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虚無感の対処法「無価値思考を多様な価値志向」に変化②

虚無感の対処法「無価値思考を多様な価値志向」に変化②

コラム①では、「虚無感」の問題点、原因とその対処法についてお話しをしてきました。改善策を1つずつ実践して虚無感を軽減していきましょう。今回は、虚無感に対処する「多様な価値観志向」について学んでいきましょう。

虚無感を和らげよう

虚無感の原因は考え方の不足?

心理療法で有名な治療法として「認知療法」という手法があります。認知療法とは、ベック・エリスという心理療法家が実践した手法で考え方を修正することでメンタルの健康を保つことを目的としています。認知療法は、世界的な心理療法で、うつ状態の方や、虚無感に苦しんでいる方に効果的であるといわれています。

「虚無感」の1つの原因として、「意味がない」と考える癖が身についている可能性があります。例えば、皆さんは以下のような場面に遭遇したらどのように考えるでしょうか?

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あなたの上司は仕事を丸投げする放任主義者です。上司から指示がなく、「自分で考えて色々やってみて」と言われています。

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この場合、どんな気分になりますか?具体的にイメージしてみましょう。

大きくとわけると以下の2つに分けられると思います。

①「モチベーションが上がる」
②「モチベーションが下がる」

いかがでしたでしょうか?なぜ同じ場面なのにこのような違いが生じているのかというと、人はそれぞれ考え方に違いあり、以下のように解釈が異なるからです。

①虚無感が強い人

状況や出来事に対してのマイナス面にばかり目が行ってしまいます。虚無感が強い方は、「自分の仕事に関心を持たれていない」と考えていますね。これは、自分に対して「無価値思考」に陥っていると言えます。上司にとって自分は無価値だ…と思うことで、虚無感が高まってしまします。

その一方で、モチベーションが上がる人はどのような考え方なのでしょうか。

②虚無感が少なく充実感が強い人

この場合、上司からの指示が少ないということを、
「自分に任せてくれている」
「自分の裁量でできる」
「アイデアを生かすチャンス」

と考えて、上手にモチベーションにしていますね。複数の思考を持つことで、偏った見方になりすぎず柔軟に物事を捉えることができます。結果、やる気があがり虚無感ではなく、充実感を得ることができます。

こうした複数の思考を持ち、認知を柔軟にすることを「認知の複雑性」と呼ぶことがあります。認知の複雑性はメンタルヘルスにとても重要で、多ければ多いほど、視野が広がり心理的に安定することがわかっています。

考え方を変えて虚無感に対処しよう

それでは、具体的になにをすれば考え方を変えられるのでしょうか?以下の2つのプロセスに従って虚無感を改善してきましょう。

1)虚無感とそのコンテクストを紙に書き出す
どんな出来事から虚無感が湧いてきたのか?その出来事に対してどのように考えているのか?を紙に挙げていきます。その結果、どんな虚無感を感じたのかを書き出します。

2)考え方を複数考えて価値を見出す
同じ状況でも、虚無感の少ない人ならどのように捉えるか?具体的にイメージして考え方を改めてみましょう。虚無感が少しでも軽減されたら成功です!

練習問題
虚無感を感じたできごとをあげてみてください。そして下の表を埋めていきましょう。

上に書いたできごとをポジティブな考えに変更してみてください。その結果、どのように気持ちが変わるでしょうか?

考え方を変えることはできましたか?考え方一つで虚無感は減少していきますので、認知のゆがみが強いと感じる方はぜひ実践してみてください。

動画解説も追加しました!

認知の複雑性は練習がとっても大事です!ぜひ動画でも練習してみてください。

虚無感は認知の複雑性UPで改善できる

考え方の偏りが全くない人など世の中に一人もいないでしょう。この偏りがあるからこそ、同じ状況でも何をやっても無意味と感じる人と、何事に充実感を得られる人に分かれるのです。もし、考え方がマイナスに偏っているなら「虚無感」へとつながる原因となります。そこで、認知を修正することで、虚無感を軽減できる場合が多くあります。ぜひ見直してみてください。

次回は、虚無感の原因の2つ目「目標設定法」について考えていきましょう。どうぞお楽しみに。

★虚無感は「考え方一つ」で改善できる!認知療法で対処しよう

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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*出典・参考文献・引用元
こころが晴れるノート 創元社 大野裕(2003)