>
>
>
アイコンタクトの緊張を和らげる「マインドフルネス」とは④

アイコンタクトの緊張を和らげる「マインドフルネス」とは④

コラム①では、アイコンタクトについて概観していきました。今回は、マインドフルネスについて解説していきます。


対象となるお悩み
・緊張で相手の目を見れない
・アイコンタクトするのが怖い
・つい視線をそらしてしまう

 

  • 全体の目次
  • アイコンタクトとは何か?
  • ②診断とチェック
  • ③自己肯定感を高めるとは
  • ④マインドフルネスとは
  • ⑤こだわりすぎを改善しよう

マインドフルネスとは?

皆さんは「マインドフルネス」という言葉を聞いたことはありますか。近年の科学界でも研究が発展し、健康~仕事効率UPまで幅広く活用されています。

それでは、実際にどのような意味があるのでしょうか。マインドフルネスとは、以下のように定義されています。

・心理学辞典(2013)
「個人の内的状態や周囲の状態に最大限覚醒していること」

少し分かりにくい定義ですね、噛み砕いて説明しましょう。

マインドフルネスの根本的な考えには、感情を冷静に見つめなおし、健康的に対処しようという哲学があります。

マインドフルネス力をつけると、アイコンタクトに緊張してしまう方も、不安や緊張に巻き込まれることなく、しっかりと相手の目を見ることができるようになります。

ヒステリックとマインドフルネスを解説

脱中心化・自動操縦

マインドフルネスの概念には、脱中心化と自動操縦があります。

・脱中心化
ネガティブ感情を感じたとき、客観的に観察しながらやるべきことができる状態
・自動操縦
マイナス感情が感じた時、感情に取り込まれコントロールが利かない状態

たとえば、「アイコンタクトをする際に、相手の視線に緊張してしまうAさん」がいたとします。

<脱中心化の場合>
視線を合わせるのが怖い…
 ↓
怖い…という感情があるんだな
(自分を少し離れたところから眺める感じ)
 ↓
恐怖や不安も人間のごく自然な感情だから、この怖…という気持ちと付き合いながら、アイコンタクトを交わしていこう。

脱中心化<自動操縦の場合>
視線を合わせるのが怖い…
 ↓
あぁ~怖い
絶対に視線を合わせられない
この場から逃げたい

 ↓
視線をそらしてしまう
相手を見れない
会話を避けてしまう

 

自動操縦とはこのように、脱中心化が行えるようになると、自分の感情の受け止めることができます。

いっぽうで自動操縦状態では、感情のままに行動してしまいコミュニケーション場面やアイコンタクトを避けてしまうことが多くなります。

アイコンタクトと観察力

脱中心化をするには「観察」する力が必要になります。感情を眺めることできるようになると、アイコンタクトもしやすくなります。

マインドフルネスでは、感情を観察する力を高めるトレーニングを、さまざまな技法で行います。その中から今回は「ボディスキャン」を紹介しましょう。

ボディスキャンは「身体の各部分の感覚をありのままに観察していく方法」です。手順は3つあります。

手順①姿勢を正す
手順②足先に感覚を集中
手順③全身に感覚を集中

楽な気持ちで試してみてください。

観察力でヒステリックに対処

手順①姿勢を伸ばす
椅子に座り、背筋を伸ばします。足の裏はぴったりと床につけ、肩幅ほどに足を広げます。この時、背もたれにはもたれかからないようにしましょう。

手順②足先に感覚を集中
足先の感覚に注意を向けます。感じたことをあるがままに体験してください。もしも心配や不安の雑念が浮かんだら、以下の点を重視しましょう。

・考えを変えないようにする
・あるがままを観察する
・自然な事として観察する

たとえば「相手の視線が怖い、人と会話するのが怖い」という気持ちを、そのまま受け入れる感覚です。不安な気持ちは、あくまでも一時的な感情と捉えることで、巻き込まれることが無くなります。

不安を完全に消そうとする必要はありません。その感情をそのまま眺めるイメージです。

手順③ボディスキャン
足先が終わったら、全身の感覚に意識を集中させて行きます。足の裏、足の甲、足首、ふくらはぎ、太もも、お尻、お腹、背中、胸、両肩、首、両目、鼻、口周り、ほほ、あご、頭と注意を向けていってください。足先から頭まで15分ほどかけてボディスキャンしましょう。

不安やネガティブな気持ちが浮かんできても、囚われないように、身体に向かうことに集中し自分の感覚を観察していくことが大事です!

緊張も自然な反応!

日々の生活で「脱中心化をしよう!」と意識し続けるのは、難しいかもしれません。しかし、人の思考や価値観は、じっくり時間をかければ変えていくことはできます。

自分がもし「不安でアイコンタクトができない…」と思ったら、脱中心化を少し意識してみてくださいね。焦らずにゆっくりで構いません。自分のタイミングで視線を向けてみましょう。

★マインドフルネスでアイコンタクトの緊張を克服!

次のコラムへ進むボタンはもう少し下にあります。コラムだけでなく心理の専門家の講義を受けてみたい!という方は下のお知らせをクリックして頂けると幸いです。私たちが講義をしている講座となります。

助け合い掲示板

コメントを残す

コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


ブログ→
YouTube→
Twitter→

出典・参考文献
深山篤・大野健彦・武川直樹・澤木美奈子・荻田紀博 2002擬人化エージェントの印象操作のための視線制御方法 情報処理学会論文誌