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協調性を高める「帰属意識」3つのコツで体感しよう

協調性


協調性を高めるメリットでモチベーションUP②

協調性を高めるためにできること

コラム①では、協調性に欠ける3つの原因と解決策をあげました。協調性を高める具体的な方法は「①協調性を高めるメリットを認識する」「②相手の気持ちを想像する」「③新しい視点を持とう」でしたね。
今回は、協調性を高める方法の1つ目「協調性を高めるメリットを確認!」についてのコラムです。

協調性を高めると良いことがあるの?

コラム①でもお伝えした通り、協調性が低い人の世界観として、単独行動を好むという特徴があります。もちろん1人でいることも大事な時期やメリットはありますが、統計的にはメンタルヘルス的にマイナスであることが多いと言えます。

「集団に所属すること」の目的が見い出せない、「協力すること」に苦手意識を持ってしまう、という場合は、まずは「協調性を高め集団に属するメリット」という視点で考えてみてはいかがでしょうか。集団に所属することのメリットを理解できれば、協調しよう!というモチベーションが湧いてくるかもしれません。

帰属意識と協調性

協調性と関連が高いキーワードとして「帰属意識」という心理学的な用語があります。「帰属意識」とは、ある特定の集団に対して一体感を持つかどうかを指します。つまり、自分がその集団の「一員」や「メンバー」であるという意識や自覚をどの程度持っているか、ということですね。たとえば、勤めている会社や参加しているプロジェクトチーム、大学の所属サークル等に、帰属意識を持つ人は多いでしょう。

帰属意識は協調性の源のようなものです。この集団が自分にとってとても大事だとと感じると協調性が自然と湧いてくるからです。しかし近年は、個人主義的な考えを持ち帰属意識が低下している人々が増えてきたとも言われています。この行き過ぎた個人主義は結果的に自分自身を苦しめる恐れがあります。

過剰な個人主義では幸せになれない?!

北川・藤井(2012)は共同体帰属意識と主観的幸福感について研究をしました。具体的には、地域や組織について、自分自身の生活と深く関係するか、大事にしているかと幸福感について統計を取ったのです。

その結果、組織への帰属意識と幸福感はプラスの関係(0.183**)にあることがわかりました。この結果から、自分が所属している組織へ愛着を持つ方ほど、幸福感が高い傾向にあると予想できると言えます。逆に組織への低い帰属意識は幸福感とマイナスの関係(-0.165**)にあることもわかっています。

個人主義や一匹狼はかっこいい?!面もありますが、過剰な個人主義は殺伐とした生活になりやすいので注意が必要です。

協調性があるとサポートが得やすい

どんなに優れた能力を持っていても、1人の人間の発揮できる力には限界があります。しかし、複数が集まりグループやチームを結成してお互いの意見を出し合うことにより、課題解決や突破口を見出すことが可能となるのです。お互いにサポートし合い共同で作業することにより、一人では成し遂げられない目標の達成や、良い成果があげられるのです。

特に協調性がある人は、周りから同じぐらい助けてもらうことができます。心理学的には返報性の原則とう用語があります。返報性の原則とは、人は自分が受けたサポートや利益は相手に返そうとする心の動きを意味します。周りを助けるということは同じぐらい自分もサポートを受けられることを意味します。その意味で、どんどん周りを助けたほうが結果的に自分を助けてくれる人が増えることにつながるのです。

協調性がある人は知識が増える

協調性がある人は、人とのネットワークが増えるため、個人では入手できないような特別な知識や情報を、特定の集団に所属することで入手できる、ということもあります。例えば、ある大学教授のゼミに所属しているということで得られる就職情報等なんかもそうですね。試験などで要領よく点数を取る方がいたりしますが、これはお互いが協調して精度の高い情報を得ている場合も結構あったりしますね笑。

逆に単独行動では知識の源泉がネットや書籍に限られるため、新鮮な生の情報が得られません。協調性がない方は孤立しやすいために、情報も偏りやすく自分の考えを客観視する機会も失っていきます。

協調性とビジネス

私個人の体験談となりますが、ビジネスというのは一人では絶対に大きな仕事はできません。チームでの力が絶対に必要になります。私(川島)は最初1人で会社を始めました。私は「暖かい人間関係のある社会を創る」という目標を持って仕事をしてきました。
しかし、1人では諸全できる範囲は限られていて、全然仕事が前に進みませんでした。その点仲間が増えて協力しあううちに、どんどんできる仕事の幅が広がっていくのを実感してきました。人間は社会的動物ですから、協調性をお互い持つことで大きな成果を手にすることができます。一緒に喜びを分かち合える仲間がいるのも幸せなことです。*余談でした

協調性を高めよう

協調性を高めよう協調性を高めるメリットはいかがでしたか。どうしても「集団に所属すること」の目的が見い出せない、「協力すること」に苦手意識を持ってしまう、という場合は、メリットという視点で考えてみてはいかがでしょうか。集団に所属することのメリットを理解できれば、自然と協調性も出てくるはずです。

そして、目的の達成や成功体験によって、まわりの人達に対する態度も肯定的になり、さらに協力行動が増える…というような良い循環や人間関係が生まれます。

「このチームでもっと多くの事を得たい」という意欲や「一員になれて嬉しい」というような感情は、きっとその後の人生においても継続的に好影響を与えてくれるでしょう。

次回は、協調性を高める方法の2つ目「相手の気持ちを想像する」についてご紹介します。

★帰属意識を高めて協調性を伸ばしていきましょう!

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人間関係講座

*出典・参考文献
井上隆二・山下冨美代(2000)「社会心理学 (図解雑学)」ナツメ社
北川夏樹・藤井聡(2011)「帰属意識が主観的幸福感に及ぼす影響構造に関する研究」
北川夏樹・藤井聡(2012)「共同体帰属意識と主観的幸福感の規定因に関する研究」
狩野素朗(1995)「対人行動と集団」ナカニシヤ出版、118-130
市川 照久・横山 繁盛・永田 守男・桜井彰人(2004)「企業が求める人材の要件とその育成法」研究技術計画 17(1/2), 90-101,
中村和彦・塩見康史・高木 穣(2010)「職場における協働の創生 : – その理論と実践 – (<特集>協働)」人間関係研究 (9), 1-34
高木浩人 (2006)「大学生の組織帰属意識と充実感の関係」愛知学院大学論叢. 心身科学部紀要 2(増刊号), 61-67, 2007-03-31
高木浩人(2003)「組織の心理的側面一組織コミットメントの探究」白桃書房
田端 拓哉・向井 有理子・宮崎 弦太・池上 知子(2012)「社会的アイデンティティの
多様性と調和性が精神的健康に与える影響―大都市部大学生の場合―」都市文化研修,Vo1114,70-79
尾高邦雄(1981)「産業社会学講義」岩波書店



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