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好奇心を高める「答えを見ない!推論法」-仕事・学業での行動が変わる

好奇心


答えを見ない!推論法で好奇心UP-仕事・学業での行動が変わる③

コラム②では、拡散的好奇心を刺激する方法として好奇心ツリーを紹介しました。自分バージョンを作って、今自分が取り組んでいることから、興味関心を見つけてくださいね。

今回は「推論法」についてご紹介します。自分で考えることで、好奇心をアップしていきましょう。

好奇心を高める批判的思考とは

推論法とは?

推論とは、分からない事柄について予測をし、道筋を立てて述べる事です。まざまな事柄に関して、自分なりの予測をして推論する事は好奇心を高めるためにとても効果的です。

コラム①でもお伝えしましたが、人は自分で考え予想をしてみると「どうなっているんだろう?」と答えを見つけたくなるものです。自分の中にある好奇心を刺激するには、疑問を持って推論する癖をつけ必要があります。

・分からない事をすぐに人に聞く
・ネットの情報を鵜呑みにする

このような人は好奇心を高めるチャンスを逃しているかもしれません。答えはすぐに見ない!何事にも、推論をすることを心がけてみてくださいね。

論理的な思考で好奇心を刺激!  

ここで、推論をより柔軟な考え方で論理的にまとめる批判的思考についてご紹介します。

推論で物事を様々な角度から自分で調べて考える姿勢は、好奇心を刺激する上でとても大切です。それを示す研究があります。

批判的思考態度とは、客観的に物事を捉え検討し,適切な基準に基づき判断しようとする態度を言います(平山、2004)。 つまり、証拠に基づいて論理的に考え、偏りがないよう柔軟に考えていくことです。齋藤(2014)は、批判的思考態度が知的好奇心につながる関係を明らかにし、知的好奇心と批判的思考態度がどれだけ影響を与え合うのかを検討しました。

その結果
①幅広く関心を持つ → 拡散的好奇心が高まる
②批判的思考態度で深く考える → 知的好奇心が高まる

という関係性があることがわかったのです。中学生を対象にした池田・安藤(2011)の研究でも、調べた情報を活用することで批判的思考態度が高まり、その後の行動を引き起こすことがわかっています。5つの工程が好奇心を伸ばすポイント

平山・楠見(2002)の研究では、批判的思考について以下の5つのプロセスから成り立つとしています。

具体的には、

①明確化
②推論の基盤
③推論
④価値判断
⑤行動の決定・問題解決

の5つです。

批判的思考でまとめる際も重要なポイントは「推論」です。推論が増えることでより深い思考ができます。

好奇心を高める-6つの質問

先ほどご紹介した5つのプロセスは、学術的でこのままですと少し使いにくいので、より日常的に取り組みやすい形にアレンジを加えて好奇心を高める6つの質問を提案させていただきます。

①やりたいことはありますか?
②どんなところが面白そうですか?
③どうすればそれはうまく達成できますか?
 疑問に思ったことをどんどん推論してみよう!
④実際実行してみましょう!
⑤予想と比べてどうでしたか?
⑥結果はどう人生に役立ちそうですか?

ちょっとわかりにくいですよね。例題とともに具体的に説明します。

① 好奇心の種はなんですか?
  「キャンプでテント泊をしてみたい!」
② どんなところが面白そうですか?
  「自然の中でカレーとか作って、食べるとおいしそう。」
③ どうすればそれはうまく達成できますか?
  「飯盒炊飯を買ってやり方を覚える やり方を研究しよう」
  「ただのレトルトでは達成感がないから具材を持っていく どんな具材がいいかな」
  「野菜を洗える綺麗な川をあらかじめ調べる 洗える川ってあるのかな?」
  「火おこしのやり方を研究する ライターなしで火って起こせるのかな?」
④ 実際実行してみましょう!
⑤ 予想と比べてどうでしたか?
  「予想よりもちょっとご飯が焦げたが、いつもよりもおいしく感じた!」
⑥ 結果はどう人生に役立ちそうですか?
  「ゼロから企画してやり遂げる楽しさを覚えた。企画することを続けられそう。」

このように、まずは小さな好奇心を起点として、たくさん推論を増やしていきます。そうすると、実際にどうなるか?わくわくしてくるのです。

上記の例を見ると、③を見ると「実際どうなるか?」好奇心が湧いてきますよね。

「好奇心=推論」

と覚えて、たくさんどうなるかな?〇〇で達成できるかな?と考えるようにしましょう。好奇心を高めるポイントを練習問題で確認

推論で好奇心up!練習問題

今度は、皆さんの番です!例題を元に、練習問題で実践してみましょう!

① やりたいことはありますか?
② どんなところが面白そうですか?
③ どうすればそれはうまく達成できますか?
  疑問に思ったことをどんどん推論してみよう!
④ 実際実行してみましょう!
⑤ 予想と比べてどうでしたか?
⑥ 結果はどう人生に役立ちそうですか?批判的思考が好奇心を高める

 

批判的思考態度・推論で疑問を深める!  

練習問題はいかがでしたか。多角的な視点から自分で調べ、考えることによりこれまでは気づかなかった情報や自分の意見に気づくきっかけになったのではないでしょうか?

・隠れた前提や根拠の確かさを検討する
・様々な見方で推論する
・実際に行動して推論が正しいか検証する

上記の視点を大事にしましょう。知的好奇心を持つには、自分で調べ、考えることが大切です。情報が氾濫してどう整理していけば良いかわからない場合には、批判的思考態度で物事を考えるということが役に立つと思います。ぜひ批判的思考態度で多角的な視点から物事に取り組んでみて下さい!    

次の好奇心コラムでは「スモールステップ法」についてご紹介します。

★推論・批判的思考態度で好奇心アップ!多角的な視点から自分で調べよう

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*出典・参考文献    
安藤玲子, & 池田まさみ. (2012). 批判的思考態度の獲得プロセスの検討-中学生の 4 波パネルにおける因果分析から. 認知科学, 19(1), 83-99.
楠見孝. (2005). 批判的思考の能力と態度の測定. 教育測定・カリキュラム開発講座研究会, 第 6 回研究会, 1-18.
齋藤央典. (2014, October). PC058 知的好奇心と批判的思考態度との関連 (教授・学習・認知, ポスター発表 C). In 日本教育心理学会総会発表論文集 日本教育心理学会第 56 回総会 (p. 409). 一般社団法人 日本教育心理学会.  
平山 るみ (2004). 批判的思考を支える態度および能力測定に関する展望. 京都大学大学院教育学研究科紀要, 50, 290–302.
平山るみ・楠見孝(2002) 批判的思考を支える態度と個人特性との関連性 日本心理学会第 66 回大会発表論 文集,825.



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