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ぼっちがつらい時の対処法を学ぼう

ぼっち,つらい


ぼっちがつらい時の対処法「肯定とアイ・メッセージ」を使おう!③

自分の気持ちを伝えてぼっちを克服

コラム②では、ぼっちから抜け出すための思考「積極的完璧主義」をご紹介しました。前向きな考え方を身に付けて、人とのつながりを増やしていきましょう!今回は、ぼっちから抜け出す2つ目の方法「肯定とアイ・メッセージ」についてご紹介します。

「アサーション」で自分の気持ちが言える

皆さんは自分がぼっちだと感じる時にこんなことを考えたことがありませんか?

・会話で相手の話を聞いてばかり・・
・自分の気持ちは言わないようにしよう・・・
・気持ちが乗らなくても無理にでも笑おう
・友達がいないのは全部自分のせい・・・

実はこれ全部NGです。例えば相手の話を聞くことはもちろん大切。しかし、ずっと聞き役に回ってばかりではあなたの「主体性」を失うことになります。主体性を失うと、自己肯定感が得られずに、結果的に他人と楽しく会話ができなくなってしまうのです。

ここでコミュニケーションにおいて重要な言葉を覚えておきましょう。その言葉は「アサーション」です。アサーションとは、人間関係において、自分と相手どちらもOK!という立場をとるコミュニケーション技法です。もし、あなたが会話の8割相手の話を聞いている状態であればアサーティブではありません。

状況にもよりますが、大体5割ぐらいは自分の話を聞いてもらう権利があると考えるのです。こうしたお互いの立場を尊重する考えは、余裕や自信を生み出してくれて、健康的な友達作りを行うことができます。。

ぼっちから抜け出すための方法

アサーションでは「自分の気持ちを相手に伝えること」をとても大事にしています。友達が欲しくても緊張して伝えることができないと思ったことはありませんか?確かに自分の気持ちを相手に伝えるのは簡単ではありませんよね。ただ・・・少しの勇気を出すことでぼっちから抜け出すことができる可能性が高まります。

相手と親密な関係を築きたいときには、「友達がほしい」という気持ちを伝えることが大事です。Duck(1991は、言語的コミュニケーションを適切に行うと、関係性が深まり、親密性を増すことができると報告しています。

ぼっちから抜け出したい・・・友人がほしい!という人は、やはりその気持ちを相手に伝えてみることが大事なのです。恥ずかしいですし、思い切りが必要だと思いますが(^^;

肯定+アイメッセージとは何か?

ここで活用できるのが「肯定+アイ・メッセージ」です。アイ・メッセージとは、「肯定的な表現」「わたし」を主語にしたメッセージを含めて、相手に伝える言い方のことです(松本, 2005)。

例えば、友人が少ないという悩みを解決するために部活に参加したとします。初参加した部活では、飲み会があり、同性の話しやすい人がいたとします。あなたはその方と友達になりたいとしましょう。この時、勇気を出して誘ってみることが大切なのです。

「肯定」
〇〇さんはすごく面白いですね

「アイ・メッセージ」
よろしければ、また飲みたいです!(私は)ライン交換できるととれも嬉しいです。

はい!恥ずかしい・・・と感じたあなた!人間関係は言葉にして伝えないと自分の気持ちが相手に伝わらないことが多いです。そして「肯定的なメッセージ」を受けた人は、誰でもうれしいものです。これは心理学的に「好意の互恵性」といいます。相手に好感を持っているという気持ちが自己開示がネガティブになることは稀で、ほとんどの場合、ポジティブな結果に結び付きます。

突然、友達になりたい!と主張すると相手が引いてしまう恐れがあるので、まずは「褒め言葉」で相手を肯定したうで、連絡先を交感してみるといいでしょう。自分が話しやすいと思った方からでOKです。少しずつ実践していきましょう。

 

肯定とアイ・メッセージを実践しよう!練習①

高校生2年生になったA君は、クラス替えでぼっちの状態になってしまいました。こちらから話しかけようとはするものの、どうしても勇気をもって踏み出すことができません。最近、クラスの皆でスノーボードに行くことをうわさで聞きました。A君も参加したいと考えています。そして、タイミングよく授業でグループワークの時間があり、会話する機会が訪れました。この時どのように声をかけるといいでしょうか?

「肯定」

「アイ・メッセージ」

 

 

解答例

「肯定」
 ⇒みんなスポーツ得意なんだ~

「アイ・メッセージ」
 ⇒そういえば、今度スノボ行くんだね。私も参加したいなあ・・・

このようにまずは相手を肯定してから、「友達になろう」という意味合いのメッセージを伝えると自然で印象も良いでしょう。

断られた時にはアサーションを実践!練習②

さて!自分の気持ちを素直に表現したからといって、すべてがうまく行くとは限りません。時には断れてしまうこともあるでしょう。そんな時に活用できるのが「自他尊重」のコミュニケーションである「アサーション」です。もし自分が主張をしてみて、相手に断られたら時は、それはそれで尊重しなくてはならないのです。

ただ自分の中でしっかりと現実や感情を処理できるようにならないと、ショックが大きすぎて、もう友達はいらない!と偏った考えになることもあります。そこで1つ練習問題を解いてみましょう。

 

例題の続き

高校2年生に上がったA君はスノボへの参加意志を伝えたのですが、
「実は人数がもういっぱいで・・・
 ごめんね。ちょっと今年は厳しいな~」
と断られてしまいました。この時A君は

「こっちは勇気を出して素直に気持ちを伝えたのに断られた。
 やっぱり自分は人から嫌われる性格なんだ、
 もうクラスでは無言でいいや」

と考えています。この考えを、アサーティブに直すとどのようになるでしょうか?前向きに考えてみましょう。

 

解答例

相手には相手の考えがある。今回は残念だったけど向こうの気持ちも大切にしよう。自分自身、素直に気持ちを伝えられたことで1つ成長した。自分の気持ちを大切にできたことは、自信にしたい。また機会があれば、クラスメイトやそれ以外の人達を誘ってみよう。

相手と自分の気持ちを大事にしよう

練習問題はいかがでしたか。ぼっちからの抜け出したいと感じた方は参考にしてみてください。自分の本心を大事にして、友人にわかりやすく自分の気持ちを伝えると

・自信が持てるようになる!
・相手に自分の気持ちが伝わる!
・実際に相手と仲良くなれること多い!

といったメリットがあります。自分の気持ちをストレートに伝えることで、あなたの考えていることや気持ちが相手にハッキリと伝わります。そして、友達はあなたに親しみやすさを感じ、今までよりも深い関係になることができるでしょう。

言わなくてもわかるでしょ!察してよ!というコミュニケーションは卒業しましょう! はじめは緊張したり、恥ずかしい気持ちがあると思いますが、数をこなしていくことでコツがつかめてきます。 ぜひ実践してみてください!

次回は、良好な友人関係を築く方法の3つ目「会話力をつける」についてご紹介します。

★「アイ・メッセージ」と「アサーション」でぼっちから抜け出そう!

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*出典・参考文献
 Some evident truths about conversations in everyday relationships all communications are not created equal. Human communication research, 18, 228-267.Duck, S., Rutt, D. J., Hoy, M., & STREJC, H. H. (1991).
 Friendship maintenance: An analysis of individual and dyad behaviors. Journal of Social and Clinical Psychology, 23, 413-441. Oswald, D. L., Clark, E. M., & Kelly, C. M. (2004).
大人も知らない「本当の友だち」のつくり方, 講談社.松本 啓子(2005)



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