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「感謝の気持ち=幸福」見つけ方・伝え方

「感謝の気持ち=幸福」見つけ方・伝え方②

コラム①では、感謝の気持ちが持てない問題や伝える方法についてご紹介しました。感謝の気持ちを伝える方法は「①ありがとう発見法」「②理由+感謝の気持ち」「③気持ちが伝わる非言語」「④サプライズ演出」の4つでしたね。

今回は、感謝の気持ちを伝える方法の1つ目「ありがとう発見法」について解説します。

感謝の気持ち=幸福

夫婦や両親、友達など相手との付き合いが長くなってくると、相手への感謝の気持ちが薄れがちに…。

感謝の気持ちが薄れると、相手に対して否定的な感情が増えてしまうこともあるため注意が必要です。

実は心理学の研究では、日常的に感謝をすると幸福度が高まることが分かっています。

ここで感謝と幸福感について調査した心理学の研究を見ていきましょう。

Allen W. Barton(2015)ら米国ジョージア大学の研究チームは、468組の夫婦を対象に感謝と幸福感の相関関係を示しました。

その中で次のように示されています。

感謝=幸福
日常的に夫婦間で感謝できているかが幸福度の指標になる

積極的に伝える=関係修復
より積極的に感謝の気持ちを示す夫婦ほど、関係破綻の原因を乗り越えられる傾向がある

このことから、日常的に感謝する気持ちをもち、相手に積極的に伝えることで良好な人間関係を継続することができるといえます。

3つの手順!ありがとうを見つけて・伝える

本コラムでは、感謝を見つける方法として
「もしもいなくなったら⇒ありがとう発見法」
をご紹介します。

夫がいなくなったら…、母がいなくなったら…など、「もしも〇〇がいなくなったら…」と考えることで、日々の暮らしにありがとうを見つけていく方法です。

ありがとう発見法は、3つの手順で進めます。

①〇〇がいなくなったら
②感謝の気持ちに変換する
③すぐに伝える

今回は「母」の場合で進めていきましょう。

① 母がいなくなったら?
もしも母がいなくなったら…どんなことが起きるか想像して書き出してみましょう。ポイントは、日常のちょっとした出来事にも、目を向けることです。

例えば

・日々の悩みを相談できない
・弁当を作ってもらえない
・洗濯をしてもらえない

母親や父親、家族が居てくれてやってくれることは当たり前になりがちです。もしも母がいなくなったら…と考えると、日々母親が支えてくれていたことに気付けるとおもいますね。

②感謝の気持ちに変換する
①で出した状況を感謝する言葉に変換してみましょう。

・悩みを聞いてくれてありがとう
・弁当を作ってくれてありがとう
・お弁当を作ってくれてありがとう

感謝の気持ちに変換すると、「ありがとう」が生まれてきますね。

③すぐに伝える
「ありがとう」が見つかったら、相手にしっかり伝えましょう。その場ですぐに伝えることが大切です。

また感謝の気持ち「ありがとう」に素直な気持ちを添えると、より気持ちが伝わりやすくなります。

例えば

・いつもありがとう。本当に助かった!
・おいしかった!ありがとう。
・ありがとう。すごく楽しかった。
・ホッとできた。ありがとうね。
・いつも気にかけてくれてありがとう。

言葉にもこだわって感謝の気持ちを伝えていきましょう。

感謝の気持ちを伝えよう

事例でチェック!ありがとう発見法

それでは事例をもとに「もしもいなくなったら⇒ありがとう発見法」を見ていきましょう。

事例
会社で課長として働くカトウさんは、5名の部下と共に仕事をしています。

カトウさんは営業職のため、出張も多く、普段は事務所にいることがありません。そのため事務所に戻った時には、仕事の状況を聞くなどして部下様子を気にかけながら良い雰囲気で仕事をしていました。しかし繁忙期に入ってから部下の仕事のミスが続くようになり、加藤さんは日々イライラを積もらせるようになっていました。「忙しい時だからこそ丁寧に仕事をしてほしい…」と思う気持ちが前にでてしまい、部下に強く注意することが増えてしまいました…。

そんなカトウさんから部下へのありがとうを発見していきましょう!

①部下がいなくなったら?

・事務所で仕事する人がいない
・仕事がスムーズに進まない
・繁忙期を乗り越えられない

②感謝の気持ちに変換する

・事務所をまもってくれてありがとう
・仕事を進めてくれてありがとう
・繁忙期も頑張ってくれてありがとう

すぐに伝える

朝礼で…
事務所でしっかり仕事をしてくれるからいつも安心して営業にいけるよ。ありがとう!

事務所に電話した時…
仕事を進めてくれてありがとう。いつも助かっているよ。

部下の顔を見た時…
いつもありがとうな。みんなのおかげで繁忙期も乗り越えられそうだ。

感謝の気持ちをしっかり伝えることで、カトウさんも部下も気持ちよく仕事ができそうですね。

感謝の気持ちの見つけ方・伝え方ー練習問題

それでは練習問題として、みなさんの日常生活に「ありがとう」を見つけて感謝の気持ちを作ってみましょう。

練習問題
① もしも〇〇がいなくなったら?

 

②感謝の言葉に変換してみましょう

 

③伝える場面を考えてみましょう

 

 

 

解答例
① もしも妻がいなくなったら?
⇒食事を作ってもらえない
②感謝の言葉に変換してみましょう
⇒毎日おいしい食事を作ってくれてありがとう!
③ 伝える場面を考えてみましょう
⇒食事を作っているとき

① もしも姉がいなくなったら?
⇒洋服を貸してもらえない
②感謝の言葉に変換してみましょう
⇒洋服を貸してくれてありがとう!助かってる
③ 伝える場面を考えてみましょう
⇒洋服を返すとき

感謝の気持ちは幸福感を高める

感謝の気持ちを言葉にしよう!

今回の日常生活の中に「ありがとう」を見つけて、感謝の気持ちを伝えていく方法をご紹介しました。

日常の些細な事にも目を向けると、ありがとうがあふれていることが実感できると思います。積極的に感謝の気持ちを伝えて幸福感も高めてくださいね。

次回は、感謝の気持ちを伝えるためコツ「理由+感謝の気持ち法」についてご紹介していきます。

★ 感謝の気持ち「ありがとう」を積極的に伝えて幸せになろう!

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人間関係講座

*出典・参考資料・引用文献
Robert A. Emmons, Michael E. McCullough(2003)「Counting Blessings Versus Burdens: An Experimental Investigation of Gratitude and Subjective Well-Being in Daily Life」
Journal of Personality and Social Psychology 2003, Vol. 84, No. 2, 377–389
Allen W. Barton,Robert B. Nielsen(2015)「Linking financial distress to marital quality: The intermediary roles of demand/withdraw and spousal gratitude expressions」Wiley Online Library Personal Relationships Volume 22, Issue 3



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