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疎外感を和らげるSST-会話力を鍛えよう⑤

疎外感を和らげるSST-会話力を鍛えよう⑤

コラム①では、疎外感について概観していきました。今回は「①会話力を高める」について解説していきます。

疎外感 解消

対象となるお悩み
・会話力に自信がない
・人と深い関係を築けない
・雑談場面を避けてしまう

 

  • 全体の目次
  • 入門①疎外感とは何か?
  • 入門②コミュニティへの所属
  • 入門③見捨てられ不安とは
  • 入門④肯定名人を探す
  • 入門⑤会話力を付けるSST
  • 発展簡易診断とチェック
  • 発展疎外感の4つのタイプ
  • 発展心理学上の意味と定義

具体的には
1,SSTで疎外感を緩和しよう
2,初対面で役に立つ技術
3,自己紹介とwiki発話法
4,トレーニングをやってみよう

の4つの流れで解説していきます。疎外感と和らげる上では、コミュニティへの所属が第一前提になりますので、しっかりと抑えていきましょう。

SSTで疎外感を緩和しよう

会話力は、豊かな人間関係を気づくうえで非常に大切です。会話に苦手意識があると、人付き合いに消極的になり、疎外感を強めてしまいます。ここで皆さんに質問です。

1日にどれぐらい会話をしていますか?

会議、電話、雑談、SNSメールこみこみです。

国立国語研究所の統計によると、1日の会話量の平均は6時間という結果になっています。この数字を見て多いと感じますか?少ないと感じますか?

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注目すべきはその内訳です。なんと雑談が60%を占めています!

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国立研究所の研究では大体、3.5時間程度は雑談を行なっていることになるのです。推測ではありますが、疎外感を改善する上では、他者との何気ない会話が重要であると推測できます。 

このとりとめない会話は専門用語で、「ソーシャル・スキル(Social Skill)」と言います。ますそれを学ぶことを、ソーシャル・スキル・トレーニング(Social Skill Training : SST)と呼びます。

ソーシャルスキルとは簡単にと言うと、人間関係を構築するための会話のやり方と考えると良いでしょう。

孤独感を緩和するSST

大学生、1,002名(男性435名,女性567名) を調査した論文によると(相川、2005)、ソーシャルスキルと孤独感は密接な関係があることがわかっています(-.40の負の相関関係)。

すなわち疎外感を解消するには、現実問題として、会話のテクニックであるソーシャルスキルをある程度トレーニングする必要があると言えます。

本コラムでは、ソーシャルスキルとして最低限習得しておきたい2つのを紹介します。

初対面で役に立つ

人間関係のスタートは初対面です。初対面を乗り越えることできれば、会話力にも自信が付き人間関係を回避したくなる気持ちが軽減でき疎外感も和らいで生きます。

それでは、初対面で役立つ2つのスキルをお伝えしますのでぜひ実践してみてください。

SST2つのコツで孤独感を緩和

①自己紹介を用意する

初対面は誰しも緊張するものです。まずは自分からある程度自己開示をして、相手と打ち解けるきっかけを作っていきましょう。

相手も安心した気持ちになれば、話してくれるようになります。予めやっておけることなので、まずは準備して実践してみましょう!

初対面で頻繁に出てくる話題は
・住所
・出身
・趣味
・家族構成
・仕事
です。この5つについては必ず1分程度は話せるように考えておきましょう。

②ウィキペディアの原理で会話が続く

次に、ウイキペディアの原理を活用しながら話を膨らませていきましょう。会話が続かない・・・という悩みをお持ちの方に特にオススメです。まずおさらいですがウキペディアの原理をチェックしましょう。例えば、ウイキペディアで「倉吉」を調べてみると

鳥取県中部の市。当市は鳥取県中部の玄関口としての役割もある。市内には打吹玉川地区をはじめ土蔵が多く、白壁土蔵の街として知られている。

と出てきます。そして

打吹玉川地区をクリックすると↓
打吹玉川(うつぶきたまがわ)は鳥取県倉吉市にある伝統的建造物群保存地区。通称は白壁土蔵群。国の重要伝統的建造物群保存地区として選定されている。

こんな感じで検索されますよね。

このウイキペディアの原理を実際に「会話」で応用してみましょう。

(例)相手の発言
「私の好きな食べ物は王将の餃子です。大口にある王将に毎日行ってしまいます」

クリックするようなイメージで下記の質問をしてみましょう!

・王将の餃子はどんな味ですか?
・大口ってどんな街ですか?
・王将はどんな料理がありますか?

簡単ですね♪コツは相手の発言をクリックをするような感覚で質問をしていく感じです。質問も自然と創ることができますよ。

それではここで練習問題をやってみましょう。

疎外感を改善する練習!

「私はミスドのドーナッツをよく食べにいきます。cafeオレセットをよく頼んでいて特にハニーチュロを頼むことが多いですよ。」

この相手の発言(情報)に焦点を充てて質問を3個作ってみよう!

 

解答例
(質問を作ったら見てみましょう♪)

・ハニーチュロってどんな味ですか?
・○○さんが行っているミスドはどんなお店ですか?
・cafeオレセットはどんなセットですか?

練習問題はいかがですか。難しい!と感じた人もいらっしゃったと思います。会話は練習問題をくり返すことで柔軟な考え方が持てるようになり実践することで自信がついてきます。

何度もトレーニングしてみてくださいね。

日常生活でも必須!

今回ご紹介した、2つのコツはSSTという分野の中でもほんのひと握りです。実際は代表的なスキルが20種類ほどあります。

いずれも人間関係をより良く、円滑にしていくためにも必要なテクニックです。

孤独感を解消して人間関係を円滑に

より深く学習したい方は、私たちが開催しているコミュニケーション講座でも学ぶ事ができます。実践的に練習したい場合はぜひお待ちしています。

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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*出典・参考文献
河井大介(2014).ソーシャルメディア・パラドクス―ソーシャルメディア利用は友人関係を抑制し精神的健康を悪化させるか社会情報学, 3, 31-46.
小磯花絵・渡部涼子・土屋智行・横森大輔・相澤正夫・伝康晴 (2017)一日の会話行動に関する調査報告 国⽴国語研究所「⽇常会話コーパス」プロジェクト報告書 1⼤学共同利⽤期間法⼈ ⼈間⽂化研究機構 国⽴国語研究所