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協調性がないを改善する3つのポイント

協調性がない


協調性がないを改善する3つのポイント④

コラム③では、協調性が低くなってしまう原因のひとつ、「自己中心的な考え方・言動」を改善するには、「相手の気持ちを想像すること」とお伝えしました。

そして、そのためには「相手の立場や状況を考えること」「相手の話を良く聞く習慣を身に付けること」が大切でしたね。ご紹介した練習問題などを参考に、普段から相手の気持ちを想像することを習慣化して協調性を高めていきましょう。

今回は、協調性が低く見られてしまう原因の3つ目、「集団コミュニケーションに対する苦手意識」についての解決策・克服法をご紹介していきます。

3つの方法で協調性がないを改善する

集団での会話がうまく行く方法には、以下の3つがあげられます。

1:相槌・共感で積極姿勢を示す
2:まずは一人に向けて話してみる
3:自意識過剰になっていないかチェックする

これらの方法で苦手意識を解決し、協調性がないを改善していきましょう。それでは、1つづつ詳しく解説していきます!

① 相槌・反応で共感や積極姿勢を示す!
1対1のコミュニケーションでは当然ですが、集団での会話のときにこそ、相槌・共感が必要です。なぜかというと、話に入るタイミングがつかめず、「何か話さなければ」と焦ってしまう人ほど、反応が薄くなってしまっている場合があるからです。

大坪(2006)の複数間コミュニケーション時における研究でも、以下のような結果記述があります。

「発話者以外の者も、積極的な参加姿勢を示すと周囲の会話満足度が高まる」
「うなずき・相槌が好印象を与える」

つまり、会話に好印象を与えるためには、積極的な姿勢、態度を示すことが大切なのですね。はじめから無理に、話題を提供しようとしなくても良いので、まずは、「へぇ!」「そうなんだ!」「それわかる!」等の相槌で共感や反応を示しましょう。

お笑い芸人のようなオーバーリアクションまではいかなくても、感情や共感を示す相槌を、意識して声や態度に出してみてください。すると、それが「その話、興味があります!」「ちゃんと話に参加していますよ!」、という意思表示になり、違和感なくメンバーの一員としての存在感が出てくるのです。

また、きちんと相槌を打てば、自分自身も話に集中できてきますし、その反応に対して質問や話を振ってもらいやすくなるという効果も期待できます。

②まずは一人に向けて話してみる!
集団の中で発言すると、「その場にいる全員からの共感や賛同を得ないとならない」、というようなプレッシャーや、注目されている感覚になってしまう人もいるでしょう。

しかし、そのようなことは全くありません。無理にグループ全員に向けて話そうするのではなく、まずは隣にいる人や、正面でたまたま目が合った人に向かって話しかけてみましょう。

そこにまた、他の人が入ってきてくれるかもしれませんし、一旦話が終われば、また別な人に話しかける、ということを少しずつ繰り返していくのです。すると、だんだんと集団の中でも無理なく振る舞えるようになっていきます。

③ 自意識過剰になっていないかをチェックする
自分の言動や主張によって場の雰囲気を悪くしてしまわないか、もっと気の利いたことを言わなくては、等と気を遣いすぎるということも苦手意識につながります。大勢の前で恥をかきたくない、というような思いもあるでしょう。

人からどう見られているか、評価を気にする、というのは自然なことですが、『自分が思っているより他人は自分に興味・関心を持ってはいない』ということの方が多いのです。

また、「その場の全員に好かれる」ことや「誰からも嫌われないようにする」というのも無理があります。複数の人がいれば、色々な考えや価値観があって当然ですし、全会一致で支持を得ようとする必要はない、このような視点を持つことで気が楽になります。

協調性を高めるために少人数から実践を

いかがでしたでしょうか?このように、ちょっとした心掛けと新たな視点を持つだけで、集団でのコミュニケーションへの苦手意識は解消されていきます。

しかし、すぐ克服しなければ!と気合いを入れすぎてしまうと空回りをして余計苦手意識が強くなってしまうこともあるので注意が必要です。まずは、3、4人程度の小人数の中で試しながら慣れていくと良いでしょう。

次回の協調性コラムは、これまで解説して事のまとめです。改めて協調性を低くしている原因と3つの改善策を復習していきましょう!次回もお楽しみに!

★集団での会話の苦手は3つの方法で解消
★苦手意識を克服して協調性を高めよう
★協調性を高めるためにまずは実践を

※参考文献
大坊郁夫(2006)「コミュニケーションスキルの重要性」特集コミュニケーション(日本労働研究雑誌)
大坊郁夫(1978) 「三者間コミュニケーションにおける対人印象と言語活動性」(実験社会心理学研究)
磯友輝子・木村昌紀・大坊郁夫 (2005) 「発話中のうなずきが印象形成に及ぼす影響:3者間会話場面における非言語的行動の果たす役割」大坊郁夫編『社会的スキル向上を目指す対人コミュニケーション』(ナカニシヤ出版)
藤原健・大坊郁夫・松山 早希(2012)「小集団の問題解決場面におけるコミュニケーション行動と対人認知との関係 : 社会的スキルと対人関係」
中村和彦・塩見康史・高木穣(2010) 「職場における協働の創生 : – その理論と実践 – (<特集>協働) 」 人間関係研究 (9)
本間道子(2011)「集団行動の心理学―ダイナミックな社会関係のなかで」(セレクション社会心理学)
青木一喜・武藤敦子・加藤昇平・伊藤英則(2009)「集団コミュニケーションにおける意見同調の効果」(人工脳学会)
日向野智子・村山綾・中村美枝子・大久保智生(2010)「集団コミュニケーションとパーソナリティとの関連 : コミュニケーション力育成をめざして(経常的研究交流委員会企画シンポジウム(2)) 」日本パーソナリティ心理学会大会発表論文集
小川一美(2011)「対人コミュニケーションに関する実験的研究の動向と課題」
和田秀樹(2016)「なぜあの人は言いたいことを言っても好かれるのか?」(KADOKAWA)



苦手意識を克服して高めていきましょう