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後悔しない生き方・失敗を前向きにとらえ直す6つの手順

後悔しない生き方


後悔しないための考え方「失敗を前向きにとらえ直す」6つの手順④

後悔しない捉え方のコツ

コラム③では、後悔しにくくなる方法の1つ「迷っても決断は自信を持って」についてご紹介しました。4つのステップで自信をもって決断していきましょう。今回は、後悔する原因のひとつである「③失敗に焦点を当てすぎる」の解決方法「失敗を糧に未来イメージ技法」について解説します。

後悔には2種類ある

後悔しても未来志向で!

心理学の分野では、後悔は細かく分けると、①過去志向の後悔と②未来志向の後悔があります。ネガティブな出来事をどのように捉えるかがポイントになります。

①過去志向の後悔
「なぜあんなことをしてしまったのだろう」
 と過去や失敗そのものに焦点を当てる後悔

②未来志向の後悔
「次は同じ目に合わないようにしよう」
 と未来に焦点を当てる後悔

Boningerら(1994)の研究からは、未来に焦点を当てた反実仮想を行うと、「どのようにしたらネガティブな出来事を避けることができただろうか」と比較的ポジティブに考えられるようになると示唆されました。このことから、何かネガティブな出来事を経験しても、なるべく失敗を糧に未来に焦点を当てて捉えるようにすると、後悔を活かすことができる可能性が高まると言えるでしょう。

ネガティブな出来事があったあとでも未来志向で考えることができるようになるためには、失敗を糧に未来イメージ技法を用いると効果的です。

失敗を糧に未来イメージ技法とは?

今後悔しいていたとしても、その後悔を活かして生きていけば、1年後、2年後、5年後は自分がどうなっているのかをイメージする、という技法です。本来は、カウンセラーと一緒に行う技法ですが、ここでは自分ひとりでも試せるように簡易版をご紹介します。

後悔を前向きにとらえた事例

受験失敗の失敗を糧に未来イメージ技法

ここでヨシオさんの事例をご紹介しましょう。

ヨシオさんは、高校受験で第一志望校に落ちてしまい、それがきっかけでかなり落ち込んでいました。もっと一生懸命に受験勉強をすればよかったなどと後悔ばかりしていて、食欲がなくなり、涙が止まりませんでした。心配した親御さんから相談を受け、ヨシオさんに時間投影イメージ技法を試みました。

まず
「突然ですが、その失敗を糧に
 今から1年後はどうなっていそうですか?」
と質問しました。

すると、ヨシオさんは
「えっ、悔しくて勉強している」
と答えました。

次に
「じゃあ、その失敗を糧にすると、
 5年後はどうなっていそうですか?」

と質問したところ、

「大学生になっている。勉強したぶん良い大学に入れるかも」

と前向きに答えました。ヨシオさんのように、後悔する出来事があっても、未来イメージ技法を用いることで未来志向の考え方に切り替えることができます。では、実際にどのような手順で未来イメージ技法を行うのかを見ていきましょう!

後悔しない・しにくくなる方法の練習問題

失敗を糧に未来イメージ技法の6つの手順

ここで失敗を糧に未来イメージ技法の手順をご紹介します。

①紙とペンを用意する
ひとりで時間投影イメージ技法を試す場合は、自分の考えを紙に書きます。ちょっとしたメモ用紙で構いませんから、書くものを用意しましょう。

②今後悔していることを書く
今、何に後悔しているかを短い文章でメモに書きます。

③今から失敗を糧にすると
 どんな1年後があるか浮かんだことを紙に書く
1年後の自分は何をしていそうかイメージを浮かべましょう。それを、文章でも単語でもいいですから、紙に書きます。

⑤今から失敗を糧にすると
 どんな5年後があるか浮かんだことを紙に書く

できれば、5年後の自分は何をしていそうかイメージしてみましょう。遠すぎてなかなか浮かばない時は無理をしなくても構いません。

⑥1年後、5年後の自分のイメージを読み返す
今、何かしら後悔していることがあったとしても、失敗を糧にすれば1年後、5年後も後悔し続けているとは限りません。今辛いことは将来には、それほど大したことがない出来事になっていることが多いのです。

未来イメージ技法を試そう!

ご紹介した手順を踏まえながら、未来イメージ技法を試してみましょう。紙とペンを用意して、以下の質問に答えていってください。

①今後悔していることは?

②失敗を糧にした1年後を思い描いてください。

③失敗を糧にした5年後を思い描いてください。

 

未来志向で後悔を教訓に

未来イメージ技法はいかがでしたか。この技法では、今後悔していることに焦点を当てすぎないで、未来に焦点を当てることが大切です。そうすることで、現状が辛くてもいつかは何とかなっているだろうと思えるものです。後悔の念を「次は同じ目に合わないようにしよう」という教訓に変えるのです。

次のコラムでは、後悔のコラムのまとめをします。ぜひお付き合いください。

★失敗を糧に未来に焦点を当てて後悔を活かそう!

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心理学講座

*出典・引用文献
Boninger, D. S., Gleicher, F., & Strathman, A. (1994). Counterfactual thinking: From what might have been to what may be. Journal of Personality and Social Psychology, 67(2), 297-307.



未来志向で前向きに捉えよう