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入門③自意識過剰の対処法「私的自己意識を高める」

入門③-自意識過剰の対処法「私的自己意識を高める」

入門①では、自意識には2種類あることを解説してきました。復習すると、以下の2種類になります。

「公的自己意識」
他人の目を気にする 自意識過剰は公的自己意識の過剰と言い換えることができる

「私的自己意識」
自分がどうありたいかを大切にする。

入門③では自意識過剰を改善する、「私的自己意識の活用」について考えていきます。

バランスを大事にしよう

両方の意識を大事にする

自意識過剰を改善する上でポイントとなるのは、公的自己意識、私的自己意識の2つの視点で考えたあと、考え方の違いを調節してバランスをとることです。

たとえば、初デートで異性とごはんを食べている時で考えてみましょう。

人の目が気になるときの対処法

私的自己意識
→このお肉おいしい♪ おかわりしようかなあ~

公的自己意識
→くちゃくちゃ音をたててないかな、おかわりしたらはしたないと思われないかな

バランスをとる
→マナーに沿って上手に食べることは大切だ。ある程度は配慮するが、食べたい気持ちも大事にしたい。

このように、2つの視点で整理してから考えられると、バランスのよい考え方ができます。

気遣いしすぎに注意

公的自己意識が強かった人が、私的自己意識にチェンジすることは心理的な抵抗を伴います。慣れるまでは、一言だけでもいいので自分の感情や意見を口にだすようにしてみましょう。

もちろん、私的自己意識が強ければ強いほどいいわけではありません。ベストなのは、公的・私的の2つの自己意識のバランスを取ることです。

自意識過剰は相手への気遣いができると言いかえることができますし、自分が何をしたいかに固執しすぎると、一人よがりで周りから孤立してしまうでしょう。

どちらにもいい面、悪い面があります。まずは自分の「私的」「公的」のバランスを把握すると良いでしょう。

自意識過剰は10代がピーク

公的自己意識について補足させて頂きます。自意識過剰は、10代からはじまり、悪化すると、社交不安障害なることがあります。社交不安症を発症した人の約75%が15歳以下で発症しています(図1)。

自意識過剰 改善

若い時は、自分の意識のコントロールが難しく、必要以上に自意識が過剰になり、人の目が気になります。人間関係が不安になっている方は、次に挙げる、私的自己意識を増やす練習を参考にしてみてください。

適度なバランスをとろう-練習問題①

あなたは来週の月曜日に20人の前で朝礼でスピーチをしなさいと上司に指示を受けました。

この時、「公的自己意識」が高い人、「私的自己意識」が高い人、「バランス」を取る人でどのような考え方の違いが起きるでしょうか。

公的自己意識

 

私的自己意識

 

バランスをとる

 

 

 

 

解答例
公的自己意識
⇒絶対に失敗してはいけない!
本番でミスをしたらどうしよう
上司からの評価が下がるのでは…

私的自己意識
⇒そういえば前に面白いことがあったな
ウケなくてもいいや。この話がしたいな
最近、○○の本が勉強になったんだよな

バランスをとる
⇒上司の評価は大事だ。時、場所、場合を
ある程度は配慮するが、自分の考えも大切にしたい。
最近、○○の本が勉強になったから
皆に分かりやすく要約してみよう。

適度なバランスをとろう-練習問題②,③

練習問題②,③は動画で解説しました。良かったらチャレンジしてみてください♪

私的に考えて自意識過剰を克服!

練習問題はいかがでしたか。私的自己意識を高めることで他人の目を気にする傾向は弱まっていきます。もちろん、自分がどうありたいかを大切にしすぎる人は、配慮にかけてしまう部分もあるのでバランスが大切です。

他人を意識しすぎるよりも、自分がどうありたいか優先することを増やしていきましょう。

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目次

①意味や原因・治し方を解説
②意味や性質を解説
③「こだわりを手放そう」
④「社会不安障害」へのリスク
⑤「私的自己意識を高める」
⑥治し方「現実検討力」
⑦「前向きな目標設定」に
⑧「あるがまま」森田療法とは

助け合い掲示板

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 公認心理師
  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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出典・参考文献
大学生の不登校傾向と対人恐怖心性との関連 堀井 俊章
横浜国立大学教育人間科学部紀要. 横浜国立大学教育人間科学部 編 16, 135-143, 2014-02
日本精神神経学会 監修 (2014) DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル