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自分が嫌いになったときの心理

自分が嫌いのデメリット!相手も嫌いに③

コラム①では、自分が嫌いについて概念していきました。コラム②からは、より深く意味について解説しています。少しおさらいすると、「①自分が嫌いとは何か」「②他人も嫌いになってしまう」「③目標達成につながる」の3つがポイントでしたね。

今回は、②他人も嫌いになってしまうについて解説していきます。

自分が嫌いのデメリット

自分が嫌いな気持ちが強すぎるのは問題となります。例えば、自己肯定感の欠如は他者否定感につながることもチェックされています。自分が嫌いという状態は、他人を嫌いになる可能性がとても高くなりがちなのです。そのためコミュニケーションにおいて、トラブルが発生しやすくなります。

他人も嫌いに

自分が嫌いな状態では、他人も嫌いになってしまう恐れがあります。細田ら(2009)は中学生305名を対象に「自己肯定感」と「他者肯定感」の関連を調査しました。その結果が以下の図です。

このように、自己肯定感と他者肯定感が「プラスの相関」を示していることが分かります。プラスの相関とは、片方が増加すると、他方も増加する関係のことを意味します。(※相関について深く知りたい方はこちらを参照ください。)

つまり、自分が嫌いな人ほど、「他者肯定感」が低下してしまうと考えられます。

失敗への恐怖

斎藤ら(2003)の自己評価が「失敗を過度に気にするか」「自分に行動に疑念があるか」などの項目にどれだけ影響を与えるか調査しています。実験では、大学生474名を対象に質問紙を用いてそれぞれの項目を調査しました。その結果が以下の図です。

自己評価が高くなると、失敗を気にしすぎてしまう「失敗過敏」と、自分の行動に自信が持てない「行動疑念」が下がることが分かります。逆に言えば、自分が嫌いな状態だとミスが気になり、行動することが不安になると考えることができます。

自分が嫌い=人間関係⇩

今回は、自分が嫌いのマイナス面について見ていきました。他人を肯定できなくなったり、ミスをすることを過剰に意識してしまいます。そのため、人間関係や仕事、恋愛など日常生活の大部分で、マイナスに働いてしまう可能性があります。

次回は、自分が嫌いのメリットについて解説していきます。

★自分が嫌いは「他人嫌い」「失敗過敏」「行動疑念」に関係!

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目次

①自己嫌悪-概観
②心理学的な意味・定義
③相手も嫌いになってしまう
④問題意識が芽生える
⑤リフレーミングとは
⑥やりたいことに集中
⑦褒め褒め君を探そう
⑧自己嫌悪診断でチェック!

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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*出典・参考文献
・中学生におけるソーシャルサポートと自他への肯定感に関する研究 細田 絢,田嶌 誠一 2009 年 57 巻 3 号 p. 309-323
・斎藤(2003)自己志向的完全主義の特徴 対人社会心理学研究, 9, 2009