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幸福論「人間関係と幸せの関係」

幸福論「人間関係が充実すると幸せ?」③

コラム②では、幸福論「お金と幸せ」について解説していきました。お金が幸福度に与える影響はほんの一部のだけでしたね。幸せになる方法は、まだまだありそうです。本コラムを参考に探ってみてくださいね。

今回の幸福論は「人間関係が充実すると幸せ?」を解説していきます。

人間関係が豊か=幸福度UP

幸福論の中から、人間関係と幸せの関係について調査した研究を見ていきましょう。

・幸福論①友人数が多い=幸福

以下の図は、日本と諸外国の若者の意識に関する調査から引用した図です。この図では「友人の数」と「希望」が分析されています。

幸福論友人数と将来への希望から解説

一番上の31人以上友人がいる場合
「希望がある」「どちらかといえば希望がある」が80%
一番下の友達がいない場合
「希望がない」「どちらかといえば希望がない」が70%

となっています。つまり、友人の数が将来への希望を抱く気持ちと大きくかかわっているということです。

友達が多い→希望を持つ→幸せ

という循環があると言えそうですね。

・幸福論②家族と外出が多い=幸福

皆さんは、家族とのよく旅行に行きますか?さまざまな幸福論では、家族との関わりによって幸福度が変化することがわかっています。

浦川ら(2006)は、家族との「食事」「旅行」の回数と「生活満足度(≒幸福感)」の関連について調査しました。その結果、家族との関りが多いほど幸福感が高い事が分かりました。

▼こちらは、家族との食事の回数と幸福感の関係を示した図です。

家族の食事回数と幸福度

家族との食事が全くない人に比べて、「月1回以上」家族との食事がある人は、家族との食事が全くない人のグラフが伸びていることが分かります。家族との関わりが多いほど、幸福感も感じやすいと言えそうです。

▼こちらは、家族との旅行の回数と幸福感の関係を示した図です。

家族の旅行回数と幸福度

食事の回数と同じく、月に1回以上旅行に行く「月に1回超のグラフ」が高いことが分かります。

このように、家族との外出が多いほど、幸福感(≒生活満足度)が高まると考えられます。この点を考えると、月に1回又は2回以上は、家族とのイベントを行えるとプラスの働きがありそうです。

また浦川(2011)の研究では、家族だけでなく、友人や知人との交流、隣人や地域の人との関係などが、個人の幸福度に影響を与えていることが、多くの研究結果から得られています。

・幸福論③他人のプラス面に注目=幸福度UP

高橋・森本(2012)は都内大学生234名を対象に、幸せがメンタル安定にどのような影響があるかを調査しました。その結果、他人のプラスな面に注目できると、自分自身の幸福感が高まることが分かりました。

以下の図をご覧ください。

他人のポジティブに注目すると、
幸福感が向上する。
そして、ネガティブや他人軽視が軽減することも示されています。

幸福論他人のポジティブ面に注目すると幸せになれる

他人のポジティブな面に目を向けると、自分も幸な気持ちになれるというのはとても面白い研究ですね。またネガティブさや他者軽視も少なくなるため、人間関係の向上にもつながります。

3つの幸福論から幸せを目指そう

今回は人間関係と幸せに関する幸福論を見てきました。人間関係が幸福度に与える影響が大きい事がお分かりいただけましたか。相手のポジティブな面に注目しながら、家族や友人、知人や地域の人などと関わるなかで、幸福度を高めていきましょう!

次回は、幸福論「ブータンから学ぶ幸せの指標」についてご紹介します。

★幸福論「人間関係が豊かだと幸せ!」まずは家族からはじめてみよう

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人間関係講座

目次

①幸福論・幸せになる方法-概観
②お金で人は幸せになれる?
③人間関係が充実すると幸せ?
④ブータンから学ぶ幸せの指標
⑤感謝と幸せの関係
⑥認知と幸福感
⑦ソーシャルサポートの充実がカギ

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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*出典・参考文献
・平成25年度 我が国と諸外国の若者の意識に関する調査 内閣府
・浦川邦夫(2011),「特集 不安の時代と労働『幸福度研究の現状–将来不安への処方箋』」,日本労働研究雑誌,No.4,p4-16.
・高橋・森本(2012)ポジティブ側面への積極的注目に関する研究 : ポジティブ志向,主観的幸福感,ネガティブ認知,他者軽視との関連  学校教育学研究論集 26, 29-39, 2012-10-31 東京学芸大学