孤独感を緩和するカギ

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コミュニケーション講座

*出典・参考文献
・『パーソナリティ障害とむきあう―社会・文化現象と精神科臨床』林 直樹,日本評論社
・よくわかる臨床心理学  山口 創著 川島書店



愛情の理解を深めて対処しょう