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寂しい時はコミュニティの見直しから

寂しい


寂しい時はコミュニティを見直そう②

コラム①では、「寂しい」で悩まされてしまう4つの対処法をあげました。具体的には「①コミュニティを見直す」「②無条件の愛に甘える」「③見捨てられ不安とうまく付き合う」「④「ポジティヴ眼鏡」を掛けよう」でしたね。

今回は、寂しい気持ちの対処法の1つ「コミュニティを見直す」をご紹介します。

ソーシャルサポートとメンタルヘルス

例えば皆さんは「寂しい」という気持ちがあるときに素直にお話できる方がいるでしょうか?もし周りに気持ちを打ち明ける方がいないとしたら要注意が必要です。心理学の研究ではコミュニティに所属し、ソーシャルサポートを受ける方はメンタルヘルスが良いことが分かっています。

ソーシャルサポートとは、周りの方からの心理的・道具的な援助を意味します。ソーシャルサポートはコミュニティに所属することで得られるため、健康的な範囲内でコミュニティに所属する必要があるのです。

大坪(2017)は、大学生254名を対処に、ソーシャルサポートと精神的な健康について調査を行いました。その結果、家族、大切な人、友人のサポートを受けやすい方は不安感などの指標にプラスの結びつきがあることがわかりました。

はじめに、家族のサポートから見て見ましょう。上図の(-)マイナスとありますが、家族からのサポートを受ける傾向にある方は、特に自立神経症状が少ないことがわかりますね。

2つ目に、大切な人のサポートですが、疲労感や自立神経症状は家族からのサポートほどプラスではないものの、不安感の減少に大きく影響を与えています。大切な人が近くにいてくれる安心感というのはさみしい気持ちを和らげてくれるのです。

そして友人のサポートですが、こちらも不安感の減少に大きく関わっていることがわかります。不安感の減少は大切な人からのサポートよりも若干少ないものの、疲疲労感、自立神経症状は少ない傾向にあります。

 上記の3つの図から、ソーシャルサポートは1つのコミュ二ティだけではなく、様々な人間関係から得るで、多くのメリットととなります。家族だけ、恋人だけなどではなく幅広いコミュ二ティに参加できるといいですね。

コミュニティの数は?

ここで、あなたがいくつの継続したコミュニティに 所属しているかをカウントしてみましょう。”コミュニティ”とは以下のように定義します。

①3人以上の複数人の集まり
②最低月1回、1時間以上の集まりがある

上記を満たす集団に属している場合は1とカウントしてください。

例 家族、職場、飲み友達、将棋サークル、大学の同期、幼馴染の集まり、
  ママ友コミュニティ、職場のサークル、同期会、麻雀仲間等

→コミュニティは「  」箇所

5~7
青信号です!充分なコミュニティ数 ソーシャルサポート得やすい状況です
3~4
黄色信号です!コミュニティ数はやや少ないが 健康的な範囲内ですが注意は必要です。
1~2 
赤信号です!コミュニティ数が少ない 心理的に問題が起きやすい状況です。

所属するコミュニティは最低3つは必要であると考えています。なぜなら1つだけのコミュニティでは人間関係が閉鎖的となり、お互いに過剰に依存するなどの問題になりやすいからです。また1つのコミュニティで失敗したとしても後の2つのコミュニティで支えてくれるなど安定する傾向があります。もし所属しているコミュニティが2つ以下の方は要注意です。

寂しい気持ちの原因と解決策

コミュニティの増やし方

ここでコミュニティに所属した方が言われても・・・と感じる方もいらっしゃると思います。そこでコミュニティを探すコツについてポイントをお伝えします。

① 興味のあることが第一選択

コミュニティに所属する王道として、「興味のあること」を基本にすると良いでしょう。矛盾するようですがコミュニティへの所属することはおまけ?ぐらいに考えて、まずは興味のあることベースにして、ついでにそこに人がいる・・ぐらいに気楽に考えましょう。

例えば私の場合は「麻雀」が好きで、たまに集まるのですが、みんな好きなことが共通しているのでわりと長続きしやすいと言えます。未婚の方であれば、婚活中の情報交換の仲間でもお互い悩みを打ち明けやすいでしょう。ラーメンが好きであれば、ラーメン同好会などもありますね。スポーツのコミュニティなどでもいいかもしれません。

② ソーシャルスキルを高めておこう

どんなコミュニティでも最低限の会話力は必要になります。心理学の研究でも、会話力の欠如は孤独感や人間関係の希薄さにつながるとされています。会話力が付くと人間関係を楽しむこともできます。こちらの参考のサイトのリンクを張っておきますので参考にしてみてください♪傾聴トレーニング発話トレーニング初対面力 ちょっと宣伝になってしまいますが、私たちも講座を開催しています(お知らせはページ下部)

③ 些細な会話を楽しもう

いざコミュニティに所属をしたら、どんなきっかけでもよいので、何か他人と交流ができそうな場面があれば、積極的にしてみましょう。うまく交流ができずに「寂しい」まま負の循環に陥る前に、まずは些細な会話をしてみることが大切です。幸せな関係を維持している人は日常生活で起こるポジティヴな出来事を積極的に利用する傾向があります(Gable et al, 2004)。

些細な交流が寂しい気持ちを改善

寂しいときは些細な交流を増やそう

いかがでしたでしょうか。寂しいという気持ちの基本的な解決策はまずはコミュニティへの所属になります。過剰に人間関係を求める必要はないですが社会的に孤立しないように気を付けましょう。

次の寂しいコラムでは、寂しい気持ちの対処法の1つ「無条件の愛に甘える」についてご紹介します。

★馴染みが無い人でも話かけてみよう。気軽な活動が寂しい気持ちを緩和します

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*出典・参考文献
・Cacioppo J,T., Hawkley, L,C., Berntson, G,G., Ernst, J,M., Gibbs, A, C., Stickgold, R., Hobson, J,A. (2002). Do lonely days invade the nights? Potential social modulation of sleep efficiency. Psychological science 13, 384-387.
・Gable, S, L., Reis, H, T., Impett, E, A., Asher, E, R. (2004). What do you do when things go right? The intrapersonal and interpersonal benefits of sharing positive events.          Journal of personality and social psychology, 87, 228-245.
大坪岳 追手門学院大学心理学論集;Otemon Gakuin University Psychological Review 2017 青年期のコミュニケーション・スキルとソーシャル・サポートがレジリエンスに及ぼす影響



些細な交流を増やして改善しよう