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パニック障害と「心理学研究」③

パニック障害と「心理学研究」③

コラム②では、パニック障害の意味や特徴について解説していきました。知識としてしっかり押さえておきましょう。今回は、パニック障害の「心理学研究」についてご紹介していきます。パニック障害の原因「破局的な考え方」の対応法

パニック障害と心理傾向

パニック障害になりやすい傾向とはどのようなものがあるでしょうか?陳ら(2003)はパニック障害患者102名と、健常者78名を以下の項目で比較しました。

1.失敗に対する不安
2.行動の積極性
3.セルフエフィカシー

それぞれ結果を見ていきましょう。

1.失敗に対する不安
パニック障害の方は、失敗や、相対外の出来事を嫌う傾向あるとされています。予想外の出来事があるととても不安に感じるのです。以下の図をご覧下さい。

2.行動の積極性
パニック障害の人は、かつて発作が起きた場面や状況から回避する行動が引き起こされるとしています。「また発作が起きるのではないか」と考え、積極的に行動ができないということが指摘されています。

3.セルフエフィカシー
セルフエフィカシーとは、「ある結果を生み出すために必要な行動をどの程度確実にできるかという個人の認知」としています。要は、”物事をどれだけ自分はうまくできそうか”と考えることですね。このセルフエフィカシーは、健常者に比べると低いという結果が出ています。

このようにパニック障害は心理的にマイナスの影響が出やすいと言えますが、心理療法などを活用して改善していくことができます。そのまま放置するのではなく、メンタルヘルスを向上させる練習にぜひ取り組んでいきましょう。後ほど詳しく解説します。

次回は、「パニック障害診断」についてご紹介します。

★パニック障害は「失敗が怖くなり、セルフエフィカシーを下げる」

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目次

①パニック障害-概観
②意味や定義を解説
③心理学研究の現状
④自分の状態をチェック
⑤「呼吸法」で症状を軽減
⑥「認知再構成法」-不安緩和
⑦エクスポージャーで克服

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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*出典・引用文献
陳 峻叟 形岡 美穂子 鈴木 伸一 熊野 宏昭 貝谷 久宣 坂野 雄二 川村 由美子 (2003)広場恐怖を伴うパニック障害患者における一般性セルフ・エフィカシー尺度の特徴に関する検討 2003 年 43 巻 12 号 p. 821-828