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レジリエンスを高める方法!ポジティブな面に気づきやすくなろう

レジリエンス


レジリエンスを高める方法で強い心を!ポジティブな面に気づく3つのコツ③

コラム②では、レジリエンスを高める方法の1つ「論理療法のABC理論」を取り上げました。練習問題に取り組みながら状況を客観的に捉えられるコツを身に付けていきましょう。今回は、レジリエンスを高める方法の2つ目「正のストローク」についてご紹介します。

正のストロークでポジティブな面に気づく

正のストロークで自分を応援!

正のストロークとは、エリックバーンという心理療法家が考えた言葉です。具体的には肯定的で暖かみのある考え方、しぐさ、発言、態度を意味します。

例えば、「頑張っているね、すごいよ」と褒めたり励ましたりする言動は正のストロークにあたります。ストロークは本来、他者に対して向けられる場合に使われる用語ですが、自分で自分に向けてみることでレジリエンスを発揮する力が高まりやすくなります。

鉅鹿(2002)はうつ状態の人に対し、正のストロークを自分に向けて行うようカウンセリングで指導しました。その結果、3人のうちふたりの抑うつが改善されるという結果が得られました。
困難な状況があると人は元気を失ってしまいます。そんなときは、自分の応援団長になって、正のストロークを自分へ投げかけるようにしたいものです。

レジリエンスを高めた事例

レジリエンスを高める正のストローク

ここで正のストロークを自分に向けたことで、レジリエンスを高めることができたマリさんの事例をご紹介しましょう。マリさんはちょっとした失敗でも、自分を責めてしまい、落ち込みやすいタイプでした。

例えば、テストで思っていたよりも低い点を取った時も、「ひどい、自分はバカだ」などと自分を叱ってばかりいました。くよくよしやすい性格が気になって学校のカウンセラーに相談したところ、正のストロークを勧められました。

時間はかかりましたが、マリさんは次第に、多少の失敗なら「頑張ったのはえらい」と自分を認める言葉が浮かぶようになりました。そうすると、気分が沈むことが減ったとのことです。

正のストロークの2種類

このように自分をほめることはとても大事なのですが、実は正のストロークは2種類あります。

条件付き肯定的ストローク
条件付きとは、〇〇という結果が得られたから褒めるというストロークです。例えば、「100点を取ったからすごい」、「資格を取ったからすごい」これらは条件付きのストロークです。どちらかというと、得られた結果に視点が向いています。

「無」条件の肯定的ストローク

これに対して無条件の肯定的ストロークは、結果を問わず、存在自体、ありのままの姿をそのまま認めるストロークを意味します。「頑張れた自分をほめたい」「乗り越えようとしている自分を認めよう」「失敗してもチャレンジしたこと自体に勇気を持とう」このようにありのままの自分を褒めるのですね。

エリックバーンは同じストロークでも、無条件のストロークを大事にしましょうと主張しています。条件付きストロークがNGということではありません。+α、レジリエンスがある方は、自分自身をそのまま受け入れる無条件の肯定的ストロークをすることで、生きる勇気を自分に与えることができます。
無条件のストローク>条件付きストローク>否定的ストローク
ということを意識しながら自分をほめるようにしましょう。

実践!レジリエンスUPーストロークトレーニング

それではここで、レジリエンスを高めるために、正のストロークの練習問題に取り組んでみましょう。

練習問題①(難易度★★☆)
まずは条件付き肯定的ストロークで自分をほめてみましょう!あなたがここ1年で挙げた成果について考え、自分を肯定してみてください。条件付き肯定は基本的に得られた結果をベースに考えると良いでしょう。

条件付き肯定的ストローク 




解答例

・営業成績が20%UPした
・婚活を頑張って恋人ができた
・資格をとることができた!

 

練習問題②(難易度★★★)

次に無条件の肯定的ストロークを挙げましょう。無条件なので、結果はどうあれ、取り組めたことをベースに自分をほめてみます。失敗でも成功でも成果は問わず、姿勢や気持ちを大事にしてあるがままの自分を応援してみましょう。

 

無条件肯定的ストローク


解答例
・今年は新しい習い事を初めて、好奇心を育てることができた
・〇〇にチャレンジして結果的に失敗したけど、勇気を持つことができた
・ストレスをためて休職して休んだ日もあったが、今まで頑張っていたからその分自分をゆっくり休めてあげよう

自分も相手も尊重する正のストローク
3つのコツでレジリエンスを発揮しよう

練習問題はいかがでしたか。正のストロークは、自分や相手の存在を認め、尊重する言葉や行動です。これができるようになると、辛い状況であってもポジティブな面に気づくことができ、立ち向かっていけるようになります。どんなに失敗したり、挫折をしたとしても、「条件」だけを見て自分を否定しているとなかなか復活できません。自分の応援団長になって「無条件」に肯定できる部分を見つけて、自分に投げかけるようにしましょう。

次回は、レジリエンスを高める方法の3つ目「Iメッセージ」についてご紹介します。

★正のストロークを活用してレジリエンスを高めよう

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コミュニケーション講座

*出典・引用文献
鉅鹿健吉 2002 「うつ」に対する心理教育的カウンセリングの3事例-「I’m OK」「プラス思考」をキーワードにして. 国立看護大学校紀要 1 (1), 35-40.



3つのコツでポジティブな面に気づこう