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「有名人の孤独になれ!」に注意!

孤独感の対処法「有名人の孤独になれ!」に注意!【発展編④】

コラム①では、孤独感について概観していきました。発展編としては「①診断とチェック」「②孤独感の4つのタイプ」「③孤独感の定義」「④自己啓発に注意!」の4つでしたね。

今回は「④自己啓発に注意!」について解説していきます。

*当コーナーは動画解説もあります。
*テキストがお好みな方は飛ばしてご覧下さい。
*監修の川島(精神保健福祉士)が動画でも解説しています。
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有名人が孤独を勧める理由

皆さんは、有名人で「孤独になれ!」というアドバイスを耳にしたことはありませんか。特に近年は個の時代とも言われており、ネットを使って1人で稼ぐ!という文化が浸透しつつあります。

孤独感を対策

そうした背景もあってか、ホリエモンやメンタリストDaiGoなどの著名な方々から「孤独になれ!」という啓発が見受けられるようになりました。しかし、本来人間は社会的な動物です。孤独への偏った理解が孤独感の引き金になる可能性もあり、自己啓発のアドバイス等は慎重に受け取らなくてはなりません。

有名人が孤独を推奨する主に2つあります。

①目的志向意識が強い
②承認欲求が満たされている

それぞれ詳しく説明していきます。

①目的志向意識が強い

実は、コミュニケーションには以下の2つの目的があります。

i人間関係志向

孤独タイプ 

人間関係を築く!という目的です。雑談をしたり、お互いの趣味や地元について話し合うのは人間関係構築という目標があるためです。人間関係志向意識が強い人は以下の4つの特徴があります。

・損得で人を判断しない
・人との時間を大切にする
・相談したり相談される
・誰とでも親しく話す

相手がいるからこそ自分がいるという感覚を持ち、どんな人とでも関係を作る傾向があります。会社で飲み会の幹事をしたり、親睦を深めるためにサークル活動を主催したりといった行動を取ります。

ii目的志向

目的志向型

目的を達成する!という目的です。いかに効率的に人脈を作るか、自分の目標達成に必要なスキルを持っている人を見つけるといった部分に視点が向いています。目的志向意識が強い人は以下の4つの特徴があります。

・1級の情報を生み出す
・そのための時間捻出
・損得勘定が働く
・目的に寄与しない関係は✕

有名人の方は目的志向意識が強く、人生の目的をもってそれに突き進んでいくんだ!という方が非常に多いです。つまり、無意味な雑談をしているヒマがあったら、孤独になって考えを煮詰めたいのです

その結果、無駄な飲み会には参加しない、サークル活動を参加しないという行動につながるわけです。

②承認欲求が満たされている

理由の2つとしては、有名人はもともと承認欲求(自尊欲求)が満たされているため、孤独感を感じづらいことが考えられます。心理学で有名な「マズローの欲求5段階説」は聞いたことがありますでしょうか。

人間の欲求は5段階のピラミッド構造になっており、欲求が満たされると、より次の階層の欲求が表れるとされるという理論になります。以下の図をご覧ください。マズローの欲求5段階説とは

この4段階目の、自尊欲求は「他者から認められたい、尊敬されたいという欲求」になります。日常的な言葉で言い換えれば、承認欲求と捉えても良いでしょう。有名人はこの段階の欲求が満たされているため、さらに上の「自己実現欲求」にモチベーションが向かいます。

あくまでも、これは私の仮説ですが、

1.有名人は承認欲求が満たされている
2.承認欲求の比率が下がる
3.自己実現欲求を重視する
4.孤独な時間を求める!

というプロセスにあると考えられます。

例えば、ホリエモンのYouTube登録者数は「70万人」です。そして、メンタリストDaiGoのYouTube登録者数「80万人」です。これだけのフォロワー数がいれば、いつでも「自分は1人じゃない!」という感覚が持つことができるでしょう。結果として、主観的な孤独感が低下し、1人でいても苦にならないのです。

孤独感が強い人は注意!

このように有名人が孤独を勧める背景を考えれると、「孤独になれ!」という教えは誰にでも当てはまる普遍性を担保しているとは言えません。孤独を愛するスナフキンにとっては鬼に金棒かもしれませんが、私たち一般人が真似るとヤケドを負う危険性があります。

そこで、1人を活かせ!というアドバイスに注意しなくてはいけない人の特徴を知り、それに自分がどこまで該当しているかを考える必要があります。その特徴とは、大きく以下の2つが挙げられます。

①友達が少ない人
②人間関係志向が強い人

1つずつ見ていきましょう。

①友達少ない人

友達が少ない、フォロワーが乏しい人が有名人の言葉を真に受けてしまうと、承認欲求が満たされないため孤独感を感じやすくなります。たださえ人間関係が少ないのに、「1人で成功してやるぞ!」と孤独に発破をかけると、ますます人の関わりが希薄になってしまいます。

何かを成し遂げるためには、必ずしも孤独になる必要はありません。孤独感が強い人は人とのつながりの中から、自分の役割を探していく方が賢明です。

孤独 対処法

②人間関係志向が強い人

友達を大切にしたい、コミュニケーションを大切にしたいという方が無理に目的志向を強めて、人間関係を切ってしまうと幸福感が薄れてしまいます。例えば、

・雑談が好き
・家庭を持ちたい
・友達を増やしたい

などに幸せを感じる人の孤軍奮闘は、骨折り損のくたびれ儲けに終わる確率が高いです。一人で何かを追いかけることも立派な道ですが、人間関係を深めることも同じぐらい重要なのです。

自分のスタイルを探そう

今回は巷でよく耳にする「孤独になれ!」というアドバイスの危険性について解説していきました。一見すると、孤独は自由で自分のために時間を使えるため、人生を充実させてくれそうな印象を与えます。しかし、孤独感を感じやすい方には、それが悩みの原因となってしまう恐れもあります。

友人ともに幸福感まで断捨離してしまっては本末転倒です。まずは、自分の孤独耐性をチェックして、1人の時間と人間関係のバランスを取るようにしましょう。

専門家の講義を受けたい方へ

最後に、これまで「孤独感」コラムにお付き合いしていただき、ありがとうございました!ご紹介した解決方法や心理学の視点、練習問題を繰り返し実践することで、少しづつ緩和されていくと思います。

そして、専門家から直接学びたい!という方は良かったら私たち臨床心理士・精神保健福祉士が開催している、コミュニケーション能力講座への参加をおススメしています。コラムだけでは伝えきれない知識や実践的なワークを進めています。みなさんのコミュニケーション能力が向上するよう、講師も一緒に頑張ります!よかったらいらっしゃってくださいね(^^)

★孤独感を感じやすい方は「孤独になれ!」に注意

目次

①孤独感への対処法-概観
②コミュニティへの所属
③見捨てられ不安の関係
④「肯定名人」に甘えてみよう
⑤SSTとは-会話力を伸ばそう

【発展編①】孤独感簡易診断
【発展編②】孤独感の4つのタイプ
【発展編③】意味や定義「孤独とは何か」
【発展編④】「孤独になれ!」に注意!

 

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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