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自意識過剰は「社会不安障害」へのリスクあり④

自意識過剰は「社会不安障害」へのリスクあり④

自意識過剰は悪化をすると「社会不安障害」に発展することがあります。対人場面では、極度に相手の目が気になり、簡単なこともできなくなってしまう方は注意が必要です。

自意識過剰と「社交不安」

堀井・小川(1996)の研究によると対人恐怖心性とは以下の6つの特徴があることが分かっています。

・自分や他人が気になる
・集団に溶け込めない
・社会的場面で当惑する
・目が気になる
・自分を統制できない
・生きることへ疲れている

周りの人から注目されることで、自意識過剰になり、他者に軽蔑され、不快な思いをさせたりするのではないかと過剰に恐れることがあります。その結果、対人場面を回避してしまい、さらに対人不安が悪化していくのです。簡単に表現すると、

①自意識過剰
  ↓
②対人不安が起こる
  ↓
③対人場面を避けてしまう
  ↓
④不安が大きくなり赤面が強くなる

というように、悪循環となってしまいます。このように、①から④が繰り返され、悪い循環が続いていってしまいます。場合によっては他の精神障害が併存して自殺企図の危険性が高まったりしてしまいます。

社交不安

社会不安障害は10代からはじまる

社会不安障害は10代からはじまります。社交不安症を発症した人の約75%が15歳以下で発症しています。2010年に、13歳から18歳を対象に行われたアメリカの調査では、社交不安障害の障害有病率は、9.1%で年齢と共に有病率は、増加しています。同じことが精神保健疫学調査(1993)やこころの健康についての疫学調査(2006)でも示唆されています。

自意識過剰 改善

社交不安症の特徴は、早期発見が困難なところです。治療が遅くなってしまい、発症年齢と専門機関に訪れた年齢が大きく異なるケースが多くあります。人の目が気になる自意識過剰が強く、人間関係が不安になっている方は、後に解説するコラムを参考にしてみてください。

10代から20代が多い

一方で社会不安障害者は30代の後半から徐々に減少していくことがわかっています。日本では日本医療開発機構の川上(2016)が調査を行いました。その結果、以下の図のように若い方ほど有病率が高いことがわかりました。

35歳以降ですとガクンと減少するのがわかります。もし、若い方で社交不安障害で悩んでいるとしても、年齢とともに減少していくと考えると希望が持てますね。同じく、川上(2016)の調査では、男性に比べ、女性の方が有病率は高いという結果が出ています。

社交不安に近い対人恐怖症研究では、男性の方が多かったのですが、女性の社会進出とともに傾向が変化してきているのかもしれません。社交不安障害のために、仕事や学業、余暇の時間が障害されてしまうのは大変つらいことだと思います。

社交不安障害に対処する方法を解説

上記のように、自意識過剰な傾向は、対人場面を避けることにつながります。その結果、人付き合いへの苦手意識が強まり、対人不安に発展してしまいます。発症は10~20代が多いですが、自覚するまでに時間がかかるため、早めの診断・チェツクが大切です。

自意識過剰は「社会不安障害」に!早めの対処が大事

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目次

①意味や原因・治し方を解説
②意味や性質を解説
③「こだわりを手放そう」
④「社会不安障害」へのリスク
⑤「私的自己意識を高める」
⑥治し方「現実検討力」
⑦「前向きな目標設定」に
⑧「あるがまま」森田療法とは

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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出典・参考文献
精神疾患の有病率等に関する 大規模疫学調査研究:世界精神保健日本調査セカンド
主任研究者 川上憲人 平成28(2016)年5月