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社交不安障害の強いこだわりの克服法

社交不安障害の原因「強いこだわり」は森田療法で克服を⑥

コラム④では、人社交不安障害の原因の1つ「会話力の不足」の解消法としてSSTをご紹介しました。代表的な2つのスキルを使って、会話力に自信をつけて社交不安障害の症状を緩和してくださいね。今回は、社交不安障害の原因「強いこだわり」の対処法として「森田療法で受け入れる」についてご紹介します。

不安の原因は過剰なこだわり

症状や気持ちにこだわりすぎると、その行動に対して意識が強くなってしまうことがあります。

例えば、

「ケーキを絶対に食べないでください!」
と言われたとします。

ケーキを食べてはいけません、

「ケーキを食べてはダメ・・・」
「ケーキを食べてはダメ・・・」

絶対に食べてはダメです。

このように言われ続けると、ケーキが食べたくなりませんか。このように過剰にこだわるルールを作ると、その行動に対しての意識が強くなってしまいます。この心理状況を心理学の世界では「精神交互作用」と言います。

精神交互作用とは?

精神交互作用は「こだわるとますます、その症状を高めてしまう」悪循環の作用で、打ち消そうともがくことで出てきます。こちらが精神交互作用のメカニズムです。

社交不安障害と精神交互作用のメカニズムの図を解説

先ほどのケーキの例と同じように、社交不安障害の症状への意識を向けすぎると「不安な気持ち」がさらに強くなってしまいます。

「人と会うことが不安→不安な気持ちを打ち消したい→人と会うことへの不安が更に気になる→不安が強まる」

精神交互作用の悪循環を断ち切るには、精神療法の「森田療法」が有効です。

「あるがまま」が症状を軽減する

森田療法は、対人恐怖症や赤面恐怖、視線恐怖などに対して古くから利用されてき精神療法で「症状をあるがままに受け止めて考えていく」方法です。

森田療法では、不安な気持ちを無理に打ち消すことはせず、前向きな目的に注意を向けることを重視します。

・症状へのこだわりを自覚し
・あるがままを受け入れる
・目的に向かって行動する

この流れで、症状へのこだわりを緩和しましょう。それでは練習問題で森田療法を取り入れるコツを確認していきましょう!

練習問題!過剰なこだわりをなくそう

ここからは、森田療法の考え方を練習問題で確認していきましょう。ポイントは「行動に集中する。やるべきことに意識を向ける」ですよ。

練習問題1
タナカくんは、入社のグループ面接を控えています。事前の筆記試験でよい結果が出せていないこともあり、不安な気持ちが強くなってきました。不安な気持ちをもたないように…と思うほど、不安な気持ちが増してきました。この場合どのように考えるといいでしょうか?

 

解答例
・面接に参加する人みんな不安なはずだ
・準備したことを自分なりに伝えよう
・事前の試験を気にしても仕方ない
・不安な気持ちの中でもできることを行おう

練習問題2
スズキさんは、SNSで知り合った人たちとのオフ会に参加する事に決めました。はじめて会う人がたくさん集まるため、「ちゃんと話せるだろうか…」「症状がでたらどうしよう…」など、不安な気持ちが大きくなってきました。この場合どのように考えるとよいでしょうか?

 

 

解答例
・初対面の人と会うのだから不安は当たり前
・多少のぎこちなさはOK!無理なく参加しよう
・不安な気持ちは素直に伝えよう
・不安に思っている人も多いだろう

社交不安障害の症状を緩和

社交不安障害の症状への過剰なこだわりを森田療法で緩和する方法をご紹介してきました。森田療法の「あるがままを受け入れる」ことは、不安な気持ちを緩和することはもちろん、さまざまなネガティブな気持ちを軽減し前向きに生きていくきかっけを与えてれます。ぜひ実践して、日常生活にたくさんの前向きな気持ちを取り入れてくださいね。

ポイントは「行動に集中する。やるべきことに意識を向ける」でしたね。この捉え方を大切に症状の緩和を目指していきましょう!次回はコラムのまとめです。これまで紹介してきた内容を改めて確認していきましょう!

★ 社交不安障害の原因「過剰なこだわり」は「あるがまま」で軽減しよう

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