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疎外感の意味や定義

疎外感の意味や定義を知ろう【発展編③】

コラム①~⑤では疎外感の入門編として解説していきました。今回は発展編として、「意味と定義」をご紹介します。

疎外感 解消

対象となるお悩み
・疎外感を解消したい
・疎外感とは何かを知りたい
・正確な定義を知っておきたい

 

  • 全体の目次
  • 入門①疎外感とは何か?
  • 入門②コミュニティへの所属
  • 入門③見捨てられ不安とは
  • 入門④肯定名人を探す
  • 入門⑤会話力を付けるSST
  • 発展簡易診断とチェック
  • 発展疎外感の4つのタイプ
  • 発展心理学上の意味と定義

疎外感のパターンを理解しておくことは、自分の状況を把握するうえで大切になります。

一般的な疎外感の解消法が、あなたにとっては逆効果になりうるという可能性もありますので、きちんとご自身の状況を整理しておきましょう。

孤独 定義

疎外感の定義

皆さんは疎外感を感じたことはありますか?

・相手から理解されない…
・人間関係が乏しい…
・自分は拒絶されている…

など誰しも1度は感じたことがあると思います。上記のような疎外感は一般的な解釈ですが、実際にはどのように定義されているのでしょうか。

心理学辞典の定義

心理学辞典(1999)によれば、疎外感と近い「孤独感」は以下のように解説されています。

①個人の社会的関係の欠如に起因し
②主観的な体験であり
③その体験は不快で苦痛を伴う

この3つの要素を満たしている感覚が疎外感というわけですね。周囲との関係の悪化に影響し、主観的で、不快な感覚という捉え方でよいでしょう。

改訂版UCLA孤独感尺度

疎外感と近い「孤独感」の研究でもっとも頻繁に活用されるのが、改訂版UCLA孤独感尺度です。心理学辞典(1999)によると、以下のよう記載されています。

”孤独感尺度には一次元尺度と多次元尺度があるが、代表的で最も広く利用されているのは、ラッセルら(Russell,D.et al.1980)の一次元の改訂版UCLA孤独感尺度である。これは、

「私には頼りになる人がいない」
「周囲の人は、私とはなじまないように感じる」

などの20項目からなり、5段階評定で回答する。”

つまり、頼れる人がおらず、周囲と心が通っていないと感じる場合は「疎外感がある」という状態と判断されることが多いのです。尺度の信頼性を表す内的整合性も高いため、孤独感を定義するうえではもっとも明確な基準となるでしょう。

意味を理解

哲学や文学での「疎外感」

文学や創作活動において孤独や疎外感は、必ずしも悪玉であるとは考えられていません。ドイツの哲学者マックス・シュティルナーは「孤独は、知恵の最善の乳母である。」という名言を残しています。

孤独な状況では、人間は自分の存在意義などを考える哲学が促進されます。その結果、創造性、想像力などの発展につながると多くの哲人は結論付けました。

こうした心の働きは心理学では「昇華」と呼称され、文化や芸術における創作活動では、昇華によって誕生した作品が多数存在します。昇華についてより詳しく知りたい方は下記をご覧ください。
コンプレックスを強みに変える心の防衛機制「昇華」とは⑦

疎外感の意味を理解!

今回は発展編コラム③として、疎外感の意味や定義を見ていきました。孤独感への理解を深めることは、寂しさを軽減させることにつながります。

孤独になることは一定のメリットもあります。パイナップルのヘタを切り落とすように、食べられない部分は捨てて、栄養になる部分は積極的に取り込んでいきましょう。

専門家の講義を受けたい方へ

最後に、これまで「疎外感」コラムにお付き合いしていただき、ありがとうございました!ご紹介した解決方法や心理学の視点、練習問題を繰り返し実践することで、少しづつ緩和されていくと思います。

そして、専門家から直接学びたい!という方は良かったら私たち臨床心理士・精神保健福祉士が開催している、コミュニケーション能力講座への参加をおススメしています。コラムだけでは伝えきれない知識や実践的なワークを進めています。みなさんのコミュニケーション能力が向上するよう、講師も一緒に頑張ります!よかったらいらっしゃってくださいね(^^)

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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出典・参考文献
中島 義明 子安 増生 繁桝 算男 箱田 裕司 安藤 清志 (1999)心理学辞典 有斐閣
Philip Hyland・Mark Shevlin・Marylene Cloitre・Thanos Karatzias・Frédérique Vallières・Gráinne McGinty・Robert Fox・Joanna McHugh Power(2018)Quality not quantity: loneliness subtypes, psychological trauma, and mental health in the US adult population.Social Psychiatry and Psychiatric Epidemiology Volume 54, Issue 9, pp 1089–1099