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不信感を抱かないコツ!適切な方法で信頼関係を

不信感


不信感を抱かない3つのコツ!適切な方法で信頼関係を築こう④

相手の事を良く知ろう ! 

コラム③では、不信感を解消する方法の1つ「不安階層表で回避行動を克服」について解説しました。段階的に整理しながら回避行動を無くしていきましょう。今回の不信感コラムでは、解消法の1つ「適切な自己開示で相互理解」を解説していきます。

適切な自己開示で信頼関係を

自己開示とは、自分はどういう人間かを他者に知ってもらうために自分自身をあらわにする行動を指します(榎本,1997)。コミュニケーションにおける自己開示には3つの効果があると報告されています (Jourard & Friedman,1970)。

・自己開示すると信用してくれる
・相手も徐々に情報を自己開示する
・お互いの距離が近づく、不信感が減る

自己開示をすると、相手も情報を開示しやすくなり、不信感が取れるという効果があるのです。もし相手としっかり信頼関係を築きたい場合は、自分と相手双方が自己開示をすることが有効なのです。

マルトマンとテイラーは社会的浸透理論によって自己開示の原理を説明しています。社会的浸透倫理では、六分円を使いながら自己開示について解説しています。それぞれの意味は次の通りです。

外側「表面的な話題」
中間「やや踏み込んだ話題」
内側「人に言えないような深い話」
矢印「自己開示の深さ」

下の図を見ると、人物A・人物B、それぞれの矢印が最初は外側の表面的な話題からはじまり、徐々に内面的な話題へと変化していることが分かります。相手の気持ちを知る自己開示の深さと広さの図自己開示は「お互いの自己開示のバランス」がポイントです。自分が積極的に自己開示すれば、相手も開示しやすくなり互いに信頼を築きやすくなります。まずは、表面的な話題から自己開示をして、徐々に深い話題にしていくのがコツと言えます。いきなり深い話をしたり、逆に表面的な話題だけでも不信感は払拭できません。お互いの自己開示のバランスを取りながら、ゆっくり進めていきましょう。

適切な自己開示とは? 

このようにコミュニケーションにおいて自己開示は大切な役割を果たします。さらにもう少し自己開示の本質に踏み込んでいきましょう。森脇・坂本・丹野(2002)の研究では、適切な自己開示の条件には次の3点が含まれることが明らかにされています。

不信感を解消する自己開示3つのポイント①共通点・文脈的配慮 
・個人的な話は話の流れに気をつかう。
・個人的な話は話題に共通点がありそうな相手を選ぶ

②聞き手の選択
・個人的な話をする時は、仲の良い人を選んで話す。
・周囲に多くの人がいる時は、なるべく個人的な話をしない。

③時間及び場所の選択
・静かで落ち着ける場所を選んで個人的な話をする。
・聞き手が忙しくないときを選んで個人的な話をする。

つまり、話す相手を考え、自分にとっても相手にとっても負担のない内容、時間、場所を選ぶことが重要だという事です。 では、適切な自己開示とは、実際にどのように行えば良いのかを例題とともにご紹介します。最後にワークがあるのでぜひやってみて下さい。

練習問題で確認しよう   

まずは例題を見ていきましょう。

例題
過去の失恋のショックで男性に不信感を抱いているAさんの例を用います。Aさんは、サークルで気になっている男性Bさんと仲良くなりたいと思っています。AさんとBさんは、共に映画サークルに入っており、同じ映画好きだという事がわかっています。そこでAさんもその映画が好きだという事を開示しその話題で話しをしてみることにしました。

まずは、自己開示の重要なポイントを押さえます。

①共通点・文脈的配慮
→お互いが好きな映画の話、自分にとっても負担のないシーンの話

②聞き手の選択
→Bさん

③時間及び場所の選択
→サークルの後にみんなで行くカフェまでの約10分の道中

実際の会話例

自己開示の大切なポイントを踏まえ、実際にAさんは、サークルのあとにみんなで集まるカフェまでの道中でBさんに話しかけました。

A「Bくんって○○○の映画が好きなの?」

B 「好きだよ。どうして知っているの?」

A 「Cさんに聞いたの、わたしも○○○がすきなんだ。ラストの大どんでん返しのところ本当にびっくりしなかった?」

B 「そうそう、本当に予想外の展開だったよね、あと中盤の○○○も・・・」

この後も共通の話題で会話は続き、Aさんはカフェまでの道中で楽しく会話をすることができました。A さんは、Bさんとお互いに好きな映画の話をし、さらに一歩踏み込んで自分の気に入っているシーンについて話したためBさんの好きな場面の話も聞くことができました。Aさんは、自己開示前よりもBさんと距離が縮まったと感じました。

それでは練習問題をやってみましょう!

相手をしり不信感を解消していきましょう

練習問題

あなたが自己開示したいことを挙げてみましょう。

 

次に自己開示の大切なポイントを押さえ、
実際に相手に話しかけてみましょう!

 

①共通点・文脈的配慮

②聞き手の選択

③時間及び場所の選択

A さんのように、まずは自分のすきなことだと話しやすいでしょう。そしてはじめからたくさん自己開示しようと思わず、少しずつやってみることが大切です! 

適切な自己開示で不信感を乗り越える

練習問題はいかがでしたか?不信感の強さに関わらず相手を良く知らない状態であれば、相手を信用できないのは当然です。まずは、相手を良く知るためにも自分からの自己開示が有効です。 自分から自己開示を行うと次のようなメリットがあります。

・不信感が減る
・好きな話題で会話ができる
・共通点を持つ相手と信頼関係

まずは少しずつ実際に行動してみて自分なりに上手くいく方法を考えましょう!もしも失敗したなと感じたら適切な自己開示のポイントを振り返り、何が失敗だったのか考えてみてください。ぜひ相手を知るための適切な自己開示を普段のコミュニケーションの中に取り入れてみてくださいね! 今回で不信感を解消できない3つの原因の説明や対処方法のご紹介はおしまいです。お疲れ様でした。ここまで読んでみていかがでしたでしょうか? 

次回は不信感コラムのまとめになります。お楽しみに! 

★適切な自己開示で相手を知り、不信感を乗り越える! 

次のコラムへ進むボタンはもう少し下にあります。その前にちょっとだけお知らせです・・・申し訳ありません。自己開示をすると良い!と言われてもなかなかできない(^^;という方はコラムだけでなく下のお知らせをクリックして頂けると幸いです。私たちが講義をしている講座となります。自己開示を実際にたくさん練習していきます。

人間関係講座

*出典・参考文献
榎本博明. (1997). 2 章 自己開示現象をとらえる. 自己開示の心理学的研究, 27-82. 
Jourard, S. M., & Friedman, R. (1970). Experimenter-subject” distance” and self-disclosure. Journal of Personality and Social Psychology, 15(3), 278.
森脇愛子, 坂本真士, & 丹野義彦. (2002). 大学生における自己開示方法および被開示者の反応の尺度作成の試み. 性格心理学研究, 11(1), 12-23.



適切な自己開示を3つのコツで