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罪悪感を消す方法「謝る相手がもういない場合」を解説

罪悪感の解消法-謝る相手がもういない場合④ 

コラム②では、罪悪感について概観していきました。重要な要素としては、「①原因帰属を多く持つ」「②謝罪で解消」「③昇華で過ちを糧に」の3つでしたね。

今回は、「③昇華で過ちを糧に」を解説していきます。

謝ることができない場合の罪悪感の対処法

罪悪感を手放せない問題

罪悪感を手放す基本は、コラム③でお伝えした通り「相手に謝る」ことです。罪の心理を抱いた時に、しっかりと謝ることができれば罪悪感を概ね解消できます。しかし、謝ることがもうできない状況になることもあります。

例えば、
・親が死んでしまった
・友人が遠くに行ってしまった
・子供のころにいじめてしまった

このような場合、相手に謝ることができないため罪の心理をなくすことができず罪悪感を溜めてしまいます。

マイナスの心理を抱いた状態が長く続くと、日々の生活がネガティブな要素であふれてしまいます。罪の意識が強い場合、社会性の欠如につながる事もあるためしっかりと対処することが必要です。

物理的に誤れない時は…

罪悪感は一度抱いてしまうと取り除く事は容易ではありません。特に、死別など「謝る相手がもういない」場合は、罪の心理が解消されない場合もあります。このような場合、心理学の「昇華」という方法を活用するのがオススメです。昇華とは簡単にいうと、

「罪悪感を背負って前むきに生きていく」

という意味があります。

罪悪感を大事に、これからの人間関係で返していくと捉えると良いでしょう。昇華とは負の感情を活かしてプラスに転化することを意味していました。

例えば
父親に親孝行ができなかった
→母親に親孝行する・目上の方に丁寧に接する

いじめてしまった
→自分の子供にいじめられた子の気持ちをしっかり教育する

罪の心理をポジティブな行動につなげる点が大切です。解消されることがない罪悪感を抱いてしまった時には、ぜひ昇華を意識していきましょう!

罪悪感は「昇華」で力に

ここでヨシオさんの事例をご紹介しましょう。

①ヨシオさんには、5年間付き合っている彼女がいました。

信頼関係 孤独感

②しかし、彼女からの束縛が激しいことを理由に
ヨシオさんの方からを別れを切り出しました。
すると、彼女は大号泣し「大好きなのに…」とつぶやいて、去っていきました。

自分を責めない

③ヨシオさんは罪悪感を感じ、
何度も「ごめん…」とラインを送りましたが、一向に既読が付きません。
自分はとんでもない罪を犯したのではないかと思い、日常生活もままならない状態です。

罪悪感を減らそう

そこで、ヨシオさんを「昇華」を実践することしました。

まず
「突然ですが、その罪悪感を糧にした場合
 今から1年後はどうなっていそうか?」
という質問の答えを考えてみます。

ヨシオさんは
「もっと人に優しくできると思う」
と回答しました。

次に
「じゃあ、その
 5年後はどうなっているか?」
と考えてみます。

「親密なパートナーと結婚しているかも」

とプラスに答えました。ヨシオさんのように、劣等感が強い状態であっても、昇華を用いることで未来志向の考え方に変換することができます。では、実際にどのような手順で未来イメージ技法を行うのかを見ていきましょう!

昇華で罪悪感を力に

ここで罪悪感を力に変える昇華の手順をご紹介します。セルフで実践する場合には、自分の思考を紙に書きます。どんなものでも構いませんので、書くものを用意しましょう。

①罪悪感の内容を書き出す
罪悪感を感じている事柄について短い文章で書きだします。

例:
⇒「週末の運動をサボってしまった」

②1年後の自分を想像する
①の罪悪感を糧にした場合、1年後の自分はどうなっているか想像しましょう。それを単語でも文章でもOKなので、紙に書き出してみましょう。

例:
⇒「自分のペースで続けるようになり、ちゃんと習慣化できている」

③5年後の自分を想像する
最後に、5年後の自分は何に取り組んでいるかイメージしてみましょう。先のことすぎて明確に浮かばない場合には無理をしなくても構いません。

例:
⇒「ミスが少なくなるので、同僚や上司、取引先からの信頼が増え、社会貢献につながる」

今、劣等感を感じていることがあったとしても、「原動力にする」という意識を持っていただければ、1年後、5年後は全く別の未来が想像できることが分かります。現在、深刻に考えていることは将来的には、それほど大きな問題にはなっていないことが多いのです。

練習問題で実践しよう

ご紹介したステップを踏まえながら、「昇華」を実践してみましょう。紙とペンを準備して、以下の質問に解答してみてください。

①罪悪感の内容を書き出す

②1年後の自分を想像する

③5年後の自分を想像する

動画で解説!

昇華の概念については、防衛機制動画で詳しく解説しています。良かったら参考にして頂けると幸いです。役に立ったと感じたらチャンネル登録して下さると光栄です。

解決することができない罪悪感は、長く心に残ることで心と体にさまざまな悪影響を与えます。罪の心理があまりにも強い場合は、セフルケアではなく専門機関での治療が必要です。事故など痛ましい出来事で大切な人を失ってしまった…など、強い罪悪感を抱いている場合は、病院やカウンセラーに相談してみましょう。

謝る相手がすでにいない時の罪の心理をなくす方法

罪悪感を糧にしよう!

謝る相手がすでにいない場合の、罪悪感の解消法をご紹介しました。いかがでしたか。解消されることがない罪の心理を持ち続ける事は、日々の生活に悪影響を与えてしまうため、罪の心理を終わらせる方法を自分なりに見つける事が大切です。

今回ご紹介した「罪悪感を背負って前向きに生きていく(昇華)」という方法も、罪の心理を終わらせ人生を前向きにとらえる考え方の1つです。

人間であれば、誰でも失敗をするものです。自分なりに心を整理して、社会に恩返しをすることで前向きに生きていきましょう。

今回で罪悪感を解消できない3つの原因の説明や対処方法のご紹介はおしまいです。お疲れ様でした。ここまで読んでみていかがでしたでしょうか?

★謝る相手がもういない時の解消法!罪悪感をプラスの行動につなげよう!

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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