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無視された時の気持ちの伝え方を心理の専門家から学ぶ

無視される時の対処法「気持ちの伝え方」②

コラム①では、無視される心理的影響や解決策について概観していきました。今回は「アサーティブに気持ちを伝える」について解説をしていきます。

アサーティブとは何か

人は誰でも権利がある

アサーティブとは簡単に言えば、自分も他人も尊重したコミュニケーションスタイルのことです。アサーティブで大事にしていることは以下の点です。

・自分は意見を主張する権利がある
・相手も意見を主張する権利がある

このように、お互いを尊重することで双方の自己主張を活性化することができます。無視をされて辛い時は、その「辛い」気持ちを相手に知ってもらう必要があります。

あなたはあなたの意見を言う権利がありますし、それをみんなが尊重してもらう権利がある。そのことをまずは心に刻みましょう。


2つの伝え方から無視の対処法を学ぶ

無視に対処する2つの方法

そこで、アサーティブでは自己主張する方法として以下の2つがあります。

①Iメッセージ
②YOUメッセージ

それぞれ詳しく見ていきましょう。

①Iメッセージとは

Iメッセージとは、
・わたしは~と感じている
・わたしは~と考えている
・わたしは~が悲しい

など「わたし」を主語にして自分の気持ちや考えを伝える方法です(松本,2005)。Iメッセージはあくまで自分の気持ちを伝えるだけで、相手に何か要求はしません。

そのため、相手は話を聞いてくれやすいというメリットがあります。ただ、表現がやや間接的なので、しつこく無視をし続ける人には刺さらない可能性があります。

②YOUメッセージとは

YOUメッセージとは、
・〇〇さん~しないでください
・〇〇さんの言い方は最悪です
・(〇〇さんの行動を)やめてください

など相手を主語にして観察したことや感じたことを伝えるメッセージです。

YOUメッセージは相手をコントロールしようとする主張なので、どうしても強い表現になってしまいます。そこで、まずはIメッセージで伝え、無視が改善されない場合はYOUメッセージを使っていくと良いでしょう。

2つのメッセージの使い方

IメッセージとYouメッセージを使い分ける上では以下の4つのステップを意識しましょう。

Step1:自分の気持ちを確認する
Step2:Iメッセージ 、Youメッセージを考える
Step3:どちらを使うか決める
Step4:言う相手を決め、表現する

まずは、講座にいらっしゃった生徒さんで実際にアイメッセージを使った事例を紹介します。

・大学生の太朗くん
・友達グループで仲良く過ごしていた
・しかし、突然無視されるようになった
・太郎くんは自分が何か気に障ることをした

そこで、状況を変化させる方法を考えるためにIメッセージで伝えるワークをやってみることにしました。

STEP1:気持ちの確認

無視をされてさみしい、辛い、悲しい、苦しい、
関係を修復したい、無視はやめてほしい。

STEP2:Iメッセージ、YOUメッセージを考える

Iメッセージ
⇒「わたしは無視をされてつらい気持ちでいます。」

YOUメッセージ
⇒「○○さん!!無視はやめて下さい!」

STEP3:どちらを使うか決める

最初は表現を抑えたアイメッセージから使おう。Youメッセージはトラブルになりやすいからどうしようもない時だけ使う。

STEP4:場所や相手を選んで伝える

太郎くんは、一番話しかけやすい次郎くんがひとりでいるとき「わたしは無視をされてつらい気持ちでいます。」に伝えました。

何も言いませんでしたが、太郎くんのIメッセージを最後まで聞いてくれたようです。すぐに無視がなくなったわけではなかったようですが、挨拶はお互いできるようになったようです。

ポイント♪
友人が厳しい場合は、先生や、上司、家族に伝え、悩みを聞いてもらうのもOkです ひとりで抱え込むのだけは絶対NGです周りの方の援助をうまくもとめましょう。

練習問題をしてみよう

それでは、今度はみなさんの番です。以下の4つのSTEPを参考に、自分の問題で考えてみましょう。

STEP1:気持ちの確認

 

STEP2:Iメッセージ、YOUメッセージを考える

 

STEP3:どちらを使うか決める

 

STEP4:場所や相手を選んで伝える

 

解答例

Step1:自分の気持ちを確認する


Step2:Iメッセージ Youメッセージを考える


Step3:どちらを使うか決める


Step4:言う相手を決め、表現する

4つのステップで気持ちを伝えて無視された時に対処しよう

まとめと関連コラム

まとめ

練習問題はいかがでしたか。無視されている相手には、Iメッセージで自分の気持ちを伝えることで

・自分の気持ちをうまく伝えることができる
・要求しないので対立を避けられる
・相手が耳を傾けやすい

などのメリットがあります。相手から無視をされどうすればよいかわからないときには、まずはIメッセージで自分の気持ちを伝え相手に自分の気持ちを理解してもらいましょう。

本当にどうしようもないときはYouメッセージもOkですが、滅多に使わないものだと考えましょう。まずはマイルドにアイメッセージから使うように心がけてくださいね。

関連コラム

今回ご紹介した技術はアサーティブコミュニケーションと言う分野の1つのsキルです。

アサーティブでは、その他にコミュニケーションスタイルの分類や段階的に主張する方法などがあります。より深く知りたい方は下記をご覧ください。
アサーティブコミュニケーションとは?

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 公認心理師
  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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*出典・参考文献
松本啓子(2005).大人も知らない「本当の友だち」のつくり方, 講談社.