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興味を持つためのコツを解説

興味を持つ,コツ


興味を持つためのコツ「スモールステップ法」④

コラム③では、興味を持つため方法として「批判的思考」についてご紹介しました。ご紹介した6つの工程で実践してみてくださいね。興味を持つことに関して好奇心を長続きさせる方法として「スモールステップ法」をご紹介します。

興味を持つための「認知的葛藤」

興味を持つことができても、ある程度自分の中で満足してしまうと徐々に飽きてくるということはありませんか?。実際に好奇心は知識が満たされると薄れていく性質があります。では興味を持つことができた後、その好奇心を維持するにはどうすればいいのでしょうか?

Beryne (1970) の報告では、知的好奇心に影響を与える大きな要因として認知的葛藤を挙げています。認知的葛藤とは、相対する思考や観念間に生じる葛藤です。簡単にはわからない問題を絶えず投げかけると言い換えてもいいでしょう。

黒岩・中谷(2012)は小学生を対象にした研究において、学習者に強い認知的葛藤を生じさせると

・学習内容の習得、保持を促進する
・学習者の知的興味を高める

ことを報告しています。つまり、物事を理解したい、知りたいという気持ちが知的好奇心につながるのです。そのため、興味を持続させるためには適度に難しい課題を継続して行う必要があるのです。

ただ、この認知的葛藤が大きすぎると逆効果になってしまいます。課題へ取り組むモチベーションが落ちてしまうのです(小林,1972)。 好奇心を長続きさせて物事に取り組むには、 高すぎる目標を立てないように気を付けることが大事です。

興味を持続させる「スモールステップ法」

そこで興味を維持する方法としてオススメなのが「スモールステップ法」です。大きな目標を立てるのではなく、目標を細かく設定し、小さな成功体験を積み上げながら、最終的な目標へと近づいていく方法です。

スモールステップ法は成果が出やすいため、自信を持ちやすくなるメリットがあります。また、細かく目標を達成できるためモチベーションが維持しやすいです。こうしたスモールステップはスポーツや学習指導など幅広く応用できる万能なテクニックであると言えます。

では、実際にどのように行えば良いのか例題をもとにご紹介します。最後に練習問題があるのでやってみて下さい!

<例題>
コラム②で使用した 大学3年生のAさんの例で行います。来年から就職活動が始まります。Aさんは就活を有利に進めるために英語を勉強ことにしました。目標はTOEIC750点です。Aさんの今までTOEICの成績は、540点でした。就職活動に間に合うようにスモールステップ法を使って目標設定をすることにしました。

ステップ1 目標を細かくする
まず、1枚の紙を用意します。そこにTOEIC750点を達成するために必要な小さな目標を書いていきます。面楽しそうだな!と感じる課題のみで大丈夫です。やりたくないと感じるものは思い切って省いてしまいましょう!

*目標TOEIC750点!
・1日に3単語を覚える
・リスニングを鍛えるために洋画を見る
・文法を毎日5つ覚える
・マンツーマン英会話教室に通う
・洋書を毎日3ページ読む
・英語で日記を書く

ステップ2 難易度を点数化する
次に、その目標の中で簡単なものから難しいと感じているものを1点~6点までの点数で評価します。

ステップ3 順位づけしよう
上から順に1点〜6点までを順位づけします。

ステップ4 実践してみしよう
現時点でAさんの課題は、リスニングを鍛えるために洋画を見るが1点です。Aさんは、今気になっている洋画のDVDをレンタルし週に3作見ることにしました。まずは1点からスタートし、すこしづつ難易度をあげていきます。もし、設定した難易度より高いと感じるものがあれば、その部分は伸びしろになることが多いです。さらに難易度を再調整するなど、試行錯誤していきましょう。

Aさんの例題でスモールステップ法の手順は掴めましたか?次に練習問題として、スモールステップ法であなたの目標設定を考えてみましょう。

練習問題

ステップ1 目標を細かくする
まず、達成したい大きな目標を決めます。そのために必要な小さな目標をどんどん書き出していきましょう。楽しいことを増やすようにすると興味も長続きしやすいです。

ステップ2 難易度を点数化する
書き出した目標に点数を付けましょう。もし、10個出したのなら、1点~10点という形です。

ステップ3 順位づけしよう
点数化した目標を上から順に並べて順位づけします。

ステップ4 実践してみしよう
実際に1点のものから始めていきましょう!途中でうまくいない部分が見つかるのが普通です。もう一度、難易度を再設定して取り組みましょう。最終的に大きな目標が達成できたらガッツポーズですね。

興味を持つには小さなゴールを

練習問題はいかがでしたか。 スモールステップ法で小さなゴールを設定るをすることで自分の今すべきこと明確になったのではないでしょうか?

このスモールステップ法のワークには以下のメリットがあります。

・興味を持続させる 
・成功体験で自信が身につく
・大きな目標を達成する

一度、興味を持つことができたことを長続きさせるには、多少難しい課題が必要ですが、逆に難しすぎるとモチベーションが下がってしまいます。興味を持つためにもスモールステップ法を使って、好奇心を長続きさせるための自分に必要な課題を見つけましょう!

 次回は興味を持つコラムのまとめになります。お楽しみに!

 ★興味を持つには階段を登るように目標に向かっていこう!

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人間関係講座

*出典・参考文献
 認知的動機づけが知的興味と学習成果に及ぼす効果:[ルール・事例・例外] 構造をもつ教材による検討.黒岩督, & 中谷博視. (2012)
認知的動機づけにおける概念的葛藤の最適水準. 教育心理学研究, 20(2), 81-91.小林幸子. (1972). 
Berlyne, D. E. (1970). Novelty, complexity, and hedonic value. Attention, Perception, & Psychophysics, 8(5), 279-286.



小さなゴールで興味を持続させよう