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入門④強すぎる罪悪感は「原因帰属を多く持つ」ことで軽減

入門④強すぎる罪悪感は「原因帰属を多く持つ」ことで軽減

今回は「入門④強すぎる罪悪感と原因帰属」について解説します。

罪悪感を健康的に手放す方法

強すぎる罪悪感に注意

罪悪感は、入門②,③でお伝えした通り、謝罪をしたり、前向きに活かしたりすることが大事です。

しかしカウンセリングをしていると、必要以上に罪悪感を持っている方もいらっしゃいます。

罪悪感には、持つべきものと必要以上に持たなくていいものがあります。

持つべき罪悪感

浮気をした、暴言を吐いた、物を盗んでしまった、スマフォを盗み見してしまった…これらの行動について、罪悪感を持つことは極めて自然です。

必要以上の罪悪感

一方で、パワハラ上司の発言、人格批判、チームプレーの中の1つのミス、これらについては、冷静に罪悪感を考えるべきです。

物事に絶対はないので、何割かは「自分以外」にも原因があります。その原因を分析することは、決して悪いことではありません。

原因帰属とは

このような原因を分析する分野は、心理学者ハイダーが研究をはじめました。

現在は「帰属理論」として提唱され、認知心理学の方法論や理論の研究として調査されています。

原因帰属には、次の2種類があります。

1:内的帰属

性格や能力など自分の内部に原因を求める。

たとえば、
テストの成績が低かった時には

内的帰属の場合
「試験に向けた自分の勉強不足」

内的帰属とは?と考えます。

2:外的帰属

環境やタイミングなど自分の外部に原因を求める。

外的帰属の場合
「試験の問題数が多かったから」

外的帰属とはと考えます。

罪悪感を持ちやすい人は、原因帰属を自分だけに求めてしまいます。そのため、罪悪感が過剰になってしまうのです。

一方で、罪悪感を健康的に持つことができる人は、「自分に原因はあったけど、相手にも原因はある…。環境にも原因があったかもしれない」など、原因帰属をバランスよく考えていくことができるのです。

罪悪感を手放す方法

つまり、過剰な罪悪感を消すには、自分以外の原因にも目を向け、バランスよく考えることが大切なのです。

ここでは原因をバランスよく考えていくコツとして、3ステップで原因帰属を探る方法を紹介しましょう。

【ステップ①】
自分の原因を考える
罪悪感を感じる時には、反省と合わせて自分の良かった面にも目を向けるようにします。結果について、マイナス面だけでなくプラス面からも検討する事が大切です。

【ステップ②】
他人の原因を考える
他人の原因も、少しだけ考えます。結果の原因は、内的帰属だけで決まるものではありません。外的帰属も考える必要があります。

必要以上に他人の負い目を考えなくてもいいです。しかし、周囲の原因も少しは考えるようにしましょう。

【ステップ③】
環境の原因を考える

罪悪感を感じている出来事について、状況や環境に原因を求めてみましょう。自分も他人も悪くなく、神様のせいにするしか術がない時もあるのです。

たとえば、震災や天候で被害を受けるなど、自分や他人以外にも原因があるかもしれません。

原因帰属から罪悪感を手放す

罪悪感を軽減-練習問題

それではご紹介した3つのステップを元に、練習問題にチャレンジしてみましょう。

練習問題
花子さんは、テニスのダブルスの試合で負けてしまいました。花子さんは「自分のミスが原因で負けた…」と考え、強い罪悪感に苛まれています。

罪悪感が強い花子さんの事例先ほどご紹介した3つのステップで、花子さんの罪悪感を消していきましょう。

①自分の原因を考える
②他人の原因を考える
③環境の原因を考える

 

 

考えてみましたか?!

それでは解説に進みましょう!

 

解説
①自分の原因を考える

(-)1プレイ1プレイに集中できた

(+)ペアの人との経験値は高まった

②他人の原因を考える
・ペアの子の調子があまり良くなかった
・対戦相手のレベルが高かった

③環境の原因を考える
・慣れない芝のコートだった
・試合前の移動時間が長かった

様々な見方を身に付けよう

まとめ

罪悪感が強くなりやすい人は、原因をすべて自分だけに求めすぎてしまう傾向があります。

何か失敗があった時には、他人や環境にも目を向け、原因を現実的にバランスよく考えていきましょう。

原因帰属理論

もっと深く理解したい方は、こちらの原因帰属理論も参考にしてみてください。ぜひ、原因帰属を増やして、罪悪感を和らげてみてくださいね。

お知らせ

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助け合い掲示板

2件のコメント

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    • りな
    • 2019年11月27日 6:50 PM

    罪悪感を持ってしまうけど、次頑張るしかないですね。
    後悔を少なくするために、失敗を活かして、繰り返さない。好きになれる自分に近づきたいです。

    0
    返信する
    • キメラ
    • 2019年10月9日 3:57 PM

    罪悪感の昇華方法すごくわかりやすくて救われました
    私は罪悪感がMAXに強いようです
    今後は別の見方や考え方を取り入れて鬱状態にならないようにします

    0
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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


ブログ→
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*出典・参考文献
・水島広子(2014) 大人のための「困った感情」のトリセツ