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アサーティブトレーニング「断りワーク」を学校・企業で実施しよう⑩

アサーティブトレーニング「断りワーク」大人編⑩

コラム⑨では、学校や会社でできるアサーティブ練習「価値観ワーク」をご紹介しました。ぜひ、グループの価値観をすり合わせる方法みにつけてくださいね。

今回は、学校・企業でできるアサーティブトレーニングの2つ目「断りワーク」をご紹介します。

アサーティブになれる断りワークとは?

社交的な場面では、自分ひとりが不快な気持ちになってしまう状況がいくつもあります。そんな時、攻撃的にも、非主張的にもならずに、アサーティブに主張する練習が「断りワーク」です。

グループワークで活用でき、実際のシュチエーションを想定して練習できるため、より実践的にアサーティブな会話を学ぶことができます。

今回は断りワークの大人編として、飲み会に参加する事例をご紹介します。コラム⑥~⑧でご紹介した、「アイメッセージ」「DESC法」「感謝+断り法」を使って実施しますので、それそれの技法を簡単に振り返っておきましょう。

1.アイメッセージ
私は…を主語にして自分の気持ちを伝える。

主語があなた(YOU)の場合
「だから、あなたはダメなのよ」

主語を私(I)に変えると
私はあなたの行動に悲しくなるの」

このように自分の意見を伝えるとき
主語を「私は~」に、批判的な印象が軽減できる。

2.DESC法
以下の4つのステップ自己主張する。
1.Describe(描写する)
今の状況や相手の行動をデータや根拠に基づいて客観的に描写する。

2.Explain(説明する)
描写に対して自分の主観的な気持ちを伝える。
感情にまかせるのではなく、建設的に説明する。

3.Specify(提案する)
相手にしてほしいこと、妥協案や解決策を述べる。

4.Choose(選択する・代替案)
相手の返答がNOだった場合、OKをもらえた時の状況に対して、
次に何をするかを考える。

3.感謝+断り法
断る前に感謝の言葉を入れること。

「頼りにしてもらってうれしいです!
 ○○さんが大変なのはわかるので、
 お手伝いしたいのは山々なのですが…」

「え!!私なんかでいいんですか?
 ありがとうございます。
 ただ・・・○○さんのお役に立ちたい
 気持ちはあるのですが…」

このように感謝できる部分を伝え、その上で、意思を伝える。

上記の3つの技法を使えるようになると、アサーティブな主張が行いやすくなるのでしっかり復習していきましょう。

断りワークを実践してみよう!

それでは、断りワークを実践してみましょう。以下の事例とワークの始め方を読んで、「アイメッセージ」「DESC法」「感謝+断り法」の3つの方法で、断ってみてください。

事例
皆さんは会社の同僚、4人でちょうど高級な飲み屋にいくことになりました。しかし、あなたは体調が悪く、ウーロン茶を1杯とお通ししか食べることができませんでした。(1000円程度)周りは大柄な男性が多く、7~8杯のビールとかなりの量の食べ物を注文していました。会計になると、完全に割り勘をすることになり、一人当たり8000円となってしまいました。

ワークの始め方
*4人グループを作る
*幹事役を一人だけ決めておく
*1分程度は普通に雑談する(旅行の話など)
*会計をみて総額32000円である旨を全員に伝える。
*一人8000円である旨を伝える。

 

1.アイメッセージ

2.DESC法

1.Describe(描写する)

2.Explain(説明する)

3.Specify(提案する)

4.Choose(選択する・代替案)
NO →
YES→

3.感謝+断り法

 

解答例
1.アイメッセージ
⇒「私、実は体調がよくなくて
  ウーロン茶とお通ししか食べてない。
  なので割り勘はちょっと厳しいです。」

2.DESC法

1.Describe(描写する)
私、実はウーロン茶とお通ししか頼んでなくて
1000円分ぐらいしか食べてません。

2.Explain(説明する)
実はあまり体調が優れなくて
食欲が沸きませんでした。

3.Specify(提案する)
なので、今回は少し多めに出してもらいたいです。

4.Choose(選択する・代替案)
NO →今度、自分が多く食べた時は多く支払う
   ので今回は出してもらえない?と伝える。
YES→感謝の気持ちを伝える。

3.感謝+断り法
⇒「今日は飲み会に誘っていただいてありがとうございました。
  楽しかったです。ただ、私は1000円程度しか食べてない
  ので少し多めに出してもらえませんか?」

断りワークでアサーティブになろう!

断りワークの大人編はいかがだったでしょうか。なかなか自分の気持ちを伝えにくいシュチーションは日常生活にごまんと存在します。そんな時に、非主張的な態度でいるとストレスを抱えてしまいますし、攻撃的に伝えると人間関係が悪化します。

こうした、状況を意図的にトレーニングをしておくことで、いざという時にアサーティブに自分の気持ちを伝えることができるので、人間関係を良好に保つことができます。ぜひ、社内研修などに活用してみてくださいね。

次回は、「断りワーク子ども編」についてご紹介します。お楽しみに!

★アサーティブでお互いの価値観を認め合おう!

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人間関係講座

目次

①意味やトレーニング方法
②アサーティブの意味や歴史
③3つの自己表現タイプ
④アサーティブタイプ診断
⑤人間関係を円滑にする効果
⑥「アイメッセージとは」
⑦「段階的主張-DESC法」
⑧「感謝+断り法」トレーニング
学校や職場できる価値観ワーク
⑩「断りワーク」大人編
⑪「断りワーク」子ども編

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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