会話が続かない悩み友人,異性と会話を続ける方法
皆さんこんにちは。人間関係講座を開催している公認心理師の川島達史です。今回のテーマは「会話が続かない」です。
りがない,持つ方法を知りたい」
「会話が続かない…」
「すぐ沈黙になってしまう」
このようなお悩みはありませんか?会話が続かないことは、初対面の人と打ち解けにくい、デートの時に楽しい雰囲気が作れないといった状況につながりやすいです。
今回は、会話が続かない悩みの対処法として友人や異性との会話が続く2つのコツをご紹介します。ぜひ最後までご覧ください。
会話を続ける方法①「さげさげ法」
さげさげ法とは?
会話を続ける方法のひとつ目は「さげさげ法」です。さげさげ法とは、
抽象的な話題を細かくしていく方法
になります。
会話の性質
会話は、話題の抽象度が高いところから徐々に下がって具体的になるという性質があります。
話題の抽象度を細かく下げていくことで、会話が続きやすくなります。
さげさげ法のコツ
さげさげ法で会話の続けるポイントは以下の4点です。
・5W1Hで細かくする
・最後の方は感情も聞く
・他にはとすぐに別の話題にいかない
・自己開示なども適度に
旅行先がテーマの話題でさげさげ法の例を見ていきましょう。
更に会話を続けていく場合には、抽象度が高いところに着目して抽象度をさげていきます。
今回は「梨がり」にスポットを当てて抽象度を下げていきましょう。
「梨狩り」をより具体的な「梨」にして話を進めています。
ここまで抽象度が下げられれば十分に具体的になっていますが、仕上げとして最後に相手の気持ちが聞けるといいでしょう。
相手が感情を表現できたら会話がしっかり下げられたと判断できます。
さげさげ法を使った会話の流れは以下の通りです。
さげさげ法は、話し手になった場合も使えます。「抽象度を下げて具体的にする」ことを意識すると、自分の話題が膨らみ会話が続きやすくなります。
さげさげ法の具体例
話題ごとの具体例を見ていきましょう。
会話を続ける方法②「あげあげ法」
あげあげ法とは?
会話を続ける方法のふたつめ目は「あげあげ法」です。あげあげ法とは、
抽象度を上げながら会話を続ける方法
になります。さげさげ法と逆のイメージで会話を続ける方法です。
あげあげ法のコツ
会話の抽象度をさげさげ法で十分に下げて、相手の感情を聞き出せたら、次は会話の抽象度を上げ別の話題で下げていきます。
あげあげ法で会話の続けるポイントは以下の3点です。
・感情が聞けたら会話の抽象度を上げる
・話題を決めたら抽象度を下げる
・話題を広げる時は、関連性の高い抽象度の高い話題を選ぶ
さげさげ法で取り上げた旅行先が話題の例を見ていきましょう。
「また食べたい」という感情を聞き出せたので、抽象度を上げて「鳥取」から改めてさげていきます。大枠は以下の通りです。
「鳥取」にスポットを当てて抽象度を下げていきます。
感情が聞き出せたら、話題の抽象度をまた上げていきます。更に会話を続けたい場合は、関連性の高い抽象度の高い話題を選び広げていきましょう。
たとえば「鳥取」から「長崎」の話題に広げることができます。
あげあげ法の具体例
あげあげ法の具体例をさげさげ法で取り上げた例で見ていきましょう。
抽象度を「パスタ」にあげて「お店」にスポットを当てて抽象度をさげていきます。
感情が聞き出せたら、話題の抽象度をまた上げていきます。更に会話を続けたい場合は、関連性の高い抽象度の高い話題を選び広げていきましょう。
たとえば「パスタ」から「寿司」の話題に広げることができます。
抽象度を「経理食」にあげて「給料」にスポットを当てて抽象度をさげていきます。
感情が聞き出せたら、話題の抽象度をまた上げていきます。更に会話を続けたい場合は、関連性の高い抽象度の高い話題を選び広げていきましょう。
たとえば「経理職」から「バイトの話題」の話題に広げることができます。
まとめ
会話を続けるコツとして、話題を展開する方法を2つ紹介しました。
・話題の抽象度を下げる「さげさげ法」
・話題の抽象度を上げる「あげあげ法」
2つの方法を意識することで話題の構造が理解しやすくなります。ぜひ取り入れて会話を続けてみてください。
コラム監修
名前
川島達史
経歴
- 公認心理師
- 精神保健福祉士
- 目白大学大学院心理学研究科 修了
取材執筆活動など
- NHKあさイチ出演
- NHK天才テレビ君出演
- マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
- サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
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名前
長田洋和
経歴
- 帝京平成大学大学院臨床心理学研究科 教授
- 東京大学 博士 (保健学) 取得
- 公認心理師
- 臨床心理士
- 精神保健福祉士
取材執筆活動など
- 知的能力障害. 精神科臨床評価マニュアル
- うつ病と予防学的介入プログラム
- 日本版CU特性スクリーニング尺度開発

名前
亀井幹子
経歴
- 臨床心理士
- 公認心理師
- 早稲田大学大学院人間科学研究科 修了
- 精神科クリニック勤務
取材執筆活動など
- メディア・研究活動
- NHK偉人達の健康診断出演
- マインドフルネスと不眠症状の関連