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アサーティブトレーニング「感謝+断り法」⑧

アサーティブトレーニング「感謝+断り法」⑧

コラム⑦で、アサーティブの技法「DESC法」について解説していきました。お互いの状況を踏まえて、断ってみてくださいね。今回はアサーティブトレーニング「感謝+断り法」についてご紹介していきます。

感謝とセットで断る

アサーティブになれない非主張的な人の多くは、頼みごとをズルズルと引き受けてしまう傾向があります。また、攻撃的な口調で断ってしまう人もいます。その一方で、アサーティブに相手の気持ちを害さずに、自己主張している人もいます。

このように、断ることがうまい人にはどのような特徴があるのでしょうか。まずは、攻撃的、アサーティブそれぞれで比較してみましょう。

・断り方が攻撃的な人
相手の気持ちを考えずに一方的に断ってしまうとトラブルが生じやすくなります。

例えば

「嫌です!」
「無理です!」
「断ります!」

お願いをする人は、もしかすると、どうしても一人では手に負えなくて、悪いと思いつつ頼んでいるのかもしれません。そんな時に「無理です!」とだけ言われると、あなたから拒絶されたように感じてしまうでしょう。これでは確かに、印象がよくないですね。

・断り方がアサーティブな人
断り方がアサーティブな人は「感謝できる部分をセットで伝える」ことが非常にうまいのです。ただ単に断るのではなく、まずは「ありがとう」「頼りにしてもらえるんだ!」とポジティブに受け止めてから、うまく断っていきます。

断り方のコツを解説

NOを伝えないと行けない場面では、何らしからの事情があって相手が自分を必要としてくれているのです。誘ってくれること、必要としてくれること自体には感謝の気持ちが持てると思います。その部分を伝えたうえで断ると、アサーティブに断ることができると言えます。

アサーティブな断り方

それでは「アサーティブな断り方」をするには、具体的にどうすればいいのでしょうか。

断るときには、断る前のクッション言葉として感謝を伝えることです。

「誘ってくれてありがとうございます!
 行きたい気持ちは山々なのですが…」

「いつも頼りにしてもらって
 感謝しています。
 ただ・・・○○さんのお役に立ちたい
 気持ちは山々なんですが…」

このように、感謝とセットで断りを入れて、意思を伝えることがアサーティブのポイントです。

感謝の気持ちでクッションを挟んで断れば、断っているにも関わらず、相手への配慮の気持ちが伝わります。断る時に意識して使ってみてください。

ただし、「」は禁止です!!

本当に感謝がしていると感じるポイントでないと、相手に察知されてしまう可能性もあります。相手を振り返ってみて、この部分は感謝できそうだな・・・という部分に注目して気持ちを伝えみてください。

上手な断り方のコツがわかる

「感謝の気持ち+断る」法を実践!

それではここで、先ほどご紹介した「感謝をセットで断る」アサーティブトレーニングを行ってみましょう。

練習問題1
あなたは会社の上司からタスクを依頼されました。上司はものすごく険しい顔をしており大変そうでした。しかし、あなたも自分の仕事で手一杯で、依頼を受けることがありません。

アサーティブに断ってみましょう。

 

解答例
⇒「仕事を任せて頂けるのはうれしいです!!○○さんの仕事量が多いこと知っているので、お手伝いしたい気持ちはあるのですが・・・私も今の仕事で精一杯なのでお手伝いすることができません。少しでも手が空いたらお声がけしますね。」

この場合は、まずは、仕事を任せてもらっている部分に感謝をしています。そのうえで、最初に自分も今の状況で精一杯で手伝えないことを謝ってしまいます。

練習問題2
あなたは同僚から飲み会のお誘いを受けました。行きたい気持ちは山々なのですが、その日は外せない予定があってどうしても参加できません。

アサーティブに断ってみましょう。

 

解答例
⇒「お誘いありがとう!!最近寂しかったので、むちゃくちゃ嬉しい!・・その日はどうしても外せない予定が入ってた参加できないんだ。ごめん、行きたい気持ちはあるんだけどね。」

この場合は、最初に誘いを受けたことに感謝を伝えています。その上で参加できない理由を説明して、行きたい気持ちを伝えています。

感謝をセットでアサーティブに!

感謝の気持ちを意識することで、お互いに気持ちよくアサーティブに対処できるということが、イメージできたのではないでしょうか。

私たち人間はありがとうと言われると、断られてもそこまで不快にはならないものです。また、頼む側、断る側にも、さまざまな立場があります。そのことを理解を示すだけでよ、お互いの気持ちが楽になりますよ。

自他を尊重して、断ることは決してネガティブなことではありません。ぜひ「感謝」を取り入れてアサーティブな断り方を身につけてくださいね。

上手な断り方は、感謝の気持ちをセットにして伝えよう

次回からは学校職場でできるワークの1つ「価値観法」について解説していきます。お楽しみに!(もう少し下に次のコラムボタンがあります)

★アサーティブのコツは「感謝とセットで伝える」こと
人間関係講座

目次

①意味やトレーニング方法
②アサーティブの意味や歴史
③3つの自己表現タイプ
④アサーティブタイプ診断
⑤人間関係を円滑にする効果
⑥「アイメッセージとは」
⑦「段階的主張-DESC法」
⑧「感謝+断り法」トレーニング
学校や職場できる価値観ワーク
⑩「断りワーク」大人編
⑪「断りワーク」子ども編

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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