>
>
>
自尊感情の心理学的な意味

自尊感情の心理学的な意味・定義とは②

コラム①では、自尊感情について概観していきました。繰り返しになりますが、少し復習しておきましょう。今回は、自尊感情の意味や定義について解説していきます。

自尊感情とは

皆さんは自尊感情と聞いてどのような印象を受けますでしょうか。自分を尊うと感情と書くので、「自分に自信を持つ」「自分を好きになる」という意味として捉えている方もいるかもしれません。

心理学的には自尊感情などのように定義づけされているのでしょうか。いくつかご紹介していきます。

定義①Rosenberg(1965)
”ひとつの特殊な対象、
すなわち自己に対する肯定的または
否定的な態度”

定義②Baumeister(1998)
”自分自身による
自己への肯定的評価”

定義③心理学辞典(1990)
”自己に対する評価感情で、
自分自身を基本的に価値のあるものとする感覚”

このように、自尊感情とは自分をプラスに評価する感覚として扱われることが多いです。

顕在・潜在的自尊感情

最近の研究では、自尊感情は2つあるという立場が見受けられるようになりました。それは、「顕在的自尊感情」と「潜在的自尊感情」という概念です。

顕在的自尊感情は、先ほどご紹介した一般的な定義と同じになります。そして、潜在的自尊感情は、Greenwald & Banaji(1995)によって、

自己に関連した対象への反応を導く非意識的な自己に対する評価」

と定義されています。簡略化すると、自分についての反応のベースとなる無意識下で行われている自分への評価と考えて良いでしょう。

自尊間情 高める

つまり、自分には自尊感情があると認識(顕在)しているものと、無意識(潜在)に自尊感情が沸き起こっているものの2つが存在するわけです。

そのため、自分では自尊感情があると思っていても、心の奥底では自分をマイナスに評価しているケースもあります。逆もしかりで、自尊感情がないと思っていても、潜在的には自分を肯定できていることもあるのです。

このように、顕在・潜在の2つの面から自尊感情を見ていくことが大切です。

自尊感情の意味を理解!

今回は自尊感情の定義について見ていきました。基本的には、自分を肯定的に捉える感情と考えておいて良いでしょう。

自尊感情は自分が自覚している部分にとどまらず、心の奥底で沸き起こっていることもあります。そのため、根本的な部分から自分を見つめていく必要があります。

これからご紹介するコラムでは、自尊感情のメリットデメリットや実際の高め方についてお伝えしていきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

次回は、自尊感情のなさがもたらす心理的問題について解説していきます。

★自尊感情は自分を肯定的に評価すること!
人間関係講座

目次

①高める方法-概観
②意味・定義とは
③不足の心理的問題
④高めるメリット
⑤高める3つの方法

コメント

コメントを残す

コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


ブログ→
YouTube→
Twitter→

出展・参考文献
・Rosenberg, M. (1965). Society and the adolescent self-image. Princeton, NJ: Princeton
University Press. 
中島 義明 子安 増生 繁桝 算男 箱田 裕司 安藤 清志 (1999)心理学辞典 有斐閣
・Baumeister,R.F.(1998).The self. In D.T. Gilbert,S.T.Fiske, & G.Lindzey(Eds.),The Handbook of Social Psychology, 4th., Vol.1.New York: McGraw-Hill,
・Greenwald,A.G., & Banaji,M.R. 1995 Implicit social cognition: Attitude,self-esteeem and stereotype. Psychological Review 102 4-27.