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ポジティブシンキングを身に付けたいなら1つの事を心がけよう

ポジティブシンキング


ポジティブシンキングになる-感謝の気持ち③

コラム②では、多面的な枠で考えられるようになる「リフレーミング」という技法をご紹介しました。「視野の狭さ」を解決するのに効果的ですからぜひ実践してみてくださいね。今回はポジティブシンキングに重要な「感謝の気持ちを持つ」についてご紹介します。何気なく使っている感謝が心理的にどのような効果があるのかを確認しながら、ポジティブシンキングを伸ばしていきましょう。

感謝を伝えてポジティブシンキングを高める

 

プラス効果をもたらす感謝の意味とは?

普段何気なく使っている“ありがとう”というお礼の言葉。みなさんは普段口に出していますか。「感謝」について有名な研究者のエモンズ氏は、感謝の気持ちを育むことでウェルビーイングの向上、病気の軽減、ポジティブシンキングの向上に効果がある事を研究結果で示しました。

また、アメリカのセリグマン氏らは感謝の気持ちを育むことが幸福度の向上やうつの軽減につながることを示しています。このように、ポジティブシンキングを伸ばす上で感謝の心を育てる事は大変効果的といえます。

感謝の気持ちと信頼感

山・降矢等(2008)は北海道の病院にて「感謝の気持ち」の研究を行いました。具体的には看護師さんに1ヵ月間、「笑顔で『ありがとう』を言葉にすること」を実施してもらい、どのような心理的な効果が出るかを検証したのです。その結果が数です。解説の前に軽く眺めてみてください。

まずオレンジの線を見てみましょう。
職場志向性・・・職場に対する愛情のようなものです。ありがとうと感謝することで、愛情が増していることがわかります。
同僚への信頼感・・・お互いの信頼感が向上しています。仲間としてお互い信じる心をはぐくむことができます。
「ありがとう」の習慣化・・・お互いがありがとうという習慣を創ることで、安心感のある環境が促進されていることがわかります。

このように、感謝の気持ちを持つと、職場の人間関係を向上させ、お互いの仕事のやりがいUpさせるなど、生活全般にポジティブシンキングを向上させることができるのです。

「ありがとう」がポジティブシンキングにつながる

ここで、感謝の気持ちを伝える事でポジティブシンキングができるようになったタナカさんをご紹介します。タナカさんは、職場の人間関係がうまく行かず、なんとしなくてはならないと考え、私たちが主催する心理学と人間関係の講座に来ました。タナカさんは

・他人がどんくさくてイライラする
・周りが言うことを聞いてくれない
・職場で理不尽な扱いを受けている

このように、周りに対する不満をすごく持っていました。元々上昇志向が強いので、自分の理想通りに動いてくれない周りのメンバーに嫌気がさししまったのです。心理学の講座の中では相手の発言を肯定するワークがあります。肯定的な面を捜して口に出す練習を繰り返すと、田中さんの中に変化が起こりました。会社では、部下が当たり前のようにお茶をもってきてくれている。

家庭では奥さんが毎日お弁当を作ってくれる。当たり前だと思っていた一つ一つに“ありがとう”の気持ちを感じられるようになった。タナカさんは、“ありがとう”という言葉を使うことが多くなったのです。しかし、日常当たり前の様にある有難さに気づくのは、少し難しいと思います。そこで以下のワークを参考にしてみてください。

2つの視点でポジティブシンキングへ

相手に「してもらったこと」に感謝する

普段口にはしなくても“有難いな“と感じている事を改めて思いだすことで、感謝の場面が見つかります。これは内観法と呼ばれ、吉本伊信が提唱した心理療法の1つです。精神科やカウンセリングなどで古くから行われきました。具体的な手順を確認したら表に書き込んでみましょう。

≪具体的な手順≫
1:具体的な相手を思い浮かべる
最も良くしてもらったと思う人物を
一人思い浮かべてみましょう。

2:「してもらったこと」を書く
いつ?どんなこと?
など具体的な状況を思い出しましょう。

3:どう感じたかを書く
あなたが感じた事をなるべく
具体的にポジティブシンキングな
表現で書き出しましょう。

練習問題

あなたが「家族に感謝してもらったこと」を書き出してみましょう。

ポジティブシンキングになる為の視点
解答例
だれに?
 →妻、母親、兄弟
いつ?
 →毎朝、1年前、学生だったとき
どんなこと?
 →お弁当を作ってもらっている
 →席を譲ってもらった
 →ノートを見せてくれた
どう感じた?
 →嬉しい、ありがたい

練習問題でで、日常にある感謝の場面はみつかりましたか。最初は中々出てこないかもしれませんが、ゆっくり考えて少しずつ日常の感謝を増やしてポジティブシンキングを高めていきましょう。

ポジティブシンキングと幸福感を

 

感謝でポジティブシンキングをUP

感謝は、他人に対して大げさな行動をとる必要はありません。あなたが周り人にしてもらって、嬉しかった事・有難いと感じた事をそのまま周囲の人にしてみるだけでもいいでしょう。また、もっと簡単に出来る事といえば“ありがとう”と言葉を伝えるだけでもいいのです。

日常の中の「感謝」に目を向けるとたくさんの「感謝」に気が付くと思います。そして、自分が周りの人達に感謝されることをする機会が増えると、自分の中のポジティブシンキングが増すだけでなく幸福感も高まっていきますよ。

次回は、ポジティブシンキングになるための「適度なポジティブシンキング」についてご紹介します。

★感謝を伝える事は ポジティブシンキングと幸福感を高める

次のコラムへ進むボタンはもう少し下にあります。その前にちょっとだけお知らせです・・・申し訳ありません。(^^;コラムだけでなく心理の専門家の講義を受けてみたい!という方は下のお知らせをクリックして頂けると幸いです。私たちが講義をしている講座となります。

コミュニケーション講座

・北村瑞穂 (2012) ,「親切と感謝の行動が幸福感に及ぼす影響」,四条畷学園短期大学紀要,45, p30-38.



プラスの思考を伸ばしていきましょう!