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人が怖いのは周りの目を気にしすぎでは?解決法を紹介

人が怖いのは周りの目を気にしすぎ?解決法を紹介④

周囲の目を気にしすぎ?3つ目の解決法

コラム③では、人が怖い気持ちを引き起こす原因の1つ「ネガティブな部分への注目グセ」をご紹介しました。失敗したというネガティブな感情にとらわれず、視野を広げて、可能性を広げた考え方をすることが大切でしたね。

今回は、人が怖い気持ちを緩和する方法の3つ目「周りの目を気にするクセを軽減」について考えていきます。

周りの目を気にしすぎ人が怖い

公的自己意識・私的自己意識とは?

私たちは何か行動する時に、多かれ少なかれ人からの見方や評価が気にするものです。服装や立ち振る舞い、女性であれ ば化粧など周囲の人と合っているか、TPO に合っているかなど考えることもこれにあたります。また、「こんなこと言ったら 周りからどう思われるだろう?」と考えたりすることも当てはまります。

過剰な公的自己意識に注意

このように周囲からの自分の見方に意識が集中することを「公的自己意識」呼びます。「公的自己意識」が高くなると対人不安を招きやすいといえます。なぜなら人の評価はコロコロ変わるからです。世の中を生きていると、あなたのことを好きな人もいれば、嫌いな人もいます。あなたの職業を好きな人もいれば嫌いな人もいます。あなたの出身地を好きな人もいれば嫌いな人もいます。

このようにコロコロ変わる周りの評価に1回1回付き合っているといつも不安にさいなまれることになります。もちろん公的自己意識は社会で生きていくうえで大事なのですが、過剰になっている方は注意が必要です。

私的自己意識は安定

これに対して私的自己意識とは、自分自身がどう感じるか?どう生きたいかを大事にする姿勢を意味します。周りの評価は自分を客観視する上で大事ですが、それと同じぐらい、自分自身がどうありたいかを大事にしていきます。

私的自己意識は周りの評価よりも安定していますので、多少の批判や否定にも揺るぎません。「自分とは〜という人間だ」と自分自身について理解することで、自分というアイデンティティを確立していくことができ不安を軽減することができます。自己を持ち対人不安を克服

もちろん全てを自分勝手に決めることはNGですが、人が怖いという状況の方は私的自己意識を大事にすることもおすすめします。

「人が怖い」の克服事例・解決のコツ

ここで、私的自己意識を大切にすることで、人が怖い・不安な気持ちを克服したタナカさんの事例を見てみましょう。タカナさんは、おとなしくて真面目な性格で男性です。婚活のためお見合いの相談にいくと、相談員から

「表情が暗い」
「もっと笑顔で話した方が良い」

と言われました。そこで、タナカさんは笑顔をつくるために、表情を改善する練習をしました。練習の甲斐もあってか、婚活イベントではカップルになることができました。しかし、1回目のデートで破断してしまいます。女性に破断の理由を聞いたところ

「笑顔が嘘くさい」

と言われたため、タナカさんは自信を無くし女性不信になってしまいました。この経験から、タナカさんは更に表情がぎこちなくなくなり、周りの目も今まで以上に気にするなど公的自己意識が過剰になってしまいました。

私のところに相談に来たタナカさんは「周囲から色々言われて」と話していました。そこで私は「タナカさん自身がどうしたいか?」を探っていきました。最終的に、タナカさんは

「嘘くさいと言われようと笑顔を大事にする」

と決意し婚活を継続しました。笑顔には多少ぎこちなさがあるものの「それはそれでOK!」と受け入れて、自分の考え方を大切にしたタカナさんは、苦労したものの半年後に彼女を作ることができました。

私がタナカさんに「タナカさん自身がどうしたいのか?」を探ったのは、私的自己意識を大事にすることが狙いでした。「周囲から色々な意見があっても、ダメなわけじゃない」「自分の価値観を大切にする」と思ってもらいたかったのです。真面目な人の自意識過剰を解決

「自分を認め受入れる」で人が怖い!を克服

不安が消えないときや人が怖いと感じた時には、タナカさんのように「自分自身がどうしたいか」を優先することが大切です。そこで「自己評価」が形成されると、適切な自信が生まれ不安が軽減されます。不安が消えないときや人が怖いと感じた時には、アイデンティティの形成に良い機会だと前向きに考えて、自分らしさを見つめなおしてみましょう!

次回は、人が怖い気持ちを緩和する方法の4つ目「森田療法で受け入れる」についてご紹介します。

★ 人が怖い・不安な時は 自分の価値観・考え方を大切にしよう!

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*出典・参考文献
認知的概念モデルによる対人不安の検討:自己意識特性,自己評価および対人不安の関連について
冨田俊昭,水子学,金子義弘 川崎医療福祉学会誌9(1),49−54,1999−06−25
自己受容の独立性の検討と安定・不安定成分の分離 長谷川博一東海女子大学紀要19,187−199,1999
対人不安研究における公的意識の意識について 菅原 健介 1988 東京都立大学人文学報,196, 103116. 菅原健介



自分の考え方を大切にしよう