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優越感、意味や心理学的なメカニズム

優越感とは?意味や心理学的なメカニズム-公認心理師が解説

はじめまして!公認心理師・精神保健福祉士の川島です。私たちは現在、初学者向け心理学講座の講師をしています。今回のテーマは「優越感」です。


対象となるお悩み
・他人より優っていたい
・自分に自信がない
・劣等感がつよい

自分の方が優れている感覚 

まずは優越感の定義について見ていきましょう。心理学辞典(1999)によると、以下のように定義されています。

「容姿、体力、知的能力、性格、血筋、財産、社会的地位などの点で、自分が他者よりも優れているという感情である。この感情の背後には、権力欲、支配欲、名誉欲などの欲求の隠れていることが多い。」

つまり、ステータスが他人よりも自分が優ってると感じる感覚を「優越感」と呼ぶのです。

優越感へのこだわりと対人恐怖

優越感を追い求めることは心理的にデメリットがあることが分かっています。心理学的な研究を見ていきましょう。

優越感は対人恐怖につながる!?

優越感が強い人は、

・周りよりも優っていたい
・相手に舐められたくない
・下に見られることに過剰に反応

といった傾向があります。

実はこのような性質は、「対人恐怖」と深い関わりがあることが報告されています。具体的には、

優越感にこだわる
  ↓
勝ち負けで人を評価
  ↓
絶えず緊張状態
  ↓
対人恐怖が強まる

上記のような流れで、優越感が対人恐怖につながります。人間関係を優劣で判断することで、自分の劣っている部分に視点がいき、人が怖くなってしまうのです。

馬鹿にされたくない‐心理学的研究

西村・井上(2008)は、141名の大学生を対象に優越感に関する調査を行いました。その結果、人から馬鹿にされたりすることを我慢できない人ほど対人恐怖傾向があることが分かったのです。

優越感 対人恐怖

このように、全体的に右肩上がりであることがわかります。横軸の対人恐怖が高いほど(右に行くほど)、馬鹿にされたくない気持ちも強くなっています。

優越感を持つことは、逆説的に馬鹿にされたくない心理を呼び起こし、人と接することに躊躇しやすくなると推測できます。

一方で、優越感が少ない人は、優劣で人を判断しなくなります。その結果、警戒する必要がなくなりオープンな人間関係を築くことができるのです。

 

発展ー劣等感コラム

優越感についてさらに深く知りたい方は、以下の「劣等感コラム」を参考にしてみてください。劣等感と優越感は表裏一体なため、相互に学ぶことで理解が深まります。
劣等感が強い人の特徴と克服方法!①

適度な優越感を

今回は優越感について見ていきました。人よりも優っていたいという気持ちは、特に努力の原動力となることも多いですが、行き過ぎると悪影響を及ぼします。

人は理想と現実のギャップが大きいほどストレスを抱えてしまいます。ぜひ適度な優越感を保ってメンタルへルスを良好してくださいね。

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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西村美咲・井上健 2008 対人恐怖における優越コンプ レックスについて 臨床教育心理学研究 34,1-6.
中島 義明 子安 増生 繁桝 算男 箱田 裕司 安藤 清志 (1999)心理学辞典 有斐閣