>
>
>
協調性を高める「感謝の気持ちを伝える法」④

協調性を高める「感謝の気持ちを伝える法」④

コラム①では、協調性について概観していきました。コラム③からは具体的な克服方法をより深く解説しています。少しおさらいをすると、「①挨拶・質問・窓口広げ」「②感謝の気持ちを伝える」「③限界設定」の3つでしたね。

今回は②感謝の気持ちを伝えるについて解説していきます。

感謝をすると親切に

協調性がないという気持ちを抱えている方は、感謝をすることを意識してみると良いでしょう。北村(2010)は感謝が親切行動に与える影響に調べています。女子大生82名に対して、1週間継続して1日1回以上、親切された時に「ありがとう」と伝えるようにしてもらいました。

その結果、下記の図のように感謝をすることで親切行動が増えていることが分かります。

協調性

他人に対して感謝をすると、親切行動が増えていることが分かります。相手の長所に目が向き、誰かのためになる行動が増えていくのです。すると、人間関係が円滑になり、仕事や学校も充実していきます。また、協調性がない人は感謝をする意識が不足している可能性があるため、少しずつでも他人への感謝を考えてみると良いでしょう。

感謝の気持ちを伝える法

ここからは、具体的な方法を解説していきます。感謝の気持ちを伝える方法は以下の3つステップがあります。

① もし○○がいなくなったら?
○○に入る言葉は感謝したい対象の人物や出来事にしましょう。今回は例としては、もしも母がいなくなったら…どんなことが起きるかイメージして書き出してみましょう。ポイントは、日々の何気ない出来事にも、目を向けることです。

例えば

・相談に乗ってもらえない
・料理を作ってもらえない
・洗濯をしてもらえない

母親や父親、家族が居て世話してくれることに慣れてしまってませんか?。もしも母がいなくなったら…と考えると、母親の存在の大きさに気付けるとおもいますね。それが協調性がない状態を改善してくれます。

②感謝の気持ちに変える
①で出した状況を感謝する言葉に変換してみましょう。

・相談にのってくれてありがとう
・料理を作ってくれてありがとう
・洗濯してくれてありがとう

感謝の気持ちに変換すると、「ありがとう」が見つかりますね。

③すぐ伝える
「ありがとう」が見つかったら、相手に伝えましょう。その場ですぐに伝えることが大切です。

また感謝の気持ち「ありがとう」に素直な気持ちをプラスすると、より気持ちが伝わりやすくなります。

例えば

・いつもありがとう。凄く助かった!
・なんかすごい旨かった!ありがとう。
・どうもありがとう。すごく楽しかった。
・だいぶ気持ちが楽になった。ありがとう。
・いつも気にかけてくれて感謝してます。

どんな表現で伝えるかを大切にして、感謝の言葉を口にしましょう。

事例でチェック!

それでは事例をもとに「感謝の気持ちを伝える法」を見ていきましょう。

事例
会社で課長として勤務するサトウさんは、部下5名と一緒に仕事をしています。繁忙期に入ってから部下の仕事のミスが目立つようになり、サトウさんは日々ストレスを感じるようになっていました。「忙しい時だからこそ慎重に仕事をしてほしい…」という気持ちが前にでてしまい、部下に強く注意することが多くなってしまいました…。

まとめると、

・部下5名と仕事
・繁忙期で部下がミス
・強い口調で注意する

といった状態です。そんなサトウさんの状況に感謝の気持ちを伝える法を活用してみましょう。

①部下がいなくなったら?

・事務所の作業が進まない
・仕事が山積みになってしまう
・繁忙期を乗り越えられない

②感謝の気持ちに変換する

・事務所を守ってくれてありがとう
・作業を進めてくれてありがとう
・繁忙期も力を貸してくれてありがとう

すぐに伝える

朝礼で…
事務所でしっかり仕事をしてくれるから心置きなく営業にいけるよ。ありがとう!

事務所に電話した時…
作業を進めてくれてありがとう。いつも助かっているよ。

部下の顔を見た時…
いつも感謝している。みんなのおかげで繁忙期も乗り切れそうだ。

感謝の気持ちをきちんと伝えることで、サトウさんも部下も気持ちよく仕事ができそうですね。

実践!協調性を高めよう

それでは練習問題として、みなさんの日常生活に「ありがとう」を見つけて感謝の気持ちを作ってみましょう。

練習問題
① もしも〇〇がいなくなったら?

 

②感謝の気持ちに変える

 

③すぐに伝える

 

 

 

解答例
① もしも〇〇がいなくなったら?
⇒洗濯してもらえない
②感謝の気持ちに変える
⇒毎日きれいに洗濯してくれてありがとう!
③すぐに伝える
⇒洗濯しているとき

① もしも〇〇がいなくなったら?
⇒洋服を貸してもらえない
②感謝の気持ちに変える
⇒洋服を貸してくれてありがとう!助かってる
③すぐに伝える
⇒洋服を返すとき

感謝の気持ちは幸福感を高める

感謝の気持ちを言葉に

今回は感謝の気持ちを伝えて、協調性を高める方法をご紹介しました。

日常生活が自分以外の様々な人のおかげで成り立っていると気づければ、ありがとうがあふれていることが実感できると思います。積極的に感謝の気持ちを伝えて協調性も改善してくださいね。

次回は、対処法の3つ目「限界設定」についてご紹介していきます。

★感謝の気持ちを伝えて「協調性」を高めよう!

目次

①協調性がない人-概観
②協調性簡易診断でチェック
③挨拶・質問・窓口広げ法
④感謝の気持ちを伝える法
⑤「限界設定」と健康的な協調性

コメント

コメントを残す

コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


ブログ→
YouTube→
Twitter→

出典・参考文献
北村瑞穂 (2012) ,「親切と感謝の行動が幸福感に及ぼす影響」,四条畷学園短期大学紀要,45, p30-38.