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配慮が上手くなる思考法

配慮


配慮が上手くなる思考法「相手の立場で考える」④

コラム③では、配慮の力を高める2つ目の方法「あいさつ、声掛け、ウェルカム」について解説していきました。配慮の3つのコツを身につけて信頼関係を築いていきましょう。今回は、配慮の力を持つ方法の3つ目「相手の立場で考える」について解説します。

完璧主義で配慮に欠ける

相手への配慮に欠ける人は、
・他人に100%の成果を求める
・失敗してはいけないと考える
・相手のミスに厳しい

などの傾向があります。つまり、完璧主義の人は他人への寛容さを失い、結果的に当たりが強くなってしまうことがあります。時には、柔軟な思考で相手にダメだしするのを控えて、ミスや欠点を受け入れる寛容さが大切になります。厳しい認知を和らげて思いやりの心を目指そう

寛容法思考法で配慮しよう

こうした他人に対して厳しく接しすぎる傾向を、配慮した柔軟な考え方に近づけるには「寛容思考法」が活用できます。これは心理療法の中でもメジャーな、認知療法を1部アレンジしたものです。「寛容思考法」は相手に厳しく当たりすぎてしまう完璧主義の傾向をほぐして、寛大な心を育むためのワークです。具体的には、以下の3つのポイントで考え方を変換していきます。

質問1:自分が相手と同じ状況だったら?
質問2:自分の考えは正しいといえるだろうか?
質問3:相手へ配慮する考え方はできるか?

配慮にかけた状態では、自分勝手の主観的な考えに囚われてしまい、視野が狭まることがあります。相手への配慮の気持ちを増やし、厳しさを柔軟にする練習を行っていきましょう。いかに例題とともに説明していきます。最後にワークがあるのでチャレンジしてみましょう。

例題

 40代の男性会社員Aさんは、責任感が強く、仕事のミスも少ないと社内からの評判が良いです。しかし、Aさんは部下に対しても厳しく、先日ミスをした新人のBさんに「こんな簡単な仕事でミスをするとは、Bさんはだらしないな」と強く叱責してしまいました。最近になって、Bさんは精神的に追い込まれ会社を休みがちになっています。

質問1:自分が相手と同じ状況だったら?
回答→私も新人の時は、確かに少しはミスをしていたかもしれない。怒られるとプレッシャーになってミスをしてしまうかも。

質問2:自分の考えは正しいといえるだろうか?
回答→「こんな簡単な仕事で」という表現は不適切かもしれない。人それぞれに簡単かどうかの基準が存在する。それにBさんはまだ新人。

質問3:相手を配慮する考え方はできるか?
回答→Bさんには少し言い過ぎたかもしれない。しっかり教育していなかった私にも責任ある。もっとしっかりサポートしてあげよう。今回の件は素直ににBさんに謝ろう。

A さんは、自分の完璧主義で偏った考え方から視野が狭くなってしまい、結果的に新人のBさんを追い込んでいることがわかりました。そして、仕事でミスは少なくするべきだか、どんな仕事にもミスが起こる可能性はあるという柔らかい思考に変化し、他人に配慮する気持ちを持てるようになりました。

寛容法思考法に挑戦!

では、今度は皆さんの経験から寛容思考法にチャレンジしてみましょう。練習問題に取り組んでいきましょう!

練習問題
あなたが相手にきつく当たってしまい、配慮が足りないと感じたことはありますか?まずはその状況をイメージしてみましょう。そして、以下質問に答えてみてください。

質問1:自分が相手と同じ状況だったら?
質問2:自分の考えは正しいといえるだろうか?
質問3:相手に配慮する考え方はできるか?

3つの質問に対してじっくり回答を考えましょう。回答後、自分の中に相手への配慮の気持ちが芽生えていたら成功です!

配慮は「相手の立場になる」ことが大切

練習問題はいかがでしたか。相手にきつく当たってしまう状況を細かく分析して、厳しい考え方を柔軟にしていくことで、

・認知の偏りを修正できる
・物事の考え方は複数あるとに気づく 
・相手の立場で考えることができる

などのメリットがあります。相手に対して配慮の気持ちが持てないという人は、自分の完璧主義な認知の偏りを修正して、柔軟な思考を手に入れるようにしましょう。

厳しさを和らげて思いやりの人を目指そう完璧主義な考え方誰にでもあるものです。しかし、その考えに過信し続けると自分にも相手にも厳しくしすぎて心理的に追い詰めてしまうことがあります。自分が配慮にかけていると気づいたら、相手の立場になって考えて何をすべきだったかを振り返る習慣を作りましょう。

次回は、配慮コラムの最後回です。これまでお伝えした内容のおさらいをしていきます。一緒に振り返っていきましょう!

★配慮にかけた完璧主義は相手も自分も「損」をする!

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相手の立場になって考えよう