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夫婦喧嘩の理由「会話レス」の対処法を解説

夫婦喧嘩が絶えない…会話レス夫婦からの脱却④

コラム③では、夫婦喧嘩の原因となる2つ目「カチン!とくる言い方」を改善する方法についてお伝えしました。アサーションという「自他尊重」の考え方をもとに、「I(アイ/私)メッセージ」で自分の思いを伝えることがポイントでしたね。今回は、「話す機会作り」について考えていきたいと思います。

夫婦の○○レスから離婚危機に!

夫婦なのに、次のような状況になっていることはありませんか?

・最近、話をしていない
・話題がない
・話が続かない

このような“会話レス夫婦”の状態が続くと、お互い変化や不満に気付けずに、だんだん心が離れていってしまいます。

山口(2007)の夫婦関係満足度に関する調査論文にも「夫婦で過ごす時間の総計」よりも「会話時間が増える」ことの方が、夫婦関係満足度を高める効果があると示されています。

いくら一緒にいても、全く会話がなければ夫婦関係は冷え切っていく一方です。MDRT日本会(2006)による「夫婦の意識調査」でも、「1日の夫婦の会話が30分以下であると、離婚の危機が高くなる」という結果が出ています。

また伊藤ら(2017)によると、
「互いへの自己開示度が高いと、夫婦関係満足度も高くなる」
という研究結果があります。

つまり、お互いに自己開示をし合うことで、「夫婦の共通の話題」が増え、自然と会話も多くなっていきます。その結果、夫婦関係の満足度も高くなったということを示しています。自己開示は夫婦喧嘩を防ぐことにも効果的ということですね。

会話レスから、突然、夫婦喧嘩となったり、さらには離婚に至るということもあるのです。そんな“会話レス夫婦”から脱却して夫婦の会話を増やしていくためには、「話をする機会」を意識的につくっていく努力も必要になってきます。

夫婦喧嘩を減らすコツを解説

「話す機会」を定例化しよう!

夫婦となり一緒に暮らしていると「いつでも話せるから」と思ってしまいがちです。そのため、伝えるべきことを後回にしたり、最低限のやり取りで終わらせてしまうことも多くなり次第に「話す機会」を失っていくのです。

夫婦の会話を増やすためには、しっかり話すための時間を確保して習慣にしていくことが大切です。

「そのうち時間ができたら」「何か話すことがあれば」と、「話す機会」を待つのではなく、あらかじめ話す時間や内容を「定例化」して決めてみてはいかがでしょうか。

例えば、

・毎朝15分間は、朝食をとりながら1日のスケジュールについて話す

・毎晩就寝前の10分間は、その日の出来事について報告しあう

・毎週末の夕方1時間は、外食をしながらその1週間について振り返る

このように無理のないタイミングや頻度で「定例化」していくのです。特別なシュチュエーションやテーマは必要ありません。日常の暮らしの中で、少しだけ意図的に「話す機会」をつくっていくだけです。

会話を定例化して夫婦喧嘩を回避

チェック!会話の予定を立ててみよう!

それでは「定例化」が実現できそうな「夫婦で会話する予定」を、ご自分の家庭内の状況で考えてみましょう。

タイミング

頻度

時間

話題(内容)

 

 

解答例
タイミング
⇒休日の午前中、カフェでゆったりモーニングを楽しみながら
頻度
⇒週に1回
話す時間数
⇒1時間半くらい
話題(内容)
⇒休みの過ごし方や計画について

共通の話題が会話レスを改善するポイント

 

夫婦の会話を楽しもう

今回は、夫婦喧嘩の原因である「会話レス問題」に対処する「話す機会」について紹介しました。夫婦の会話時間を大切にして、夫婦喧嘩を回避していきましょう。

次回は、夫婦喧嘩の対処法の1つ「感謝の気持ちを持つ」についてお伝えしていきます!

★話す機会と定例化して、話題は自己開示で作っていこう!

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人間関係講座

*出典・参考文献・資料
山口一男(2007)「夫婦関係満足度とワーク・ライフ・バランス:少子化対策の欠かせない視点」経済産業研究所・季刊家計経済研究73 50-60.
伊藤裕子・相良順子・池田政子(2017)「夫婦のコミュニケーションが関係満足度に及ぼす影響―自己開示を中心に―」文京学院大学人間学部研究紀要(2007.12)Vol.9,No.1,pp.1~15.
伊藤裕子・相良順子・池田政子(2006)「夫婦のコミュニケーションと関係満足度 心理的健康の関連―子育て期のペア・データの分析 家族問題研究」(聖徳大学家族問題相談センター紀要),4,51-61.
「40代~50代の『夫婦の意識調査』~会話不足は熟年離婚のシグナル~(報道資2006.11.13)」MDRT(Million Dollar Round Table)日本会https://www.mdrt.jp/reports/images/topics061113.pdf