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アサーティブとは?意味や歴史②

アサーティブとは?意味や歴史②

コラム①では、アサーティブについて概観していきました。お互いの気持ちを尊重して、適度に自己主張することがポイントでしたね。

今回は「アサーティブ」の意味と歴史について解説してきます

アサーティブとは?

「アサーティブ」という言葉は、何度か耳にしたことがあるかもしれませんが、ここで改めてアサーティブの基礎知識から、確認していきましょう。

アサーティブとは、自分も相手も大切にする自己表現のことで、自他自尊の自己表現ともいわれています。アサーティブでは、

・自分の考えや気持を正直に伝える
・相手の意見や気持ちも大切にする

これら2つについて、状況に応じてバランスよく取り入れことが大切とされています。まずは自分のことを考え、他者にも配慮するという自己表現がアサーティブです。

アサーションは日常のコミュニケーションに役立つ

実はアサーティブ(assertion)という言葉は、 英和辞典で調べると「主張」「断言」といった意味で紹介されています。そのため「実用的な主張法」というイメージを持つ方もいるかもしれません。しかしそれは違います。アサーティブを学ぶことで、営業トークがうまくなる!話し方がうまくなる!というわけではありません。

アサーティブの自己表現には「相手とどのようなコミュニケーションをするか」を考えていくて要素が含まれています。そのためアサーティブを学ぶことで、よりよい人間関係のあり方を身に付けることができます。

日常生活では、言いたいことが言えなかったり時には相手を傷つけてしまう事もありますよね。そんな日々のコミュニケーションが、よりよくなる効果が得られるのが「アサーティブ」です。

アサーティブの歴史

アサーティブの始まりはアメリカです。1949年に出版されたSalterの「条件反射療法」が起源といわれています。当時のアメリカでは、精神的に問題のある患者は抑圧された環境にいました。Salteはこのような状況から、患者が人間的回復をするためには、主体的にアサーティブ(自己主張)することが必要だと主張したのです。

そして1950年代に入り、Wolpe(1958)が神経症の治療において、アサーティブが不安抑制に有効であることを取り上げ、対人関係がうまくいかない人や自己表現が苦手な人のための、カウンセリング法として活用されました。

アサーティブは、その後20年ほど精神医学の世界で、行動療法や対人関係療法の一部として発展することとなりました。

アサーションの意味や歴史を解説精神医療における活用だけだったアサーティブが、広く知られるようになったのは1970年代に入ってからです。そのころアメリカで
・題名 Your Perfect Right(あなたの完全な権利)
・著者 ロバートアルベティ マイケルエモンズ

 というベストセラーになったアサーティブの本があります。この本を契機として、人種差別や性差別を受けてきた人・特別な配慮やケアが必要な人の人権を守る方法として広がりました。また教育や福祉、産業などの分野にも広がり、現在では社会的スキルのひとつとして位置づけられています。

そして日本では 1980年代になってから平木典子先生がアサーティブを「自己表現」と名付け、相互尊重のコミュニケーションと打ち出し、広まることとなりました。

次回は、攻撃的自己表現をご紹介していきます。相手の気持ちを理解する方法を一緒に確認していきましょう!

★アサーティブはよりよい人間関係を作る技術!

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人間関係講座

目次

①意味やトレーニング方法
②アサーティブの意味や歴史
③3つの自己表現タイプ
④アサーティブタイプ診断
⑤人間関係を円滑にする効果
⑥「アイメッセージとは」
⑦「段階的主張-DESC法」
⑧「感謝+断り法」トレーニング
学校や職場できる価値観ワーク
⑩「断りワーク」大人編
⑪「断りワーク」子ども編

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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