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本音で話せる関係を築こう!

本音で話せる関係性を築く方法「自己開示」③

コラム②では、相手の本音を知る方法の1つ「表情と声に注目する」について解説しました。相手の言葉をストレートに受け止めずに表情と声のトーンを観察することが大切でしたね。今回は、相手の本音を知る方法の2つ目「自己開示」について解説します。

本音を知るための「自己開示」とは

自己開示とは自分の情報を嘘を偽りなくありのままに伝えることを指します。つまり、本音や事実を相手に話すということです。本音を理解したい場合、相手に自己開示をさせようと思って、根ほり葉ほり質問してしまうことが多いです。しかし、相手の本音を引き出すのであれば自分から自己開示する必要があります。

先に自己開示をすると、「相手の警戒心を解く」ことができます。よく知らない人と話す場合、警戒心が芽生えるのが普通です。そのため、いくら質問をしても表面的な会話ばかりになってしまって、相手の本音を知ることができません。

例えば、「どんな食べ物が好きですか?」と聞かれるよりも、「私はケーキが好きです。あなたはどんな食べ物が好きですか?」と質問された方が好感を持てるはずです。このように、自己開示には相手の本音を引き出しやすくするために一役買ってくれるのです。

自己開示における話題の選び方

では、具体的にどのように自己開示はするといいのでしょうか?ここで、マルトマンとテイラーの社会的浸透理論が参考になります。マルトンとテイラーは以下の六分円を使いながら自己開示について解説をしています。六分円の見方としては、

外側 →表面的な話題
中間 →少し言いにくい話題
内側 →プライベートな深い話
矢印 →自己開示の深さ

とを示しています。下図をみると、初期のころは両者の矢印が表面的な話題からはじまり段々と内面的な話題へと変化していることがわかります。

自己開示には「自己開示のバランス」が大切です。自分から積極的に情報に伝えると、相手も話してくれるようになり、お互いに本音を共有することできます。はじめは浅い自己開示からはじめ、少しづつ深くして行けるといいですね。

②深い自己開示がゴール

自己開示での話題の選び方は、相手との関わりの深さが大切なのがお分かりいただけたと思います。最終的には、ある程度関係が深まったら「内面的な話題」を打ち明けることが必要です。

相川・大城・横川(1984年)の研究によれば、内面的な話題であればあるほど「あなたが特別な存在である」というメッセージである考えることができます。どこに住んでいるかなどの外的な話よりも、経験や感じたことなどを話す方が関係が深まりやすいのです。

ただ注意点として、「重すぎるネガティブな話題は避ける」ことも時と場合に応じて必要です。日常会話での避けるべき話題は辛い、悲しいなどの重い話、告白や別れ話など葛藤が増す話。過剰な依存を強いる話,(Afifi&Guerrero,1998)。

こうした話をする場合は、落ち着いた閑静な場所で、前もって相談したいことがある・・・などあらかじめ許可をもらってから話を切り出すのがよいでしょう。親しき仲にも礼儀アリですね。

練習問題で理解を深めよう

では、実際に自己開示の練習をしてみましょう。

**************:練習問題1
あなたは人生初の合コンに参加することになりました。目の前にいる異性の森本さんがどこに住んでいるか気になりました。どう声をかけるといいでしょうか?

解答
NG例
・山田さんはどちらに住まいですか?お一人くらしですか?
(自己開示が足りない、一方的に聞くのはNG)

OK例
・私は〇〇に住んでいます。少し田舎ですが自然豊かで住みやすいですよ。山田さんはどちらにお住まいですか?
(先に自己開示している。相手も答えやすい)

 

**************練習問題2
あなたの直属の上司、田村さんは声をかけづらいタイプであまり話ません。自分がどのように評価されているのか?気になって夜も眠れない日々が続いています。自分の評価を聞くためには、どう切り出せばよいでしょうか?

 

解答
NG例
・私はちゃんと会社に貢献できていますか。具体的にどのように評価しているか教えていただきたいです。

(自己開示がないので、唐突に感じる)

OK例
・実はわたくし、会社からの自分の評価を気にして、少し悩みすぎてしまっています。もしよろしければ、スキルアップのためにも教えていただけないでしょうか。
(自己開示があるので、答えやすい)

***********練習問題3
あなたは意中の異性と今日はじめてデートをしました。しかし、相手はもともと明るい性格で社交的なため、自分のことをどう思っているのかわかりません。デート後に自分からメールをすることにしました。

解答
NG例
・私は○○さんのタイプでしたか?
(自己開示がない、不自然)

OK例
・今日はすごく楽しかったです!ぜひまた会いたい思ってます。〇〇さんは今日楽しめたかな?
(自己開示で自分の気持ちを伝えている、自然)

 

本音を知るには「自己開示」から!

練習問題はいかがでしたか。本音を知るための方法「自己開示」についてお伝えしました。コツは「自分が先に自己開示」「浅い話題⇒深い話題に入っていく」でしたね。自分から気持ちを表すことで、相手も本音を出してくれます。関係の深さに応じた自己開示で、上手に距離を縮めて本音で話し合える関係を目指しましょう。

次回は、相手の本音を知る方法の3つ目「本音を読みすぎない」についてご紹介します。

★本音で話せる関係は「自分の話」がファーストステップ!

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自己開示で本音を引き出そう