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感情コントロール不足の特徴と問題点③

感情コントロール不足の特徴と問題点③

コラム②では、高EEについて解説していきました。感情を爆発させると、メンタルへルスや人間関係に悪影響があるので注意しましょう。今回は、「感情をコントロールできないことの問題点」について解説していきます。

①感情をコントロールできない人の特徴

心理学の世界では、性格をタイプA、タイプBと分類することがあります。タイプAは競争的で向上心が旺盛なタイプです。感情コントロールができず、攻撃的な側面があります。タイプBは協調性があり、比較的穏やかなタイプです。

タイプA行動パターンと、タイプB行動パターンについては怒りやストレスとの関連についてはいくつか研究が行われています。高倉(1995)は大学新入生を対象として調査を行いました。

①学生をタイプAグループ、タイプBグループに分けます
②その後、「日常に苛立つか」「不機嫌になりやすさ」「非現実的な願望」を比較しました。

その結果が下図となります。左側の3つの山の方が、右の山よりも大きなヤマになっていることがわかります。

イライラする 理由これは左側のタイプAの方が、右のタイプBよりも「日常的に怒りやすい」ことを示しています。タイプAは、タイプBと比較して、「日常的に苛立ちやすい」「不機嫌になりやすい」「非現実的な願望を持ちやすい」といえるのです。

②怒りと病気の関係

井澤等(2004)は、「敵意性と怒り喚起時の心臓血管反応性の関連」において、怒りと生理的な影響について研究を行いました。男子大学生20名に対して調査をしたところ、衝動的な怒り情動を表す「短気」が、収縮期血圧・拡張期血圧の上昇と関連を示す結果となりました。以下の図をご覧ください。

怒りに関する例の表

このように、感情コントロールができない人、いわゆる短気・敵意的な人は、日常場面でも怒り喚起時に高い心臓血管反応性を示し、その結果,冠動脈疾患に罹患しやすい可能性があることがわかったのです。

アンガーマネジメント メリット

③感情コントロール不足とうつ

筑波大学の渡辺俊太郎(2004)が、「怒り感情が心身の健康に及ぼす影響に関する研究」において、怒りが生理的、心理的にどのような影響を及ぼすかを調査しました。

その結果、怒り持続傾向の高い男性は、副交感神経が低下し、抑うつにもつながることがわかりました。

横山(2014)はうつ病と関連して、“怒り発作”の概念を取り上げています。“怒り発作”とは、

・過去6か月間、イライラ感が確認される
・少しの煩わしい出来事に過剰に反応
・過去1ヶ月間に1回以上の怒り発作
・怒り発作と性格が一致しないと感じる

などの条件により定義されます。こうした突然怒りの表出を表す人は、うつ病を伴う比率が高いとされています。

他にも、双極性障害(いわゆる躁うつ病)や若年性認知症においても、それまでの性格では考えられない激しい怒りを伴うことが知られています。もちろん、感情コントロールもできなくなります。

いずれにしても、突発的に怒りやすくなった場合は、精神疾患の可能性も視野に入れておく必要もあるのです。

精神疾患の場合は、心理療法や薬物療法などの視野に入れて改善していくことになります。

感情コントロールは心身の健康につながる!

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目次

①原因と3つの訓練-概観
②「高EE」ってなに?
③コントール不足の特徴と問題点
④「脱中心化」でコントロール
⑤「認知療法」で考え方を改善
⑥衝動的な感情は「深呼吸」

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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出典・参考文献
・高倉実(1995,「大学生のタイプA行動パターンと日常苛立ち事、ストレス反応の関連」,日本心身医学会,35(4),p299-306.
・井澤修平・長野祐一郎・依田麻子・児玉昌久・野村忍 2004 敵意性と怒り喚起時の心臓血管反応性の関連 生理心理学と精神生理学,22(3)215-224 早稲田大学