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興味が湧く方法「スモールステップ法」④

興味が湧く方法「スモールステップ法」④

コラム①では興味が湧くことについて概観していきました。今回は興味が湧く方法の3つ目「スモールステップ」について解説していきます。

皆さんはこんな経験はありませんか?

・興味が続かない
・すぐに飽きる
・難しすぎてやる気が起きない

いざ興味のある事を見つけても、目標の立て方によって好奇心にブレが生じてしまいます。やはり、どんな物事にも興味が湧く部分と、持てない部分が出てきます。

そのため、好奇心を上手く持続させるには、自分が興味が湧く部分から始めることが大切です。今回は、好奇心を目標によってうまく調節するためのコツをご紹介していきます。

課題ベース法vs興味ベース法

人が何かに取り組む時のアプローチとしては、主に以下の2つがあります。

①課題ベース法
目標の難易度をベースに行動していく

②興味ベース法
好奇心の強さをベースに行動していく

ややイメージが湧きづらいと思いますので、料理を学ぶ例でそれぞれ解説していきます。

①課題ベース法

課題ベース法の場合は基本から入ります。料理を学ぼうとおもったら、

・料理の基礎知識 
・栄養を覚える 
・野菜の切り方
・だしのとりかた  

など形から進めていきます。着実に実力がつくものの、心理的にはつまならいと感じやすいです。そのため、なかなか興味が湧いてきません。

興味がない

②興味ベース法

一方で興味ベースの場合は、自分の興味から入ります。料理を学ぼうと思ったら、

・まずは好きな料理を作ろう!
・クックパッドでレシピを検索
・次は別の好きな料理を作る

など自分の食べたい料理を最初から作ってしまいます。例えば、ビーフシチューが好きなら、すぐにレシピを検索して自分なりに調理を始めます。

ルールや規則に囚われすぎない分、楽しく自分の興味が湧く状態を保ちつつ取り組むことができます。実力は付きにくいですが、3日坊主になりづらいというメリットがあります。

たまには興味ベースで進めるやり方も引き出しとして覚えておきましょう。

興味が湧く 方法

興味が湧く-スモールステップ

具体的には以下の5ステップで進めていきます。

STEP1 目標と作戦を書き出す
STEP2 興味の強さでランキング化する
STEP3 階層化しよう
STEP4 実践してみよう
STEP5 定期的に見直す

以下詳しく見ていきましょう。

興味を持続させよう

事例-語学学習

それでは、ここで事例をもとにスモールステップのやり方を見ていきましょう。

状況
・大学3年生の太朗くん
・来年から就職活動が始まる
・就活のため英語の勉強を始める
・目標はTOEIC750点
・しかし、今まで興味が続かず挫折

そこで、太郎くんはスモールステップ法で興味が湧くものから始めようと考えました。

STEP1 目標と作戦を書き出す

太郎くんは、始めに目標と作戦を書き出しました。

*目標TOEIC750点!
・リスニングを鍛えるために洋画を見る
・好きなアニメを英語版で見る
・フィリピン人の友達に教えてもらう
・TOEICの教科書で勉強

STEP2 興味の強さを点数化

続いて太郎くんは作戦ごとに興味度を点数化していきました。

80:リスニングを鍛えるために洋画を見る
100:好きなアニメを英語版で見る
60:フィリピン人の友達に教えてもらう
30:TOEICの教科書で勉強

STEP3 階層化しよう

太郎くんは、興味度が高いから順に以下のように階層化しました。好きなアニメを英語で見ることがもっとも得点が高いため、まずは英語のアニメを見ることから始めることにしました。

興味を持続させよう

STEP4 実践してみよう

実際に好きなアニメの英語版を見ることから始めました。すると、日本語の字幕と照らし合わせてみることで、楽しく英語が勉強できている感覚があります。

その後も、リスニング学習で洋画を見る、フィリピン人の友人に習う、TOEICの教科書で勉強まで取り組むことができるようになりました。

STEP5 定期的に見直す

太郎くんは、教科書で勉強することに慣れてきて、少し興味が薄れてきました。そこで、TOEICの模試を受けてみることにします。結果は現在は700点でもう一歩という感じです。

このように、興味度に基づいて目標を設定することで好奇心が落ちにくくなります。ぜひ、太郎くんの例を参考にご自身の状況で生かしてみてください。

スモールステップ

興味が湧くことから始めよう

練習問題はいかがでしたか。 スモールステップ法で興味のあることから始めることで、飽きることなく物事を続けることができます。

このスモールステップ法のワークには以下のメリットがあります。

・興味を持続させる 
・成功体験で自信が身につく
・大きな目標を達成する

一度、興味が湧く状態を長続きさせるには、多少難しい課題が必要ですが、逆に難しすぎるとモチベーションが下がってしまいます。

興味を持つためにもスモールステップ法を使って、好奇心を長続きさせるための自分に必要な課題を見つけましょう!

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 公認心理師
  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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*出典・参考文献
Berlyne, D. E. (1970). Novelty, complexity, and hedonic value. Attention, Perception, & Psychophysics, 8(5), 279-286.
黒岩督, & 中谷博視. (2012). 認知的動機づけが知的興味と学習成果に及ぼす効果:[ルール・事例・例外] 構造をもつ教材による検討.
小林幸子. (1972). 認知的動機づけにおける概念的葛藤の最適水準. 教育心理学研究, 20(2), 81-91.
ミハイ・チクセントミハイ(2000)フロー体験 喜びの現象学