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励ますのが下手!を解消するには相手目線で考えよう

励ますのが下手!を解消する方法「相手の立場で考える」⑥

コラム①では、励ます方法について概観していきました。今回からは、励ます能力の高め方をより深く解説していきます。「①ストローク」「②結果より過程褒め」「③リフレーミング」「④相手の立場で評価」の4つでしたね。今回は「④相手の立場で評価」について解説します。

励ます言葉が出ない理由

部下や友人励ます時に、
「励ます言葉が思いつかない…」
と言う経験はありませんか。

励ます言葉が思いつかない

励ます言葉が思いつかない人は、相手を自分の基準で見てしまっている可能性があります。相手の至らない点ばかりに目がいき、ポジティブな表現が出てこないのです。

自分基準で励ます問題

自分より経験が少ない、部下や後輩であれば「欠点」や「未熟さ」が気になるかもしれません。しかし相手を励ますことができないと、後輩や部下は成長しません。自分基準はNGです。相手を励ます時には、「相手の立場で評価」して励ますようにしましょう。

3つの手順で相手の立場で励ます

「相手の立場で評価する…」といっても、簡単ではありませんよね。そこで今回は、3つの手順で行う「相手の立場で励ます方法」を具体的に紹介します。

手順⓵自分のものさしを捨てる
「私なら簡単にできる!」「僕はこのやり方でやってきた!」といった、自分のものさしを忘れましょう。自分の経験や基準を無くすことで、相手の良い部分に気づきやすくなります。「一人として同じ人間はいない」など、自分なりのフレーズを作っておくと進めやすいでしょう。

手順②頑張ったことを探す
相手の頑張りを、普段から見つけておきましょう。相手の成果や前向きな姿勢をより多く把握できれば、相手を励ます時に言葉が膨らみます。相手の成功や努力を、スマホやノートなどにメモすると良いでしょう。

手順③目を見て気持ちを伝える
励ます言葉は、相手の目を見て伝えましょう。目を見て話すと「自信を持っている人」という心理を相手に与えるため、言葉に信頼感が生まれやすくなります。相手の立場で励ます気持ちが、相手に伝わりやすくなるでしょう。励ますときのコツまずは自分基準を捨てて、励ましてみましょう。慣れるまでは難しいかもしれません。「定期的に誰かを励ます!」というルールを作って、相手の立場で励ますとトレーニングにもなります。会社なら部下や後輩と、月1回の面談するという決まりを作ってもいいかもしれませんね。

相手の立場で励ます練習!

それでは先ほどご紹介した「相手の立場で励ます方法」を練習問題で確認していきましょう。手順は3つでしたね。

手順⓵ 自分のものさしを捨てる
   ↓
手順② 頑張ったことを探す
   ↓
手順③ 目を見て気持ちを伝える

では、実際にやってみましょう。

練習問題1:職場編

太郎さんの営業アシスタントに、花子さんが配属されました。

<太郎さんのプロフィール>
・入社5年目の営業マン
・営業成績は常にトップ
・冷静

<花子さんのプロフィール>
・入社3年目
・営業アシスタント
・焦りやすい

花子さんは、仕事に対してとても真面目です。依頼された仕事はすぐに対応し、相談や報告もしてくれます。しかし仕事のミスが多いため、安心して仕事を任せることができません。小さな失敗に焦って大きなトラブルを招いてしまったことも…。太郎さんは、花子さんを励ましたいと思っています。しかし「僕なら簡単にできる事なのに…」という思いから、花子さんを励ます言葉が思いつきません。

励ます言葉を探す

花子さんの立場で、励ます言葉を考えていきましょう。

手順⓵ 自分のものさしを捨てる

手順② 頑張ったことを探す

手順③ 目を見て気持ちを伝える

 

解答例
手順⓵ 自分のものさしを捨てる
「僕なら簡単にできる事なのに…」という自分のものさしを捨てて「一人として同じ人間はいない」と考える
 
手順② 頑張ったことを探す
・仕事に対して常に真面目
・相談や報告をしてくれる
・すぐに対応できる
   
手順③ 目を見て気持ちを伝える
「花子さんは、何事も一生懸命な姿勢がいいね。お願いしたことはすぐに対応して相談や報告をしてくれるから、とても助かる。花子さんには、いつか〇〇を任せたいと思っている。配属されて間もないから、うまく行かないこともあると思うけど、いろいろ勉強して一緒に頑張っていこう!気軽に相談してよ」

 

練習問題2:友人編
高校2年生の武くんと弘くんは、バスケ部に所属しています。

<二郎くん>
・バスケ歴1年
・運動能力が高い
・いつもレギュラー

<弘くん>
・バスケ歴5年
・努力家
・いつも補欠

弘くんは、部活の練習を休んだことがありません。熱心に練習をし、自宅での自主トレも欠かしません。そんな真面目に練習をする弘くんですが、試合のレギュラーに選ばれたことがありません。周囲からは「弘は、補欠が定位置だよ~(笑)」と言われることも…。二郎くんは、そんな弘くんをは励ましたいと思っています。しかし「長くやっているのにどうしてできないんだろう…」という気持ちもあり、弘くんの良いところに目が行きません。

☆彡イラスト

弘くんの立場で励ます言葉を、考えていきましょう。

手順⓵ 自分のものさしを捨てる

手順② 頑張ったことを探す

手順③ 目を見て気持ちを伝える

 

 

解答例
手順⓵ 自分のものさしを捨てる
「長くやっているのにどうしてできないんだろう…」という自分のものさしを捨てて「一人として同じ人間はいない」と考える
 
手順② 頑張ったことを探す
・自主トレを欠かさない
・練習に一生懸命取りくむ
・練習を休まない

手順③ 目を見て気持ちを伝える
「弘くんは部活の練習にとても熱心だよね。練習を休まない基礎トレーニングにも一生懸命取り組んでいるからすごいと思うよ。自宅でも自主トレをやっているんだよね。尊敬するなー。」

練習問題3
最後は、あなたの身近な人を一人決めて励ましてみましょう。励ます相手は、家族や友人、同僚など誰でもOKですよ。

手順⓵ 自分のものさしを捨てる

手順② 頑張ったことを探す

手順③ 目を見て気持ちを伝える

 

励ますときのコツ

励ますときは相手目線で

相手の立場で励ます練習問題はいかがでしたか。実践を積み重ねることで、少しづつできるようになっていきます。自分のペースで励ます力を伸ばしていきましょう!

今回は励ます技術を高める「相手の立場で励ます」について解説しました。まずは相手の状況を確認して、相手を感じていることを想像して見ましょう。そして、誰にでもポジティブ点があることを理解しておくことが大切です。自然と相手の良い点に目を向けることができたれば、あなたの励ます力が伸ばすことも出来るでしょう。

最後に、これまで「励ます」コラムにお付き合いしていただき、ありがとうございました!「励ます」ことで相手が勇気づけられるだけでなく、あなた自身も幸せにしてくれます。まずは、ご紹介した練習問題でトレーニングした後は毎日の些細な場面で実践していきましょう。

そして、専門家から直接学びたい!という方は良かったら私たち臨床心理士・精神保健福祉士が開催している、コミュニケーション講座への参加をおススメしています。コラムだけでは伝えきれない知識や実践的なワークを進めています。みなさんのコミュニケーション能力が向上するよう、講師も一緒に頑張ります!よかったらいらっしゃってくださいね(^^)

★励ます時は「ものさしを捨てる」「書き出す」「しっかり伝える」を意識しよう

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人間関係講座

目次

①励ます言葉-概観
②簡易診断でチェック
③無条件の肯定的ストローク
④励ます時は「過程に注目」
⑤「リフレーミング」の使い方
⑥励ます時は相手目線で考える

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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